円形脱毛症にはどのような種類がありますか？

円形脱毛症は、脱毛の範囲や形態によって以下の6通りに分類されます。

通常型（斑状型）

円形や楕円形である限局しているもの。特に脱毛が1か所にみられるものを単発型、複数みられるものを多発型と呼びます。

全頭型

脱毛が頭部全体にひろがっているもの。

汎発型

頭部全体の脱毛に加え、全身の脱毛がみられるもの。

蛇行型

頭髪の生え際に帯状の脱毛がみられるもの。

逆蛇行型

側頭部から後頭部には脱毛がみられず、前頭部から頭頂部にかけて帯状の脱毛がみられるもの。

びまん型

脱毛部の境界が不明瞭で、頭部全体に脱毛がみられるもの。

タイプによって経過は大きく異なります。通常型の場合では、6~12ヶ月で30~50％が自然に治癒し、5年以内に66％の患者さんが完全寛解したと報告されています。

一方で、全頭型の場合では、自然寛解率は10％以下であり、100%の患者さんが20年以内に再発したと報告されています。