職場が近づくと涙が出るのですが、これは抑うつ状態でしょうか?適応障害の再発の可能性はありますか?
匿名さんの相談
50代 / 女性
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この相談に回答した医師
ユビー医師チーム
ご相談ありがとうございます。お話を伺う限り、現在の状況は非常に辛いものだとお察しします。以下にいくつかのポイントを挙げて、詳しく説明いたします。
症状の気になるポイント
- 職場が近づくと涙が出る、職場にいる間にも涙が出る。
- 休みの日は一日中眠っている。
- 仕事から帰ると何もする気が起きず、風呂にも入らない。
- これまで出来ていた運動ができていない。
これらの症状は、適応障害とも関連しており、特に「重荷になる仕事を任されるようになった」というきっかけがあることは、一般的に適応障害との関連を疑います。一方で、新しい職場でも同様の症状を繰り返している点からは、うつ病である可能性も否定できない状況だと思われます。
次にするべきことについて
もしかしたらすでに相談されているかもしれませんが、まずはこれまで治療を受けていた医療機関に相談することが重要だと考えます。そこで、適応障害なのか、うつ病なのか、またはその他の精神疾患の可能性があるのかなど、評価を行うことになります。
また、まれに体の病気からうつ病のような症状があらわれるため、受診した際は採血検査などが実施されることもあるのでご留意ください。たとえば、甲状腺機能低下症などホルモンの異常によっても、気持ちが落ち込んだり体のだるさなどが出現します。
治療について
適応障害の場合
主に環境調整や精神療法を中心に行われます。また、症状に応じて薬物療法が行われる場合があります。
- 環境調整: 休職などによって十分な休息時間を確保します。
- 精神療法: ストレスに対処する力を身につける手助けをしたり、個々人の状況に応じて行われます。臨床心理師によるカウンセリングを希望される場合、多くは自費診療になりますが、有効な場合があります。
- 薬物療法: 不眠や不安などの症状に対して薬物療法が行われる場合があります。
うつ病の場合
重症度が一定以上の場合には、抗うつ薬をはじめとした薬物療法を中心とした治療が一般的です。適応障害と同様に、環境調整や精神療法も重要です。
受診する際の注意点
もしまだ受診されていない、もしくは受診先を変えようと考えている場合、精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
まとめ
まずは一度受診して専門家にご相談されることをおすすめします。精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。お近くの精神科・心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
もしこれまでの治療内容(服用していた薬剤などの情報)や、現在の受診の状況がおわかりになりましたら、もう少し詳しい回答ができる可能性があります。ご検討ください。
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