膀胱を柔らかくする方法を教えてください。
個々の状態に合った薬物療法や手術などがあります。
膀胱の中の圧力と、膀胱に入る尿の量を検査するウロダイナミック検査によって、膀胱の膨らみやすさを膀胱の硬さと表現することがあります(膀胱コンプライアンスとも言います)。
具体的には、膀胱に入っている尿の量が少ないにも関わらず、膀胱の圧力が強い場合は、膀胱が”硬い”と表現します。
そのうえで、膀胱を直接”柔らかく”する方法として、以下のようなものがあります。
薬物療法
- β3作動薬
- 抗コリン薬
- ボツリヌス療法(ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法)
手術
- 膀胱拡大術
膀胱に直接影響がある薬や手術によって、膀胱を直接”柔らかく”することで、膀胱の収縮力を下げたり、膀胱の容量を増やしたりしますが、その結果として排尿後の残尿量が増える可能性もあります。
過剰な治療にならないよう、専門医とよく相談しながら進めることが大切です。
また、排尿障害があるときは、尿が出にくいため、尿を出すたびに膀胱に負担がかかり、徐々に膀胱が硬くなることがあります。
その際は、排尿障害の治療をすることで間接的に、徐々に膀胱を”柔らかく”することができます。
以下のような方法があります。
薬物療法
- α1ブロッカー
- PDE5阻害薬
- 5α還元酵素阻害薬
手術
- 前立腺肥大症や骨盤臓器脱の手術
その他
- 間欠的自己導尿
- 尿道バルーンカテーテルの留置
治療や過活動膀胱について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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