過活動膀胱の薬が効かない時の治療はありますか?

症状や原因によっては、内服薬以外の治療法もありますので、泌尿器科にご相談ください。

解説

過活動膀胱の内服薬が効かない場合は、難治性の過活動膀胱の場合と、他の治療可能な疾患等が隠れている場合があります。

難治性の過活動膀胱の場合

ボツリヌス毒素膀胱内注入療法や、仙骨神経刺激療法などの神経変調療法が効く可能性があります。

他の疾患等が原因の場合

膀胱や膀胱の周囲にある臓器に異常があると、過活動膀胱の症状を起こすことがあります。それらの治療によって過活動膀胱の症状が改善することがあります。

膀胱の病気

膀胱に慢性的に刺激を与えるような病気があると、過活動膀胱と同様の症状が出現することがあります。

  • 膀胱結石
  • 膀胱がん
  • 間質性膀胱炎/骨盤痛症候群の一種

膀胱周囲にある臓器の病気

膀胱周囲にある臓器に異常があると、膀胱出口の部分が狭くなり、排尿のたびに膀胱に負担がかかり、過活動膀胱と同様の症状が出現することがあります。

  • 骨盤臓器脱 (膀胱瘤、子宮脱)
  • 女性ホルモン欠乏 (萎縮性腟炎、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause: GSM)など)
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺がん

その他

生活習慣病などで過活動膀胱になる可能性もありますが、生活習慣の変更などで症状の改善が期待できるものとしては下記が挙げられます。

  • 飲水過多
  • 利尿薬などの薬剤性

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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(参考文献)

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