前立腺癌
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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前立腺癌について「ユビー」でわかること
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前立腺癌と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
尿が途中で出なくなることがある
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
お腹の痛みがある
- 症状の出方
- 全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
残尿感
- 症状の頻度
- ほとんど、トイレ行ったとき毎回
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
前立腺癌とはどんな病気ですか?
「前立腺がん」とは前立腺にできる癌のことです。前立腺は男性だけが持っている臓器で、前立腺癌には「尿が出にくい」「尿の回数が増える」などの症状があります。早期では無症状の場合が多く、健康診断から見つかる場合が多いです。主な診療科は泌尿器科です。詳しくは各Q&Aで医師の解説をご確認ください。
前立腺癌の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
前立腺癌への対処法は?
通常前立腺癌は自然に良くなることはありません。泌尿器科を受診しましょう。
前立腺癌の専門医がいる近くの病院はありますか?
前立腺癌の専門医がいる病院を見る前立腺癌のQ&A
- A.
進行具合によりますが、転移した部分の骨や、腰、ペニスの付け根あたりに痛みがみられることがあります。
解説前立腺がんそのものが痛むことはほぼありませんが、がんが進行して感覚をつかさどる神経に影響を及ぼすと、その神経が支配する部位に痛みが出ることがあります。
特に骨の表面などにそのような神経系が豊富なので、骨転移やそれに伴う病的な骨折などが生じると痛みを生じます。
また、がんの周囲には炎症をきたすため、その炎症が神経などに波及して、排尿時などにペニスの付け根あたりが痛む可能性はあります。
前立腺がんは初期には自覚症状がないことが多いため、前立腺がんだからといって必ず痛みが生じるわけではありません。ただし、進行のスピードなどには個人差がありますので、気になることがあれば早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本泌尿器科学会. 前立腺癌診療ガイドライン 2023年版. メディカルレビュー社. 2023
国立研究開発法人国立がん研究センター.“前立腺がんについて”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/about.html,(参照 2024-10-30). - A.
ややまれです。前立腺がんが恥骨に骨転移や浸潤している場合は、動けないほど痛むことが多いです。
解説前立腺がんが進行すると、恥骨を含め骨に転移を起こすことや、前立腺の周囲の臓器や構造に浸潤することがあります。
そのため、恥骨の痛みが前立腺がんによるものの可能性は少ないですが、否定はできません。ただし、がんの転移によるものであれば、体を動かせないほどの非常に強い痛みの場合が多いです。
そのほかに恥骨が痛む病気としては、慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群や整形外科的な病気、外傷、感染症などがありますので、症状が続く場合は、泌尿器科や整形外科、内科などを受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る国立研究開発法人国立がん研究センター.“前立腺がんについて”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/about.html,(参照 2024-10-30).
比 嘉 傳ほか. 前立腺癌骨転移病変の骨単純X線 像. 日泌尿 会 誌. 1991, 82, 734~743.
日本泌尿器科学会. 前立腺癌診療ガイドライン 2023年版. メディカルレビュー社. 2023
J. Zhang, et al. Am J Mens Health. 2020,14(1),1557988320903200. - A.
徐々に回復しますが、術後の合併症として尿漏れが起こることは多いです。
解説前立腺がんに対する手術では、前立腺の周囲にある神経や、骨盤底筋や尿道平滑筋といった筋肉に影響を及ぼし、膀胱や尿道など尿を溜めるのに必要な臓器の構造も劇的に変化します。
そのため、手術直後はスムーズに尿道が締まり切らず、体を動かした時や、特に立ち上がった時や笑った時のようにお腹に急に力が入った時は尿が漏れやすくなります。
ロボットを用いた繊細な手術や、がんの広がりに合わせて切除する範囲を狭めて神経や骨盤底の構造をなるべく温存することによって、尿漏れの確率は減っていますが、術後しばらくは尿漏れパッドなどを使用する必要があります。
個人差はありますが徐々に回復して、術後1年程度すると、60~97%程度の方は生活に支障がない程度には回復されます。
尿漏れ改善のためには尿道周囲の筋肉を鍛える骨盤底筋体操が効果的と言われており、手術することが決定した時からトレーニングすることがすすめられています。
トレーニングの詳しい方法などは、担当の医師やスタッフに相談しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本泌尿器科学会. 前立腺癌診療ガイドライン 2023年版. メディカルレビュー社. 2023
V. Ficarra, et al. Eur Urol. 2012, 62(3), 405-417. - A.
早期では無症状の場合が多く、検診によって見つかる場合が多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る初期の前立腺がんには特有の自覚症状がなく、症状は比較的進行してから生じることが多いです。そのため、前立腺がんはPSA検査を行わないと一般的には見つかりにくいと言われています(ただし、例外的にPSAの上昇をもたらさない前立腺がんも2〜3%程度あります)。
PSA検査を受けることが早期発見・早期診断につながりますので、定期的な検査などはきちんと受けるようにしましょう。 - A.
前立腺がんが進行すると、尿が出にくい、尿の回数が増える、下腹部の違和感、体の痛みなどの症状が見られることがあります。
解説前立腺がんの症状は大きく分けて、①前立腺による泌尿器系の症状、②前立腺がんが転移して生じる症状、③その他の症状に分けられます。なお、症状はがんがある程度進行しないと出ないことが多いです。
泌尿器系の症状
前立腺は、膀胱の出口の尿道を取り囲むような形であります。がんが大きくなって尿の通り道が圧迫されると、尿そのものや排尿に関する症状が出ることがあります。
- 尿が出しにくい(排尿困難)
- 尿が出ない(尿閉)
- 尿の回数が多い(頻尿)
- 排尿時に痛みが起こる(排尿時痛)
- 尿に血が混じる(血尿)
- 背中に痛みや違和感が起こる(尿管圧迫による水腎症)
転移による症状
前立腺がんは骨に転移することが多いです。骨転移が起こると、それによる症状が出ることがあります。また、骨以外の部位に転移することもあり、転移の場所によって症状が異なります。
- 体が痛い、骨が痛い、骨を押すと痛い、痛くて動けない、痛くて寝られない(癌性疼痛、病的骨折)
- 力が入らない、しびれがある(脊椎転移による脊髄圧迫症状)
その他の全身症状
がんは勝手に体内の栄養やエネルギーを消費して、さらに無秩序に増殖するため、それによって様々な症状が出ることがあります。
- 意図せず体重が減る(体重減少)
- 体がだるい(倦怠感)
- 微熱が続く(発熱)
- 下腹部の違和感
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本泌尿器科学会, 日本病理学会, 日本医学放射線学会.泌尿器科・病理・放射線科 前立腺癌取扱い規約 第5版. メディカルレビュー社,2022.
日本泌尿器科学会.前立腺癌診療ガイドライン2016年版. メディカルレビュー社,2016.
前立腺癌について、医師からのよくある質問
- 排尿するときに、焼けるような感じや痛みを伴い、尿の量も少ないような状態ですか?
- ここ1ヶ月の間、尿を出すためにお腹に力を入れることが多かったですか?
- 尿が途中で出なくなることがありますか?
- 尿を出すときに痛みはありますか?
- おしっこが出にくい、あるいは少ないですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 泌尿器科