疥癬ではどのような症状がありますか?
通常、発疹や激しいかゆみといった症状が見られます。皮膚の角質が分厚くなるようなタイプもあります。
感染後の通常1~2ヶ月の潜伏期間のあと、発疹などの皮膚の病変やかゆみが現れます。
疥癬には、以下の2つのタイプがあり、それぞれ症状が異なります。
通常疥癬
一般的に起こりやすいタイプです。顔・頭以外の全身に、赤くて小さなブツブツ(丘疹)、赤茶色で小豆程度の大きさのしこり(結節)や、白く少し膨らんで蛇行した細い線状の「疥癬トンネル」が現れます。ブツブツやしこりは、非常に強いかゆみを伴い、おなかや胸、足や腕に見られやすいです。疥癬トンネルは、ヒゼンダニが角質を掘り進んでいく道筋のことで、かゆみを伴うことが多いです。手のひらや指の間や指の側面などに見られます。
角化型疥癬
免疫機能が低下した人などで起こる重症型です。寄生するダニの数が非常に多く、感染力が強いタイプです。灰色から黄白色でザラザラとカキの貝殻のような、厚く、何層にもあかが増えたような皮膚の状態(角質増殖)が現れます。手足やおしり、ひざやひじをはじめとして、顔や頭、爪など全身で現れます。全身の皮膚が赤くなることもあります。最近は、手のひらなど一部のみに症状が出る場合もあります。かゆみは出る場合も出ない場合もあります。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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