過活動膀胱

公開日

最終更新日

過活動膀胱の薬が効かない時の治療はありますか?

自治医科大学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

症状や原因によっては、内服薬以外の治療法もありますので、泌尿器科にご相談ください。

解説

過活動膀胱の内服薬が効かない場合は、難治性の過活動膀胱の場合と、他の治療可能な疾患等が隠れている場合があります。

難治性の過活動膀胱の場合

ボツリヌス毒素膀胱内注入療法や、仙骨神経刺激療法などの神経変調療法が効く可能性があります。

他の疾患等が原因の場合

膀胱や膀胱の周囲にある臓器に異常があると、過活動膀胱の症状を起こすことがあります。それらの治療によって過活動膀胱の症状が改善することがあります。

膀胱の病気

膀胱に慢性的に刺激を与えるような病気があると、過活動膀胱と同様の症状が出現することがあります。

  • 膀胱結石
  • 膀胱がん
  • 間質性膀胱炎/骨盤痛症候群の一種

膀胱周囲にある臓器の病気

膀胱周囲にある臓器に異常があると、膀胱出口の部分が狭くなり、排尿のたびに膀胱に負担がかかり、過活動膀胱と同様の症状が出現することがあります。

  • 骨盤臓器脱 (膀胱瘤、子宮脱)
  • 女性ホルモン欠乏 (萎縮性膣炎、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause: GSM)など)
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺がん

その他

生活習慣病などで過活動膀胱になる可能性もありますが、生活習慣の変更などで症状の改善が期待できるものとしては下記が挙げられます。

  • 飲水過多
  • 利尿薬などの薬剤性
関連する質問
関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

他に気になることを調べたい方は

初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる(無料)
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す(無料)
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる(無料)
薬について調べる
薬について調べる

おくすりアシスタント

病気の治療に使われる薬を比較しながら、効能や副作用、気をつけることを確認できる機能です。※対応しているお薬は、処方薬(医療用医薬品)のみ

さっそく調べる(無料)

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。