勃起しにくいのはなぜ?勃起しにくい、持続しない等で性交が満足に行えない

監修医師秋元 隆宏東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科

更新日
2026/10/27
公開日
2021/01/18

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概要

勃起が不十分で性行為に支障がある状態を「勃起障害(ED)」といいます。加齢、肥満、喫煙、運動不足のほか、糖尿病や動脈硬化、心理的要因、降圧薬や抗うつ薬などの薬剤も原因となります。心疾患の前兆として現れることもあるため、少しでも気になる場合は、泌尿器科への受診をご検討ください。

勃起障害(ED)とは

「勃起障害(ED)」とはどのような症状ですか?

性行為の際に満足な勃起が得られない、または維持できないという症状です。

勃起障害/勃起不全(ED)とは、性行為の際に満足な勃起が得られない、または維持できない状態のことです。
中等度以上のEDの有病率は、日本人男性の30代で2.6%、40代で8.6%、50代で20%、60代で41.8%、70代で64.3%であるとする報告があり、年齢を重ねるにつれて増加する傾向が指摘されています。
なお、EDは不妊症の原因の1つですが、心筋梗塞や狭心症のような命に関わる心臓の病気を発症する2〜3年前に自覚されることも多く、その点でも重要な症状です。少しでも気になったら、泌尿器科へ受診しましょう。

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勃起障害(ED)の原因

勃起障害(ED)の原因には何がありますか?

肥満・喫煙・運動不足などの生活習慣、緊張や不安といったストレス、動脈硬化などの病気、加齢などが原因で勃起しにくくなる場合があります。

勃起障害/勃起不全(ED)を生じる病気はさまざまで、勃起に関わる血管・神経の障害や、精神的な問題、あるいはその両方が原因となります。
EDのリスクを高める要素としては、下記のようなものが挙げられます。

勃起に関わる血管・神経の障害を起こすもの

  • 加齢
  • 喫煙
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 運動不足
  • 男性ホルモンの低下
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 神経疾患
  • 手術(前立腺がんや直腸がんなど、骨盤底の臓器に対する手術)や外傷
  • 薬剤(降圧薬、抗うつ薬・抗精神病薬、男性ホルモンを抑える薬剤、ステロイド、アルコールなど)

精神的な問題を起こすもの

  • うつ病
  • 不安障害の一種
  • 男性ホルモン低下
  • 薬剤
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勃起障害(ED)には、主にどのような病気が考えられますか?

主に糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、うつ病などの病気が考えられます。

勃起障害/勃起不全(ED)を生じる病気はさまざまで、勃起に関わる血管・神経の障害や、精神的な問題、あるいはその両方が原因となります。
主な病気としては、下記のものが挙げられます。

勃起に関わる血管や神経の障害を引き起こす病気

生活習慣病

不健康な生活習慣によって、動脈硬化などが生じ、EDを生じることがあります。

生活習慣病以外の病気

生活習慣にかかわらず、勃起に関わる血管・神経の障害やホルモンの問題によってEDを生じることがあります。

  • 神経疾患(多発性硬化症、脳卒中、てんかん、パーキンソン病、多系統萎縮症など)
  • 加齢男性性機能低下(LOH)症候群など(男性ホルモンが減る病気)
  • 男性更年期障害(LOH症候群やうつ病などが関連)
  • 手術や外傷などの合併症
  • 薬剤性(降圧薬、抗うつ薬・抗精神病薬、男性ホルモンを抑える薬剤、ステロイド、アルコールなど)

精神的な問題を引き起こす病気

精神疾患などによりEDを生じることがあります。

  • うつ病
  • 不安障害の一種(心的外傷後ストレス障害など)
  • LOH症候群、男性更年期障害など
  • 薬剤性
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受診の目安・何科を受診するべきか

ED(勃起不全)は何科の病院を受診したらよいですか?

泌尿器科を受診しましょう。

勃起障害/勃起不全(ED)を生じる病気はさまざまで、勃起に関わる血管・神経の障害や、精神的な問題、あるいはその両方が原因となります。原因によっては内科や精神科での治療が必要となることもありますが、まずは泌尿器科を受診しましょう。

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勃起障害(ED)が疑われる場合、医療機関を受診する目安はありますか?

勃起しにくくなったことを自覚したら、できるだけ早く泌尿器科を受診しましょう。

EDは不妊症の原因の1つですが、心筋梗塞や狭心症のような命に関わる心疾患を発症する2〜3年前に自覚されることも多く、その点でも重要な症状です。治療だけでなく、原因を調べることも大事なので、少しでも気になったら遠慮せずに泌尿器科を受診しましょう。

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勃起障害(ED)の治療

ED(勃起不全)はどのような治療をしますか?治るきっかけはありますか?

肥満や運動不足、喫煙といった生活習慣の改善に加え、薬物療法、心理療法などを行います。

EDにはさまざまな原因があります。
原因を改善したり、勃起を起こす薬を服用したりするなどして治療を行います。いずれかの治療がEDが治るきっかけとなると考えられます。

生活習慣や生活習慣病を改善させる

  • 運動療法(詳しくはこちら)
  • 食事療法(塩分制限、脂質制限など)
  • 禁煙治療

勃起障害の原因となる肥満や運動不足、喫煙といった生活習慣を改善します。
また、糖尿病や心臓の病気、高血圧などの病気を改善することが勃起障害の改善に繋がります。

勃起を起こす薬の使用

主に血管を広げる作用のある下記のような薬を使用します。

  • シルデナフィル(バイアグラ®)
  • タダラフィル(シアリス®)
  • バルデナフィル(レビトラ®)

効果や副作用、飲み方が異なるため、使用する場合は担当医と相談しましょう。
そのほかに、漢方薬を使用する場合や、男性ホルモンが少ない場合に男性ホルモンを補充する治療法もあります。
陰茎に直接、血管を広げる注射をすることもありますが、強い副作用があり注意が必要です。

心理療法

精神的なものが原因による場合に、認知行動療法やカウンセリングを行います。パートナーにも適宜協力してもらうことで改善しやすくなります。

その他の原因に対する治療、対処療法

睡眠時無呼吸症候群に対して、内科でCPAP(シーパップ)やそのほかの治療を行うことがあります。
また、血圧を下げる薬(降圧薬)や、体の余分な水分を出す薬(利尿薬)、うつ病の治療薬、前立腺がんの治療薬がEDの原因のこともあり、薬の変更や休薬が有効になることがあります。
ただし、治療に必要な場合が多いため、担当医と相談しましょう。

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勃起障害(ED)に関連するその他の質問

ED(勃起不全)に効果がある運動はありますか?

ジョギングなどの有酸素運動や骨盤底筋体操が効果的です。


ED(勃起障害/勃起不全)に効果がある運動として、やや息が弾む程度の有酸素運動や、骨盤底筋体操などを継続することが効果的と言われています。目安は週に3日以上、30分以上の有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動の具体的な運動としては、下記のものがあります。

  • スクワットなどの筋トレ
  • サイクリング
  • 早歩き
  • 水中での歩行
  • 水泳
  • ランニング

体重やその他の持病によって適切な運動プログラムが異なりますので、担当医に相談しましょう。
また、骨盤底筋体操によるEDの回復も報告されています。EDは、尿を出し切った後も尿道に尿が残り自分の意志と関係なく尿が漏れてしまう排尿後滴下とも関連があり、骨盤底筋体操によってそれも改善することがあります。

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ED(勃起不全)が治るきっかけには何がありますか?

薬物療法やダイエット、運動、禁煙、心理療法などにより改善する可能性があります。

ED(勃起障害/勃起不全)に対する薬物療法はあくまで対症療法であり根本的な治療ではありませんが、内服薬を用いた場合、約70~80%の方に改善が認められます。
また、肥満や運動不足の改善、禁煙などの生活習慣の改善や、心理療法などによる治療は直接的な原因に対する治療となるので、その他の生活習慣病の予防や治療なども含め、改善効果が報告されています。

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この記事の監修医師

監修医師 秋元 隆宏

秋元 隆宏 先生

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科

【経歴】 東北大学医学部医学科 卒業 三井記念病院 臨床研修 三井記念病院 泌尿器科 東京大学医学部付属病院 泌尿器科・男性科 自治医科大学 腎泌尿器外科学講座 泌尿器科学部門 病院助教 琉球大学医学部システム生理学講座 東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学

更新日
2026/10/27
公開日
2021/01/18