過活動膀胱に効果があるトレーニングはありますか?

膀胱訓練と骨盤底筋訓練は、過活動膀胱症状の軽減に有効です。

解説

以下の行動療法は、過活動膀胱の症状の改善に効果があると言われています。

  • 膀胱訓練
  • 骨盤底筋体操

膀胱訓練

膀胱訓練は、排尿のタイミングを記録しながら、尿意を感じても少しだけ我慢して、徐々にトイレの間隔を延ばして膀胱に尿をためる練習を行います。
過剰な我慢は逆効果となる場合があるため、最初は無理のない範囲で始め、徐々に目標を上げていきましょう。
薬物療法や生活習慣の改善と組み合わせれば、より効果的な症状のコントロールが期待できます。

骨盤底筋体操

骨盤底筋体操は、尿道の付け根あたりの筋肉を意識的に締めたり緩めたりする体操のことで、排尿のコントロールを高めます。
椅子に座った状態や寝転んだ状態で、息を止めずに数秒間尿道の付け根のあたりの筋肉を締め、その後ゆっくり緩める動作を繰り返すのが基本です。
施設によっては、超音波検査機器を使って、実際に筋肉の動きを確認しながらやることもあります。肛門の周囲ではなく、肛門より前方の尿道のあたりの筋肉を意識することが重要です。

これらのアプローチは、ガイドラインでも推奨される保存的治療のひとつであり、薬物療法と組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。

どちらのトレーニングも、施設によって具体的な数値目標や、やり方などにばらつきがあるので、かかりつけの医療機関で聞いてみましょう。

また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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