何もないのに涙が出るのは病気?わけもなく悲しくなるという症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/07/13
悲哀感で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「悲哀感」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
悲哀感の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、うつ病、適応障害、不安障害、不眠症など380種類に分かれ、一番多いうつ病でも約4割でした。
悲哀感が気になって受診した人は、精神科(43%)、心療内科(40%)、内科(5%)などに分かれています。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 380種類
- 診療科
- 39種類
「悲哀感」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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概要
わけもなく悲しくなるとは、明確なきっかけがないのに涙もろくなったり深い悲しみを感じる状態です。うつ病ではセロトニンの機能低下により感情の調節が難しくなり、月経前不快気分障害(PMDD)でも周期的に強い悲嘆感が出ることがあります。この状態が2週間以上続く場合は、心療内科への相談を検討してください。
悲しくなってしまうとは
「悲しくなってしまう」とはどのような症状ですか?
悲しい気分が長期間持続してしまい、日常生活に支障をきたしてしまう症状です。
「悲しくなってしまう」とは、抑うつ気分の一つの表現です。「落ち込む」「気分が沈む」などと表現されることもあります。気分の変化だけでなく、食欲がなくなる、眠れなくなるなどの体調の変化を伴うこともあります。
一時的に悲しい気持ちになることは誰にでもありますが、長期間にわたって悲しい気持ちが続いたり、特に理由もなく悲しい気持ちになったり、これまで楽しんでいたことも楽しめなくなってきたりといった場合には、病的な状態に陥っている可能性があります。
うつ病の初期症状はどのようなものですか?
「泣きたい」「ちょっとしたことで泣いてしまう」といった気持ちや行動の変化が現れます。
うつ病の初期には、悲しくなってしまう、涙が出てしまうといった症状が起こることが多いです。他にも以下のような症状が出ることがあります。
- 気分が落ち込んだりイライラしたりする
- 物事を楽しめない
- 食欲の低下あるいは増加(体重の減少あるいは増加)
- 眠れない(もしくは眠りすぎる)
- 落ち着きがなくなる
- 思考や動きが遅くなる
- 疲れやすい
- 集中や決断ができない
- 死にたいと考える
- 吐き気や頭痛などの身体の症状
悲しくなってしまうの原因
悲しい気持ちが長期間続いたりあまりに強すぎたりする場合、どのような病気が原因として考えられますか?
うつ病や適応障害などの精神科の病気が考えられます。また、甲状腺機能低下症などの身体の病気によって症状が出現することもあります。
過度に悲しくなってしまう原因として、下記のような状態が考えられます。
適応障害・うつ病
ストレスの大きい出来事があった後に悲しくなってしまう場合は、適応障害と診断されることが多いです。また、ストレスの原因から離れても症状が続く場合、うつ病の可能性があります。
悲嘆反応
悲しくなってしまうことは必ずしも病気の症状というわけではありません。親しい人が亡くなるなど、大切な存在を失くした時に悲しくなってしまうのは、自然で正常な反応です。ただし、悲しい気分があまりに長く続いて社会生活が十全に送れなくなってしまっている場合、「複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)」と診断されて治療の対象になることもあります。
持続性抑うつ障害(気分変調症)
軽い抑うつ状態が2年以上続くと、「持続性抑うつ障害(気分変調症)」と診断されることがあります。
アルコール使用障害
悲しくなってしまう気持ちを紛らわせるためにアルコールに頼ると、アルコールが原因でさらに症状が悪化することがあります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
生死に関わるような体験をし、強い衝撃を受けた後で生じます。抑うつの他に、以下のような症状が起こることがあります。
- 原因となる体験の記憶が思い出される
- 逆に原因となる体験について思い出すことを避けてしまう
- 過覚醒状態
身体の病気
精神科の病気以外に、甲状腺機能低下症などの身体の病気が原因で症状が出現することもあります。
「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」といった強い気持ちや願望を引き起こす病気には何がありますか?
うつ病のほか、双極性障害、統合失調症、遷延性悲嘆症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、アルコールなどの物質使用障害などが考えられます。
悲しい気分にとどまらず「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」といった強い気持ちや願望が生じている場合、以下のような病気が考えられます。
うつ病
悲しくなってしまう以外に以下のような症状がある場合、うつ病の可能性があります。
- 好きだったことを楽しめなくなる
- 食欲や睡眠の変化
- 疲労感
- 思考力や集中力の低下
- 自分を責めてしまう
- 消えてなくなりたいと考える
双極性障害
悲しくなったり落ち込んだりする時期と、逆に気分が高揚したりイライラしたりする時期が交互に訪れる場合、双極性障害の可能性があります。
統合失調症
統合失調症の場合、空耳(幻聴)が聞こえたり、誰かに嫌がらせをされているように感じたりといった症状が多くのケースで見られます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
トラウマになった出来事の記憶が何度もよみがえる、意欲や興味・関心が低下する、ポジティブな感情を持ちにくくなる、などの症状が現れます。
アルコールやシンナー、大麻などの物質の使用
つらさを紛らわせるためにアルコールなどに頼ってしまうと、その物質の作用によって、衝動的に死にたくなったり自分を傷つけたりといった症状が出ることがあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
悲しい気持ちがある時の受診の目安を教えてください。
悲しく塞ぎ込んだような気持ちが長期間続いている時は、医療機関の受診を検討しましょう。
以下のような症状がある時は、治療が必要な病気が原因となっている可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
- 睡眠障害(寝付くまでに30分以上かかる、夜中に目が覚めて眠れない、通常起きる時間より前に目が覚めるなど)が数日あるいは週の半分以上見られる
- 食欲が低下し、体重が1週間で2kg以上落ちている
- 意欲や興味が低下して、学校や仕事に行けないなど日常生活に支障が出ている
- 集中力や決断力が低下し、日常生活に支障が出ている
- 消えてなくなりたい、死にたいなどと考えてしまう
悲しくなってしまうことは誰にでもあるのに、安易に医療機関を受診しても大丈夫ですか?
悲しい気持ちが長期間続く場合や日常生活に支障がある場合は、無理に一人で抱え込まずにぜひ専門医に相談してみてください。
悲しい気分が続いたり、日常生活に支障が生じたりしている時は、それが病気によるものなのかどうか自身だけで判断しようとしないことをおすすめします。一度医療機関を受診して、専門家に判断を仰いでみてください。眠れない、食事が取れないというだけでも、医療機関を受診する意義はあります。受診の目安についてはこちらをご覧ください。
悲しい気持ちが続く時には、どの診療科を受診したらよいですか?
精神科や心療内科が主な診療科になります。
基本的には、精神科か心療内科の受診をおすすめします。
ただし、「消えてなくなりたい」「死にたい」といった強い気持ちが和らがない時は、精神科救急の窓口に相談しましょう。県立の精神科の病院や県の相談窓口で話を聞いてもらい、救急の受診が必要か、受診する場合はどのようにすればよいか、を教えてもらうことができます。救急受診の場合は、できるだけご家族に付き添ってもらいましょう。
受診した際、悲しい気持ちについて医師にどのように説明したらよいでしょうか?
自分の気持ちや困っていること、不安に感じていることなどをそのまま医師に伝えてください。
心理士や医師から質問のうち、答えやすいものに対してなるべく率直に答えましょう。ご自身が感じていることや困っていること、不安に感じていることをそのまま医師に伝えれば大丈夫です。
なお、医師が必要に応じて以下のような点について伺うことがあります。
- いつ頃から調子が悪いか
- 何かきっかけはあったか
- 睡眠はとれているか
- 食事はとれているか
- 体重は変わっていないか
- 仕事や学校などの日常生活は成り立っているか
また、現在の症状やきっかけ以外に、これまでの生活について聞かれることもあります。
診断がすぐに決まらない場合でも、まず何をするか(仕事や学校を休むか、薬の治療をするか、入院をするかなど)を主治医と話し合いましょう。
悲しい気持ちが続く場合、病院に行くべきですか?
日常生活に支障が出ていたり、死にたくなる気持ちが抑えられなかったりするときは、病院に相談するほうがよいでしょう。
悲しい気持ちが続いて、日常生活や社会活動などへの影響が出ている場合は、病院に行くほうがよいでしょう。
メンタルクリニックの予約がなかなか取れない場合は、かかりつけの内科や婦人科の先生に相談してみるのもよいでしょう。また、オンラインでのカウンセリングを受けてみるという方法もあります。
食べられない、眠れない、死にたくなってしまうなどの状態が切迫している場合は、日中であれば自治体の精神保健福祉センターや保健所に、夜間休日であれば、精神科救急の情報センターに問い合わせてみましょう。
予約が取りやすい医療機関の情報を教えてくれたり、救急受診が必要な場合は医療機関を紹介してもらえることもあります。
対処法・セルフケア
悲しくなってしまう時に自分でできる、対処法はありますか?
安心できる環境で休息をとりましょう。ストレスから離れ、困りごとは家族や公的な窓口で相談しましょう。
悲しくなってしまうときは、身近な人が亡くなるなどの喪失体験のようにきっかけがある場合もあれば、理由もないのに悲しくなってしまう場合もあります。
どちらにしても、気力や体力が戻るまでは十分に休息をとり、無理をしないようにしましょう。
- 十分に睡眠をとる(眠れなければ横になるだけでも休めます)
- 栄養をとる
- 安心できる場所で過ごす
- 安心できる人と過ごす
- 話を聞いてもらう(身近な方に相談しづらい場合は、公的な相談窓口を利用しましょう)
- 可能であればストレスと距離を置く(仕事が原因なら仕事を休む、など)
- 生活の困窮など現実的な困りごとがあるときは、公的な窓口で専門家に相談しましょう
悲しくなってしまうの薬
長く続く悲しい気持ちに対して、お酒は効果がありますか?
悲しい気持ちをお酒で解決しようとすると、かえって症状が悪化してしまうことがあります。
お酒を飲むと悲しい気持ちが和らぐ感覚が得られる場合もあるかもしれません。ただし、それは一時的なものでしかなく、むしろお酒は悲しい気持ちを悪化させるとされています。お酒をやめるだけで悲しい気持ちが治まる場合もありますので、断酒するか少なくともお酒の量を減らすことをおすすめします。
悲しくなってしまう時に効果のある薬はありますか?
原因によって対処法は異なりますが、場合によっては抗うつ薬の効果が期待できます。
脳内のセロトニンなどの神経伝達物質のバランスが崩れている場合は、抗うつ薬や抗精神病薬が効くことがあります。
また、不眠や不安などの症状がある場合は、睡眠薬や抗不安薬が有効な可能性があります。
経過・予後
新型コロナウイルス感染症の後遺症として、悲しい気持ちが続くことはありますか?
新型コロナウイルス感染症の後遺症として抑うつ症状が出現する事例が報告されています。
新型コロナウイルス感染症の後遺症として、倦怠感、集中力の低下、睡眠障害などの症状が起こっている事例が報告されており、中にはうつ病と重なる症状もあります。あるいは後遺症の症状がつらくて悲しくなってしまうこともあるかもしれません。
悲しくなってしまうに関連するその他の質問
梅雨の時期や冬に悲しくなってしまうのですが、これも病気でしょうか?
必ずしも病気とは限りませんが、季節や気候によって症状の現れ方が変わるうつ病の症状もあります。
季節によって気分、睡眠、食欲などが変化する「季節性うつ」の可能性も考えられます。日常生活に影響するほどの症状であれば受診をおすすめします。梅雨の時期や冬など、日照時間が乏しいことに伴う気分の落ち込みに対しては、光線療法が効果があるという説がありますが、実施可能な医療機関は限られます。
悲しい気持ちが続いている身近な人に対してできるサポートは何がありますか?
まずは十分に休める環境を整えることや、よく話を聞いてあげることが大切です。医療機関の受診を勧めることも考えましょう。
無理をせずできるだけ休みを取るように伝えてください。休める環境を整えてあげたり、本人の話に耳を傾けてあげたりといったサポートも、無理のない範囲で行えるとよいでしょう。掃除、洗濯、料理などの身の回りのことが億劫になってしまうこともあるため、周りの方のサポートがあると助かります。
また、症状が続いたり、悲しくなってしまう以外の症状が見られたりして、日常生活に支障が出ている場合には、医療機関の受診を積極的に勧めてもよいでしょう。受診の目安についてはこちらをご覧ください。
悲しい気持ちが続く時に、日常生活の中でできる対策はありますか?
休養や睡眠をきちんととることが最も大切です。リフレッシュを図ることも有効な場合があります。
疲れすぎないように休息・休養を大事にし、十分な睡眠をとりましょう。これらは誰にとっても必要なことです。
また、自分が心地よいと思えることをすることや、呼吸法やリラクゼーション法を試してみることも役に立つ可能性があります。
ただし、悲しい気持ちがあまりにも長く続く場合や、強すぎると感じられる場合には、自分ですべてなんとかしようとせず、心療内科や精神科の受診を検討してみましょう。
精神の病気として、うつ病の可能性はあるのでしょうか?
悲しい気持ちが長期間続く場合、うつ病の可能性があります。うつ病であれば、食欲や睡眠などに関わる症状も伴うことが多いです。
悲しい気持ちが長期間にわたって続いている場合、うつ病の可能性も考えられます。ただし、甲状腺機能低下症などの身体の病気や、使用中の薬物やアルコールなどが原因で悲しい気持ちが生じている可能性もあります。うつ病の場合には、悲しくなってしまう以外に、食欲の低下・増加や睡眠障害などの症状を伴うことが多いです。
正しく診断を下すには総合的な判断が必要となりますので、精神科や心療内科で相談しましょう。
更年期障害によって悲しくなってしまうことはありますか?
更年期障害によって、悲しくなってしまうなどの精神の症状が生じることがあります。
女性ホルモンは気分や情緒に大きな影響を及ぼします。更年期は女性ホルモンの変化が大きい時期ですから、顔がほてる、胸がドキドキするなどの自律神経に関する症状に加えて、悲しくなってしまう、不安になりやすい、眠れない、といった精神症状が出現することも少なくありません。これらの症状に対しては、抗うつ薬の他に、ホルモン補充療法が有効である場合もあります。
悲しくなってしまうこととADHD(注意欠如・多動症)には関係がありますか?
ADHDの人は悲しくなってしまう等の気分障害を伴うことが多いと言われています。
ADHDがあると学校や仕事で苦労することが多く、自尊感情が低くなりやすいことから、悲しくなってしまうことがあります。ADHDのない方と比較して、悲しくなってしまう経験をされる方は多いかもしれません。
悲しくなってしまうに関連する病気・症状
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この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/07/13