甲状腺機能低下症は血液検査でわかりますか?検査項目を教えてください。
甲状腺機能低下症は、症状と血液検査の両方で診断されます。確定診断に必要な項目はFT4とTSHです。
甲状腺機能低下症が疑われる場合には血液検査が行われますが、診断は患者さんが訴える症状が病気と合致するかも確認した上で行われます。確定診断に使われる検査項目は、遊離T4(FT4)とTSHの二つです。参考として遊離T3(FT3)が用いられる場合もあります。
遊離型T4(FT4)
甲状腺から分泌されるホルモンのひとつです。甲状腺機能低下症では低い値を示します。ただし、潜在性甲状腺機能低下症とよばれる、軽い甲状腺ホルモンの低下状態の場合では基準範囲内にとどまる場合があります。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
脳の下垂体から分泌されており、FT4などの甲状腺ホルモンの分泌を調整する働きがあります。甲状腺ホルモンの分泌が少ない時には、その分泌を促すためにTSHの分泌量が高まります。そのため、通常の甲状腺機能低下症ではTSHの値が高くなっています。
甲状腺機能低下症の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
日本内分泌学会.“甲状腺機能低下症”.日本内分泌学会.https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=38,(参照 2024-10-03).
日本臨床検査医学会.“甲状腺機能亢進症・機能低下症”.日本臨床検査医学会.https://www.jslm.org/books/guideline/05_06/214.pdf,(参照 2024-10-03).
日本甲状腺学会.“甲状腺疾患診断ガイドライン2021 (2022年6月2日 改定)”.日本甲状腺学会.https://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html#ma,(参照 2024-10-03).
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