疥癬の場合、主にどのような治療をしますか?
ヒゼンダニを駆除するためのお薬があります。しっかり治療すると、2週間程度で症状は軽くなります。
ヒゼンダニを退治することを目的とした飲み薬や塗り薬があります。また、かゆみがある場合は、かゆみ止めの薬も使われます。
角化型疥癬の場合では、さらに、分厚くなっている角質を柔らかくして除去する処置も行います。
飲み薬としては、イベルメクチン(ストロメクトールⓇ錠)があります。通常、1回服用しますが1週間あけて2回目の服用をすることもあります。
塗り薬としては、フェノトリンローション(スミスリンⓇローション5%)、イオウ剤などがあります。フェノトリンローションは通常1週間間隔で使用し、1回1本を首から下の全身の皮膚に塗ります。
かゆみに対しては、抗ヒスタミン薬の飲み薬が使用されます。
これらの治療によって約2週間で症状は良くなり、通常疥癬では3週間~1ヶ月、角化型疥癬では周囲の感染も含め約2ヶ月で感染は終息します。良くなった後も数ヶ月は再発がないか、皮膚のチェックが必要です。
なお、治療中には、周囲にうつさないよう感染対策を行う必要があります。同居者などで感染の疑いがある場合には、発症前に予防治療をすることがあります。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
日本皮膚科学会.“Q1疥癬ってどんな病気?”.皮膚科Q&A.https://www.dermatol.or.jp/qa/qa6/q01.html,(参照 2024-06-12).
日本皮膚科学会疥癬診療ガイドライン策定委員会. 疥癬診療ガイドライン(第 3 版). 日皮会誌. 125, 2015, 2023-2048.
マルホ株式会社.“ストロメクトールⓇ錠3mg 添付文書”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6429008F1020_2_07/,(参照 2024-06-12).
クラシエ薬品.“スミスリンⓇローション5% 添付文書”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/252468_6429700Q1021_2_01,(参照 2024-06-12).
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