過活動膀胱
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と過活動膀胱の関連をAIでチェックする
過活動膀胱について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
過活動膀胱と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
尿道のかゆみ、不快感がある
- 症状の頻度
- 初めての症状である
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 自覚した時期
- 1-7日前から
寝ている最中に一定期間息が止まっている
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
過活動膀胱とはどんな病気ですか?
「過活動膀胱」とは、膀胱の尿を溜める機能が正常に働かなくなる病気で、膀胱につながる神経の異常や前立腺の病気などが原因です。頻繁にトイレに行きたくなったり、急な尿意などが主な症状で、排尿のトレーニング・薬・簡単な手術で治療ができます。過活動膀胱の症状で日常生活に影響がある場合は、泌尿器科を受診しましょう。
過活動膀胱の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
過活動膀胱への対処法は?
肥満や便秘に注意しまししょう。また過度のコーヒー、アルコールの摂取も避けましょう。排尿に関する症状が気になる場合は受診を検討してください。
過活動膀胱の専門医がいる近くの病院はありますか?
過活動膀胱の専門医がいる病院を見る過活動膀胱のQ&A
- A.
水分の摂り過ぎや膀胱炎の可能性がありますが、過活動膀胱の症状によるものの可能性もあります。
解説トイレが近くなることを頻尿と言います。頻尿の原因はさまざまですが、女性で、急に頻尿が生じる原因としては、以下のものが考えられます。
尿の量が多い
尿の量が多いことが原因で、急に頻尿になることがあります。
- 摂取水分量の多さ(1日2L 以上など)
- 糖尿病
- 尿崩症
- 利尿薬
- カフェイン(コーヒーや紅茶など)
- アルコール
膀胱やその周囲の病気
膀胱やその周囲に病気や問題があると、それが刺激となって急に尿の回数が多くなる場合があります。
- 膀胱炎
- 過活動膀胱
- 間質性膀胱炎/膀胱痛症候群
- 膀胱がん
- 性器ヘルペス
- 子宮内膜症
- 腟炎
- 寒冷刺激
心因性
精神的な緊張が原因で急に頻尿になることがあります。
- 不安やストレスなど交感神経の緊張
- うつ病
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会編.過活動膀胱診療ガイドライン 第3版. リッチヒルメディカル,2022.
日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.女性株尿路症状診療ガイドライン【第二版】. リッチヒルメディカル,2019. - A.
尿意や排尿に関わる神経系の異常や生活習慣病、前立腺肥大症などの病気が原因として考えられますが、原因が不明なものも多いです。
解説過活動膀胱の中には原因が不明な特発性過活動膀胱が多いと言われています。
原因が分かるものは尿意や排尿に関わる神経系の異常の有無によって大別されます。考えられる原因は下記の通りです。尿意や排尿に関わる神経系の異常があるもの
膀胱は末梢神経、脊髄を通して脳と情報伝達をしています。
その神経系に異常が生じ、尿を出したり溜めたりすることに異常を生じる病気をまとめて神経因性膀胱と言います。
神経因性膀胱によって、過活動膀胱を起こすことがあり、過活動膀胱を起こしうる神経因性膀胱をくわしく分類すると以下のようになります。脳に異常がある場合
脳の病気で過活動膀胱が生じることがあります。
脳血管疾患(脳出血、脳梗塞)の慢性期
急性期は尿が出にくい、または尿が出ないといった症状がありますが、時間が経つと過活動膀胱のような尿意切迫感や頻尿などを生じることが多いです。
パーキンソン病、脳腫瘍、多系統萎縮症、正常圧水頭症、進行性核上性麻痺、大脳白質変性症
上記のような多彩な脳の病気により過活動膀胱の症状が出ることがあります。また、原因の特定できない過活動膀胱を調べた研究では、大脳白質病変(脳の深部の血流が悪いこと)が隠れている症例があることが報告されています。現時点では調べることが難しいケースが多く、特定できない場合もあります。
脊髄に異常がある場合
脊髄反射や膀胱と脳の神経伝達の中継として重要な脊髄に異常があると過活動膀胱を生じることがあります。
脊髄損傷
ただし、完全な脊髄損傷では、膀胱の知覚も消失するため、過活動膀胱のような尿意切迫感は生じなくなります。
その他
椎間板ヘルニア、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、脊柱管狭窄症
末梢神経に異常がある場合
糖尿病性末梢神経障害
膀胱から脊髄、脊髄から膀胱へ信号を伝達する末梢神経に異常があると過活動膀胱を生じることがあります。
尿意に関わる神経系の異常がないもの
神経系の明らかな異常がない場合でも、他の病気などで過活動膀胱を生じることがあります。男女関係なく考えられる原因、女性に特有の原因 、男性に特有の原因があります。
男女関係なく考えられる原因
生活習慣病や加齢、膀胱に刺激を与える病気などで過活動膀胱を生じることがあります。
生活習慣病
メタボリック症候群をはじめとする生活習慣病による影響、または同じ原因で過活動膀胱が生じる可能性が報告されています。
加齢
年齢とともに過活動膀胱の方が増えるという報告があります。
膀胱に刺激を与える病気
膀胱の病気によって膀胱に刺激が生じて過活動膀胱になることがあります。
- 膀胱結石
- 細菌性膀胱炎
- 間質性膀胱炎/膀胱痛症候群
- 膀胱がん
女性に特有の原因
女性は膀胱の近くに子宮があり、子宮やその周囲の病気が原因で、過活動膀胱になることがあります。
- 骨盤臓器脱 (膀胱瘤、子宮脱)
- 女性ホルモン欠乏 (萎縮性腟炎、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause:GSM)など
男性に特有の原因
男性は膀胱の出口に前立腺があり、大きくなると尿が出にくくなり、膀胱の負担が徐々に多くなり、膀胱に変化が生じて、過活動膀胱になることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会編.過活動膀胱診療ガイドライン 第3版. リッチヒルメディカル,2022.
Lin-Nei Hsu et al. Metabolic Syndrome and Overactive Bladder Syndrome May Share Common Pathophysiologies. Biomedicines . 2022, 10, - A.
急に我慢できないほどの尿意を催し、頻尿や夜間頻尿、尿漏れなどを生じます。
解説過活動膀胱は「尿意切迫感」があり、頻尿や夜間頻尿、切迫性尿失禁などの症状を伴うことがある症候群です。過活動膀胱症状スコア(OABSS)という問診表の結果をもとに診断できる病気です。OABSSの項目を元にした過活動膀胱の症状は下記の通りです。
尿意切迫感
急に我慢できないほどの強い尿意を催す症状です。実際に漏れなくても、強い病的な尿意が生じます。
昼間頻尿
日中の尿の回数が多く、お手洗いが近くなります。
夜間頻尿
睡眠中に1回以上、お手洗いに行きたくなって起きてしまいます。
切迫性尿失禁
急に我慢できないほどの強い尿意を催し、実際に尿が漏れてしまう症状です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会編.過活動膀胱診療ガイドライン 第3版. リッチヒルメディカル,2022.
Yukio Homma. Symptom assessment tool for overactive bladder syndrome--overactive bladder symptom score. Urology
. 2006, 68, p.318-23.
過活動膀胱について、医師からのよくある質問
- 尿の回数が増えましたか?
- 尿を我慢できないと感じ、トイレに急ぐときがありますか?
- 夜に尿のためにトイレに起きてしまうことに困っていますか?
- 排尿後に尿が出し切れていない感じがしますか?
- 尿が出しづらく、いきむことがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 泌尿器科