腱鞘炎に対しては、一般的にどのような治療を行いますか?
指の曲げ伸ばしをなるべく控えて安静にします。塗り薬を使用したり、注射や手術をしたりすることもあります。
腱鞘炎は手や指の使い過ぎによる炎症によって悪化します。そのため、指を曲げ伸ばしして物を強く押す、重い物を持ち上げる、指先を使う細かい作業をするといった動作を避け、安静に過ごすことが治療上、重要になります。こうした作業をやむを得ず行わなくてはならない際は、シーネ固定(※ギプスを添えて包帯を巻き、患部を固定する方法)や装具を用いて患部を保護します。
また、症状によっては薬物治療を行うこともあります。炎症を抑えるために、飲み薬や湿布薬、注射などを使用します。
以上の治療法では効果が乏しい場合には、手術も検討します。注射による投薬を2〜3回実施しても効果が薄い時に手術を考える場合が多いです。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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