悲しい気持ちが長期間続いたりあまりに強すぎたりする場合、どのような病気が原因として考えられますか?

うつ病や適応障害などの精神科の病気が考えられます。また、甲状腺機能低下症などの身体の病気によって症状が出現することもあります。

解説

過度に悲しくなってしまう原因として、下記のような状態が考えられます。

適応障害・うつ病

ストレスの大きい出来事があった後に悲しくなってしまう場合は、適応障害と診断されることが多いです。また、ストレスの原因から離れても症状が続く場合、うつ病の可能性があります。

悲嘆反応

悲しくなってしまうことは必ずしも病気の症状というわけではありません。親しい人が亡くなるなど、大切な存在を失くした時に悲しくなってしまうのは、自然で正常な反応です。ただし、悲しい気分があまりに長く続いて社会生活が十全に送れなくなってしまっている場合、「複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)」と診断されて治療の対象になることもあります。

持続性抑うつ障害(気分変調症)

軽い抑うつ状態が2年以上続くと、「持続性抑うつ障害(気分変調症)」と診断されることがあります。

アルコール使用障害

悲しくなってしまう気持ちを紛らわせるためにアルコールに頼ると、アルコールが原因でさらに症状が悪化することがあります。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

生死に関わるような体験をし、強い衝撃を受けた後で生じます。抑うつの他に、以下のような症状が起こることがあります。

  • 原因となる体験の記憶が思い出される
  • 逆に原因となる体験について思い出すことを避けてしまう
  • 過覚醒状態

身体の病気

精神科の病気以外に、甲状腺機能低下症などの身体の病気が原因で症状が出現することもあります。

公開日

最終更新日

精神科・心療内科

日下 慶子 監修

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(参考文献)

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