過活動膀胱に効果がある市販薬はありますか?

多少ありますが、効果には個人差があります。​

解説

過活動膀胱は、加齢や動脈硬化、糖尿病など、さまざまな原因で生じ、主にβ3作動薬や抗コリン薬といった医療用医薬品で治療され、症状がある程度改善されることが多いです。

最近では、抗コリン薬の一種が女性専用の市販薬として販売されており、頻尿を改善させる可能性のある漢方薬の製品も販売されています。

しかし、抗コリン薬は口の渇き(口渇)、便秘、尿閉などの副作用のほかに、長期使用で認知機能の低下のリスクもあるため、実臨床では徐々に使用頻度が減ってきているのも事実です。

特に、残尿が多い人や診断を受けていない人が自己判断で服用すると、深刻な尿閉を引き起こすおそれがあります。

また、漢方薬も体質や症状に合えば効果が得られる可能性はありますが、個人差があります。

ただし、それらの過活動膀胱に効果がありそうな市販薬は、いずれも販売の際に薬剤師の方と相談する機会がありますので、購入される際は自己判断だけでなく、担当の薬剤師に症状や体調を正確に伝えることが大切です。

症状が長引く場合や改善がみられない場合は、泌尿器科を早めに受診し、原因を明確にしたうえで、適切な治療薬や生活指導を受けることが重要です。

治療や過活動膀胱について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。

また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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