過活動膀胱に膀胱炎を併発することはありますか?

あります。過活動膀胱があることで尿路感染症が増えると報告されています。

解説

過活動膀胱を持つ方は、一般人口と比べて膀胱炎を併発するリスクが、明らかに高いと報告されています。

ある研究では過活動膀胱の患者さんは、膀胱炎などの尿路感染症を引き起こすリスクが、過活動膀胱がない方の約2.4倍に増加すると報告されています。

その原因を調べる研究の結果、過活動膀胱の治療薬によっても、膀胱炎などの尿路感染症になるリスクが変わる可能性があり、抗コリン薬を使用した場合に尿路感染症のリスクが約1.23倍に高まる一方で、β3作動薬では有意なリスクの上昇がみられなかったと報告されています。

逆に、慢性的に尿中に細菌がいると、膀胱炎でなくても過活動膀胱になりやすくなるという報告もあります。

つまり、過活動膀胱を持つ方は、もともと膀胱炎になりやすい可能性があり、抗コリン薬やボツリヌス注入療法などをすると、残尿が増えることもあり、さらに膀胱炎になりやすくなるようです。

そのため、過活動膀胱を持つ方は膀胱炎を併発しやすく、膀胱炎を再発する可能性があります。症状がある場合は早めに医療機関で評価を受けることが大切です。

治療や過活動膀胱について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。

また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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