疥癬のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

解説

疥癬の診断は、特徴的な皮膚の所見や流行状況がはっきりしない場合、ヒゼンダニが皮膚に寄生していることを証明することが基本のため、ご自分で診断することはできません。ただし、疥癬の患者さんと接触があった後で症状が出てきた場合などには、疑わしいと考えられます。

疥癬の感染が疑われる状況

通常は、発症後の患者さんから感染します。発症前に人にうつす可能性は低いと考えていいでしょう。

通常疥癬の患者さんからの感染の場合

  • 患者さんと同居している(特に、雑魚寝をしている)
  • 患者さんと同じ寝具で寝る機会があった
  • 患者さんと長時間手をつないだ

角化型疥癬の患者さんからの感染の場合

  • 患者さんと同居している
  • 患者さんの肌に触れた
  • 患者さんの使用したリネン類に触れた

疥癬の発症が疑われる症状

  • お腹や太ももなど、顔以外に小さな赤いブツブツがあり、かゆみが強い
  • 男性のデリケートゾーンなどに、赤茶色で小豆ぐらいの大きさのしこりができ、かゆみが強い
  • 手や指に白くて少し膨らんだ細い線のようなものがある
  • かゆみは特に夜間に強く眠れないこともある(かゆみは目立たないこともあります)
  • 発疹にステロイドの塗り薬を塗った場合、一旦よくなった後で悪化してきた

※寝たきりの高齢の方など、ご自身の症状の訴えが乏しい場合などは、痒くて掻いた痕の引っかき傷も参考になります

さらに、免疫機能の低下している方や高齢の方などでは、以下のような症状が現れることもあります。

  • 手のひらやお尻などが灰色・クリーム色のガサガサ・ゴワゴワになってきて、剥がれ落ちることがある

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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(参考文献)

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