疥癬がうつる確率は?ヒゼンダニはお風呂に入れば死ぬ?どんな治療をする?
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疥癬の原因であるヒゼンダニはお風呂に入れば死にますか?
疥癬の原因であるヒゼンダニはお風呂に入れば死にますか?
入浴ではヒゼンダニは死滅しません。
ヒゼンダニは、一般的な入浴の温度では死滅しません。また、治療にイオウ剤を用いることがありますが、入浴の際のイオウ浴はダニに対する効果ははっきりしていません。
疥癬の治療法として、ヒゼンダニを退治することを目的とした飲み薬や塗り薬がありますので、早めに医療機関に相談し治療を進めてください。
なお、ヒゼンダニは50℃、10分間で死滅するとされています。そのため、角化型疥癬の方が使用した寝具や衣類などについたダニは、洗濯前に50℃以上のお湯に10分間以上浸す、洗濯後に乾燥機にかけるなどの方法で死滅させることができます。
また、ピレスロイド系殺虫剤も効果があります(人体には使用しないでください)。
(参考文献)
疥癬に感染している人からうつる確率はどれくらいですか?
疥癬に感染している人からうつる確率はどれくらいですか?
感染する確率は、状況などにより異なるため一概にはいえません。感染力が強いタイプもあります。
感染する確率は、接触の状況、頻度、期間などによって異なるため一概には言えませんが、疥癬の病型(発症の仕方)によって感染力に大きな差があります。
通常疥癬の場合
通常疥癬の場合は、長期間、肌と肌や手と手が直接触れることで、ダニが移動して感染します。短時間の接触ではほとんど感染しないと言われています。まれに、患者さんが使用した衣類などを使用した方が感染する場合もあります。
角化型疥癬の場合
角化型疥癬の場合は、感染力がとても強く、短時間の肌の接触や、衣類や寝具を介して間接的に感染することもあります。1人の角化型疥癬の患者さんから集団感染が起こることがあり、医療機関や介護施設などでは注意が必要です。
なお、通常疥癬からうつった場合も、角化型疥癬からうつった場合も、はじめは通常疥癬として発症します。
(参考文献)
疥癬の場合、主にどのような治療をしますか?
疥癬の場合、主にどのような治療をしますか?
ヒゼンダニを駆除するためのお薬があります。しっかり治療すると、2週間程度で症状は軽くなります。
ヒゼンダニを退治することを目的とした飲み薬や塗り薬があります。また、かゆみがある場合は、かゆみ止めの薬も使われます。
角化型疥癬の場合では、さらに、分厚くなっている角質を柔らかくして除去する処置も行います。
飲み薬としては、イベルメクチン(ストロメクトールⓇ錠)があります。通常、1回服用しますが1週間あけて2回目の服用をすることもあります。
塗り薬としては、フェノトリンローション(スミスリンⓇローション5%)、イオウ剤などがあります。フェノトリンローションは通常1週間間隔で使用し、1回1本を首から下の全身の皮膚に塗ります。
かゆみに対しては、抗ヒスタミン薬の飲み薬が使用されます。
これらの治療によって約2週間で症状は良くなり、通常疥癬では3週間~1ヶ月、角化型疥癬では周囲の感染も含め約2ヶ月で感染は終息します。良くなった後も数ヶ月は再発がないか、皮膚のチェックが必要です。
なお、治療中には、周囲にうつさないよう感染対策を行う必要があります。同居者などで感染の疑いがある場合には、発症前に予防治療をすることがあります。
(参考文献)
日本皮膚科学会.“Q1疥癬ってどんな病気?”.皮膚科Q&A.https://www.dermatol.or.jp/qa/qa6/q01.html,(参照 2024-06-12).
日本皮膚科学会疥癬診療ガイドライン策定委員会. 疥癬診療ガイドライン(第 3 版). 日皮会誌. 125, 2015, 2023-2048.
マルホ株式会社.“ストロメクトールⓇ錠3mg 添付文書”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6429008F1020_2_07/,(参照 2024-06-12).
クラシエ薬品.“スミスリンⓇローション5% 添付文書”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/252468_6429700Q1021_2_01,(参照 2024-06-12).
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東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科 院長
白石 達也 監修
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