夜によく眠れない
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/28
「夜によく眠れない」がどの病気に関連するかAIでチェックする
夜によく眠れないという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「夜によく眠れない」はどんな症状ですか?
夜によく眠れないとは
「眠れない」とは、睡眠を十分にとることができなくなる症状を指します。眠れないことで日中の日常生活に支障をきたす場合があり、主に睡眠障害や不眠症などの病気が挙げられます。睡眠による不調が1ヶ月以上続いている場合、1ヶ月以内でも日常生活に著しく支障をきたしている場合は一般内科や心療内科などを受診しましょう。
「夜によく眠れない」に関連する症状はありますか?
「夜によく眠れない」のQ&A
- A.
睡眠を十分にとることができなくなっている状態です。日中の日常生活に支障をきたす場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る睡眠の量や質に不足がある状態を「不眠症」と言います。具体的には下記のような症状があります。
- 寝つきが悪い(入眠困難)
- 夜中に目が覚める(睡眠維持困難)
- 朝早く目が覚める(早朝覚醒)
- ぐっすり眠った感じ(熟眠感)がしない
症状は1つだけ生じることもあれば、複数出現することもあります。例えば、寝つきは問題ないけれど夜中に目が覚めてしまい、ぐっすり眠れた感じが得られない、といったケースなどもありえます。
- A.
夜中に2回以上目が覚めてしまうようであれば、心身に影響が出る可能性が高いので、一度受診を検討してみましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る夜中に目が覚めてしまっても、20〜30分以内に再び寝付くことができ、日中の眠気がないようであれば、特に問題はありません。
ただし、以下のような場合には、心身に影響が及ぶ可能性があります。睡眠の質を改善することが望ましいため、一度医療機関で相談してみましょう。- 何度も目が覚めてしまう
- 目が覚めてから寝付けない
- 翌日起きた時に熟眠感がない
- 翌日の日中眠気がある
- A.
強いストレスやうつ病、睡眠時無呼吸症候群、痛みやかゆみを引き起こす身体の病気などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る不眠症の原因として下記のような病気が考えられます。
急性ストレス障害・適応障害
ストレス因に反応してしまうことで、眠りづらくなることがあります。眠りづらさ以外にも、物事に集中しづらくなるなど、多彩な症状によって社会生活に支障が及びます。
うつ病
うつ病の症状の1つに不眠があります。抑うつ気分に陥る、これまで楽しめていたことに興味を持てなくなる、といった症状を伴います。その他にも、以下のような症状が見られることがあります。
- 食欲の減退または増加
- 疲労感、気力の減退
- 罪責感
- 思考力や集中力の減退
- 死についての反復思考
睡眠時無呼吸症候群
いびきや無呼吸により、中途覚醒や喉の渇き、起床時の熟眠感のなさが起こります。夜間の睡眠がうまくとれないことで、日中に眠気を感じて、イライラや集中力・判断力の低下を経験しやすくなります。
レストレスレッグス症候群
脚を動かしたい衝動と、脚の不快で気持ちの悪い感覚が特徴的な病気です。急速している時や活動していない時に症状が起こり、動きによって改善します。夕方から夜にかけて悪化しやすい病気のため、睡眠の質に関わることがあります。
その他
身体に痛みやかゆみを引き起こすような疾患は、いずれも睡眠を妨げる原因となる場合があります。例えば、悪性腫瘍に伴う痛み、腰痛や関節痛、歯痛、蕁麻疹などのアレルギー疾患といった病気が痛みやかゆみをきたし、それによって不眠症が引き起こされることがあります。
- A.
カフェインの摂取、寝る前の携帯電話の画面、乱れた生活リズム、ストレス、飲酒など様々な原因が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る良好な睡眠をとるためには、下記のようなポイントが重要とされています。
- 毎日(休日も含む)の就寝時刻や起床時刻を一定にするなど、規則正しい生活を送る
- 就寝前はパソコンやスマートフォンでの作業を避け、暗く落ち着いた環境で過ごすようにする
- 日中の睡眠を避ける
- 適度に運動する
- 寝室を快適な状態に保っておく
逆に言えば、これらのポイントが満たされていないことは、不眠症の原因になると考えられます。
- A.
睡眠時無呼吸症候群やうつ病、急性ストレス障害などの病気の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の最も特徴的な症状は、寝ている間のいびきや無呼吸です。これらの症状によって就寝中の低酸素状態が続いてしまうと、朝起きた時の熟眠感が得にくくなります。また、日中に眠気を感じやすくなり、イライラや集中力・判断力の低下を経験しやすくなります。
うつ病
不眠症以外に以下のような症状があり、それによって日中の生活に支障が出ている場合には、うつ病の可能性があります。
- 食欲の減退または増加
- 疲労感、気力の減退
- 罪責感
- 思考力や集中力の減退
- 死についての反復思考
急性ストレス障害・適応障害
急激なストレス因にさらされることで、不眠や集中しづらさなどのさまざまな症状が生じ、社会生活に支障をきたすことがあります。
- A.
日中の眠気や倦怠感、起床時の頭痛などが見られる場合は可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る不眠の症状に伴って以下のような症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群が原因となっている可能性は十分考えられます。
- いびき
- 無呼吸
- 中途覚醒
- 喉の渇き
- 早朝覚醒
- 起床時の熟眠感のなさ
また、夜間の睡眠がうまくとれないことで、日中に眠気を感じやすくなったり、イライラや集中力・判断力の低下を経験しやすくなったりすることがあります。
- A.
うつ病の症状の1つに自律神経の乱れによる睡眠障害があるため、可能性はあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る不眠や過眠といった睡眠障害はうつ病の症状の1つであり、これらの症状が認められる場合、うつ病の可能性は考えられます。
うつ病は、抑うつ気分や、これまで楽しめていたことに興味を持てなくなるといった症状が特徴的です。その他にも、以下のような症状が見られることがあります。- 食欲の減退または増加
- 疲労感、気力の減退
- 罪責感
- 思考力や集中力の減退
- 死についての反復思考
- A.
女性ホルモンの変動は体温や自律神経の働きなどに影響しており、不眠症の原因にもなるとされています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る更年期障害、月経前症候群、産後うつなどの一症状として不眠症が起こることがあるため、女性ホルモンが原因となる可能性はあると言えます。
くわしいメカニズムについてはまだ分かっていない部分が多いですが、体温や交感神経が影響しているのではないかという指摘があります。 - A.
規則正しい食事や定期的な運動で生活リズムを整えることが大切です。また、睡眠前は飲酒やカフェイン摂取を控えましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る下記のような点に気をつけると良いでしょう。
規則正しい生活
食事の時間を一定にする、定期的に運動をするなど、規則正しい生活を心がけましょう。脂っこいものや胃もたれする⾷べ物を就寝前に摂ることは避けたほうがよいです。また、就寝前に水分を摂りすぎるのもよくありません。
睡眠環境の向上
睡眠の質を高める環境づくりも大切です。遮音や遮光、温度調整などを心がけるとよいでしょう。具体的には、以下のような取り組みが有効です。
- ⾳対策のためにじゅうたんを敷く
- ドアをきっちり閉める
- 遮光カーテンを⽤いる
- 寝室を快適な温度に保つ
睡眠を妨げる要因の回避
睡眠を妨げるものの摂取はなるべく控えましょう。例えば、就寝の4時間前以降は、カフェインの入った飲食物やお酒の摂取を避けたほうがよいです。また、夜間は喫煙を避けることが望ましいです。
- A.
特定の食べ物やサプリメントが睡眠の質の改善に役立つかは、今のところ医学的に十分証明されていません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るセロトニンやメラトニンの合成に関わるトリプトファンや、カモミールなどのハーブティーが不眠症症状の改善に効果的であるという説がありますが、現時点での医学的なエビデンスは十分とは言えません。また、サプリメントには、安全性に対する重大な懸念が指摘されているものもあります。
不眠によって日常生活に支障をきたしているようであれば、食べ物やサプリメントだけでどうにかしようとせず、一度医療機関を受診してみてください。 - A.
ストレスによって自律神経が乱れて睡眠に影響が出る可能性は、十分に考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るストレスがあると、自律神経の乱れが生じて眠れなくなることがあります。また不眠の他にも、吐き気や頭痛などの身体の症状を伴ったり、集中力が低下したりすることで、生活の質が低下する可能性があります。
日常生活中にストレスの原因となる物事がある場合、なるべく早めに対処するようにしましょう。 - A.
まずは生活習慣指導を行います。その上で、必要に応じて睡眠薬、抗うつ剤、精神安定剤などが用いられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る不眠症に効果的な薬はあります。ただし、不眠の原因がある場合は、薬を用いるよりも先に原因そのものの解決を目指すことが大切です。
どうしても不眠症が続く場合には、寝つきを良くする睡眠導入剤、睡眠覚醒リズムを整える薬、睡眠の質を改善する薬などを対症療法的に用います。また、うつ病をはじめとする精神疾患がある場合は、眠気の出る抗うつ薬や抗精神病薬が助けになることも多いです。 - A.
効果がある事も多いですが、まずは医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る個人差がありますが、効果があることが多いです。
ただし、何らかの病気が原因となって不眠が起こっている場合には、原因そのものに対処する必要があり、睡眠導入剤だけでは十分な対策になりません。また、薬の種類によっては以下のようなリスクもあります。- 依存性がある
- 翌日まで効果が持ち越され、日中の眠気を引き起こすことがある
- 睡眠時無呼吸症候群による無呼吸がかえって悪化する
- 高齢者の場合、「せん妄」と呼ばれる意識障害を引き起こすことがある
適切な薬剤を選んで効果的に使用するためにも、まずは医療機関の受診をお薦めします。
- A.
加味帰脾湯や抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、加味逍遙散などが有効とされています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような漢方薬が有効であるとされています。
- 加味帰脾湯(かみきひとう)
- 抑肝散(よくかんさん)
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
ただし、基本的に漢方は、症状だけでなく人それぞれの体質に応じて処方するものになります。そのため、他の人の不眠に効いた漢方が自分の不眠に効かない、といったことは十分起こりえます。
- A.
主な副作用にふらつき、眠気、頭痛、倦怠感、吐き気や発疹、かゆみなどがあります。
解説ゾルピデム(マイスリーⓇ)では、主な副作用としては以下の症状が報告されています。
また、重大な副作用としては以下が報告されています。次のような症状がみられた場合は、服用を中止し速やかに医師・薬剤師へご相談ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松原慎ほか. ゾルピデム誘発性睡眠関連食行動障害を呈した高齢者の1例. 日本病院総合診療医学会雑誌. 2023, 19, p.12-16.
アステラス製薬株式会社 メディカルインフォメーションセンター.“マイスリー錠5mg/マイスリー錠10mg”.独立行政法人医薬品医療機器総合機構.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1129009F1025_3_26/,(参照 2024-02-05). - A.
ゾルピデムを長期間飲み続けると、身体が慣れて薬を止めづらくなり、「離脱症状」が現れやすくなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るゾルピデム(マイスリーⓇ)をほぼ毎日のむことが続くと、薬がないと眠れない、となり、止めづらくなります。いわゆる依存の状態となっており、この状態で服用を止めると、依存している薬からの「離脱症状」として、かえって不眠になるなどの症状が現れることがあります。
依存の頻度やどのくらいの期間のみ続けると止めづらくなるかは不明ですが、用法・用量を守り、最低限の内服にするほうがよいでしょう。
急に服用を止めると、かえって眠れなくなる(反跳性不眠)、いらいら感等の離脱症状が現れることがあります。 - A.
ゾルピデムを一度に飲みすぎると、昏睡などの意識障害や、呼吸困難、無呼吸といった症状が起こることがあります。
解説ゾルピデム(マイスリーⓇ)を一度に飲みすぎると、傾眠(うとうとしやすくなる)から昏睡までのレベルの意識障害が生じることが報告されています。さらに、中枢神経抑制症状(ろれつが回らない、混乱状態、ふらつきなど)、血圧低下、呼吸抑制や無呼吸などの重度な症状があらわれるおそれがあります。
なお血圧の低下は、立ちくらみ、めまい、転倒、頭痛、肩こりなどにもつながる可能性があります。
誤って、あるいは、意図的に飲みすぎた場合は、すぐに病院を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る白川清治. 睡眠薬酒石酸ゾルピデム(マイスリー®錠)の薬理学的特性と臨床効果. 日本薬理学雑誌. 2002, 119, p.111-118.
アステラス製薬株式会社 メディカルインフォメーションセンター.“マイスリー錠5mg/マイスリー錠10mg”.独立行政法人医薬品医療機器総合機構.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1129009F1025_3_26/,(参照 2024-02-05). - A.
ゾルピデムには神経の活動を抑えて睡眠を促す効果があり、不眠症の治療に用いられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るゾルピデム(マイスリーⓇ)は、脳のGABAA 受容体のサブタイプであるω1受容体(ベンゾジアゼピン1受容体)に選択的に作用します。この作用により、寝つきの悪さを改善する効果を示す、速効性の短時間型睡眠薬です。
催眠鎮静作用に比べて、抗不安作用、抗けいれん作用、筋弛緩作用などが弱いという特徴があります。
ただし、統合失調症あるいは躁うつ病に伴う不眠症に対しては、原疾患の治療が優先のため、適応から除外されています。 - A.
ゾルピデム(ゾルピデム酒石酸塩)は主成分の名前(一般的名称)で、マイスリーは商品名です。
解説薬には大きく、その有効成分についている名前と、製薬企業が販売する際につける名前の2種類があります。有効成分についている名前が「一般名」、最初に開発・販売した製薬企業がつける名前が「販売名(商品名)」です。
ゾルピデム(マイスリーⓇ)は、ゾルピデムが一般名で、マイスリーⓇが販売名(商品名)です。
なお、ある製薬企業が開発・販売済みした有効成分を、他の製薬企業が販売する場合をジェネリック医薬品といい、「一般名+企業名」で販売されます。開発にかかる費用が軽減されるため、ジェネリック医薬品は低価格となっています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る白川清治. 睡眠薬酒石酸ゾルピデム(マイスリー®錠)の薬理学的特性と臨床効果. 日本薬理学雑誌. 2002, 119, p.111-118.
アステラス製薬株式会社 メディカルインフォメーションセンター.“マイスリー錠5mg/マイスリー錠10mg”.独立行政法人医薬品医療機器総合機構.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1129009F1025_3_26/,(参照 2024-02-05). - A.
眠りたくて布団に入ったのになかなか寝付けない「入眠困難」に対して効果があります。不眠症のひとつです。
解説ラメルテオン(ロゼレムⓇ)は、不眠症のうち「入眠困難」や「睡眠リズムの問題」に対する治療薬のひとつです。睡眠覚醒リズムに関与するメラトニン受容体 1 型(MT1受容体)およびメラトニン受容体 2 型(MT2受容体)に作用し、睡眠中枢を優位に導くことで睡眠を誘発し、副交感神経を優位に保つことにより自律神経を抑制することで入眠困難を改善します。
入眠困難とは、眠りたくて布団に入りったのに30分~1時間以上、ときには数時間寝付けないことで睡眠不足となり、翌日以降の作業に悪影響を及ぼす状態です。
なお、もしも睡眠の途中で一時的に起きて何らかの作業をする可能性があるときは、ラメルテオン(ロゼレムⓇ)を飲むのは避けてください。何らかのミスや事故につながるリスクがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る武田薬品工業株式会社.“ロゼレム錠8mg”.独立行政法人医薬品医療機器総合機構.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190016F1024112/,(参照 2024-02-09).
鈴木正泰.“不眠の鑑別診断とその進め方”.日大医誌.https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/79/6/79337/pdf/-char/ja,(参照 2024-02-09).
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター.“睡眠障害ガイドライン”.国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター.https://www.ncnp.go.jp/nimh/behavior/phn/sleep_guideline.pdf,(参照 2024-02-09). - A.
主な副作用として、めまい、頭痛、発疹、吐き気、便秘、倦怠感が出ることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るラメルテオン(ロゼレムⓇ)は、不眠症のうち「入眠困難」や「睡眠リズムの問題」を改善するお薬のひとつです。睡眠覚醒リズムに関与するメラトニン受容体 1 型(MT1受容体)およびメラトニン受容体 2 型(MT2受容体)に作用し、睡眠中枢を優位に導くことで睡眠を誘発し、副交感神経を優位に保つことにより自律神経を抑制することで入眠困難を改善します。
主な副作用と重大な副作用について、次のように報告されています。主な副作用(0.1〜5%)
重大な副作用
- A.
「ラメルテオン」は成分の名称(一般名)、「ロゼレムⓇ」は最初に開発・販売した製薬企業による商品名です。
解説薬には大きく、その有効成分についている名前と、製薬企業が販売する際につける名前の2種類があります。有効成分についている名前が「一般名」、最初に開発・販売した製薬企業がつける名前が「販売名(商品名)」です。
ラメルテオン(ロゼレムⓇ)は、ラメルテオンが一般名で、ロゼレムⓇが販売名(商品名)です。
なお、ある製薬企業が開発・販売済みした有効成分を、他の製薬企業が販売する場合をジェネリック医薬品といい、「一般名+企業名」で販売されます。開発にかかる費用が軽減されるため、ジェネリック医薬品は低価格となっています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本ジェネリック製薬協会.“ジェネリック医薬品とは”.日本ジェネリック製薬協会.https://www.jga.gr.jp/general/about.html,(参照 2024-02-09).
- A.
可能性は低いです。一日中眠気がある場合、別の病気が隠れている可能性もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るラメルテオン(ロゼレムⓇ)は入眠困難や「睡眠リズムの問題」に対する治療薬のひとつです。睡眠覚醒リズムに関与するメラトニン受容体1型(MT1受容体)およびメラトニン受容体2型(MT2受容体)に作用し、睡眠中枢を優位に導くことで睡眠を誘発し、副交感神経を優位に保つことにより自律神経を抑制することで入眠困難を改善します。
お薬の成分は、飲んでから1時間をピークに減っていき、半日するとほぼ効果のない状態となります。このため、1日中眠気が続く可能性は低いです。
なお、0.1~5%未満でみられた副作用のひとつとして眠気が報告されていますが、一日中眠気がある場合は、別の病気が隠れている可能性もあります。医師へご相談ください。 - A.
はい。抗うつ薬などとして用いられるフルボキサミンマレイン酸塩を内服中の方や、重度の肝機能障害がある方は禁忌です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るラメルテオン(ロゼレムⓇ)を飲んではいけない方(禁忌)は、次の通りです。
ラメルテオンに対して過敏症を起こしたのある方
以前飲んだ際に、発疹、顔・舌・のどの腫れ、息苦しさ、発熱などがあった方は禁忌となります。
重症の肝機能障害のある方
ラメルテオンは通常、肝臓で安全に代謝されます。
重症の肝機能障害があると、お薬によるさまざまなリスクが高くなるため禁忌となります。フルボキサミンマレイン酸塩(商品名:デプロメール、ルボックス)を服用中の方
フルボキサミンマレイン酸塩は、ラメルテオンの肝臓での代謝に影響することが知られています。併用によって、ラメルテオンの作用が強くあらわれるおそれがあるため、フルボキサミンマレイン酸塩とラメルテオンは相互に禁忌となります。
なお、フルボキサミンマレイン酸塩は、うつ病・うつ状態、強迫性障害(強迫症)、社会不安障害(社交不安症)の治療に用いられるお薬です。 - A.
個人差がありますが、多くの場合1時間程度で眠りにつきます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るラメルテオン(ロゼレムⓇ)による治療を始めてから1週目時点で、平均して約1時間後に眠りにつけたと報告されています。ただし、個人差があり30分の方もいれば、1.5時間の方もいます。
また、ラメルテオン(ロゼレムⓇ)の効果が安定して見られるようになるまで、一定期間飲み続ける必要があります。眠りにつくまでの時間は、治療を始めてから4週目時点で平均約43分、12週目時点で平均約38分であったことが報告されています。
睡眠障害の治療においては、薬物療法だけではなく、睡眠について適切な知識を持ち、自分自身で生活や睡眠の乱れを改善、予防していくことがとても重要です。定期的な運動、寝室の環境の快適化、規則正しい食生活、カフェインの摂取を減らす、などに気をつけることで、薬がなくても眠れるようになることがあります。 - A.
何時間寝られるかについては、具体的なデータはありません。作用と関連する薬剤の血中濃度については解説をご覧ください。
解説レンボレキサント(デエビゴⓇ)を飲むことで何時間寝られるかについては、具体的なデータはないため、回答が困難です。
お薬が承認された時の治験では、- 睡眠潜時(ベッドに入ってから眠るまでの時間)
- 睡眠効率(ベッドにいる時間中の睡眠時間の割合)
- 中途覚醒時間(途中で起きてしまった時間)
の3つを評価していますが、全体の睡眠時間は特に評価していません。
あくまで参考値ですが、睡眠効率から推算すると6時間前後は寝られると考えられます。また、年齢によっても健康上必要な睡眠時間は異なり、加齢に伴い必要な睡眠時間は減ります。
なお、服用してから8~9時間後のレンボレキサント(デエビゴⓇ)の血漿中濃度は、一番高いところと比較して4分の1程度まで低下するとされています。ただ、内服する時間が遅いと、翌日の朝まで薬の効果が残ってしまうことがあります。このため、起床時間から逆算して8時間前を目安にのみましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るエーザイ.“デエビゴ錠2.5mg/デエビゴ錠5mg/デエビゴ錠10mg”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190027F1022_1_06/,(参照 2024-04-16).
榎本 みのり.“高齢者の睡眠”.e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.html,(参照 2024-04-16). - A.
レンボレキサント(デエビゴⓇ)は比較的、依存リスクが低いお薬です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレンボレキサント(デエビゴⓇ)は、従来よく使われていたベンゾジアゼピン系の睡眠薬と比較すると、依存するリスクは小さいと言われています。
オレキシン受容体拮抗薬という分類の睡眠薬であり、睡眠覚醒サイクルに特異的に作用し、生理的な睡眠を誘導すると考えられています。
ただし、薬物療法以外の睡眠に関わる習慣が改善しないと「薬をのまないと眠れない」ということが続きやすくなるものです。薬ばかりにたよらずに、睡眠を妨げる生活習慣をやめるなどの工夫も行いましょう。 - A.
デエビゴは服用後30分程度で効果が出るため、就寝準備が整ってから服用するようにしましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレンボレキサント(デエビゴⓇ)は、内服してから吸収されて血中濃度が一番高くなるまで、約1時間程度とされています。また、布団に入ってから眠るまでの時間を10~20分程度短くする(寝つきをよくする)効果があるとされています。
ただし、個人差があり、内服後にスマートフォンをみるなどの過ごし方をすると、効果を実感しづらいかもしれません。内服後はスマートフォンやパソコンを見るのはやめて、眠るのに適切な部屋の状態に整え、1時間以内に布団に入りましょう。 - A.
高齢者でも同量服用できますが、30分程で効果が出ることに注意してください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレンボレキサント(デエビゴⓇ)は高齢者にも処方されることのあるお薬です。ただ、高齢者での試験においては、非高齢者の方と比較して血漿中濃度が高くなる傾向が認められています。また、肝機能障害がある場合にも、血漿中濃度を上昇させるリスクが高くなります。
さらに、高齢者では併存疾患の治療薬を内服していることが多いですので、のみ合わせによりレンボレキサント(デエビゴⓇ)の血漿中濃度が上昇し、副作用が強く出る恐れがあります。併用する薬について医師や薬剤師のチェックを受けましょう。
高齢者の方が内服する場合は特に、傾眠等の副作用が現れていないかを十分に観察しながら、慎重に使用することが必要です。 - A.
大量摂取しても死亡した例はありません。適切な量だけ飲むようにしてください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る致死量(過量投与)に関するデータは、まだ少ないです。
海外の臨床試験では、過量投与により傾眠が見られたとされています。例えば、健康な成人に75㎎を使用した海外臨床試験がありますが、用量が増えるにつれて、傾眠の症状が出たというデータがあります。また、10㎎を超えて服用すると、筋緊張が低下したり、冷感がみられたというデータもあります。
他の不眠症治療薬と併用したときの有効性、および安全性は未確立とされていますので、レンボレキサント(デエビゴⓇ)だけでなく他の向精神薬を一緒に過量に内服した場合、致死的になる可能性はゼロではありません。 - A.
睡眠薬のランク付けは難しいですが、レンボレキサント(デエビゴⓇ)は依存性が少ないわりには効果が高い薬と言えます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る睡眠薬はそれぞれ作用機序が異なることと、「強さ」の定義づけが難しいことから、強さランキングをつけることはできません。
ただ、レンボレキサント(デエビゴⓇ)は、依存性が少ないわりには効果が高い薬とされています。
また、通常成人にはレンボレキサント(デエビゴⓇ)は5㎎で使用することになっていますが、症状により10㎎まで増量が可能であることや、2.5㎎錠もあることから、症状に合わせて調整しやすい薬ではあります。 - A.
頻度として多い副作用は、眠気、頭痛、倦怠感です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレンボレキサント(デエビゴⓇ)で報告されている副作用は、以下の通りです。
報告されている副作用(頻度3%以上)
報告されている副作用(頻度1~3%未満)
また、ナルコレプシーまたはカタプレキシーのある方は、症状を悪化させる恐れがあります。脳に器質的な障害がある方、腎機能障害のある方、肝機能障害のある方では、作用が強く現れることがあります。 - A.
いいえ。レンボレキサント(デエビゴⓇ)を粉砕して飲むことは避けてください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレンボレキサント(デエビゴⓇ)は、粉砕して飲むことを想定されていないお薬のため、粉砕して飲まないでください。粉砕しての服用に関する有効性や安全性は確認されていません。
また、半分に割って飲むことについても同様に、有効性や安全性は確認されておりませんので避けてください。処方通りに錠剤のまま服用してください。
飲みづらいなど、服用に関してお困りのことがありましたら、かかりつけの医師や薬剤師へご相談ください。 - A.
精神的なストレスが強い場合には精神科・心療内科、それ以外の場合には一般内科、耳鼻科などの受診を推奨します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るストレスを強く感じている場合や、気分の落ち込みや意欲の低下がある場合には、精神科か心療内科を受診しましょう。
他方、特に強いストレスなどの自覚がない場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性もありますので、スクリーニング検査を実施可能な呼吸器科などの内科や耳鼻科、睡眠外来の受診を検討しましょう。睡眠時無呼吸症候群の検査を実施しているかどうかは、受診前に一度医療機関に確認することをお勧めします。 - A.
睡眠による不調が1ヶ月以上続いている場合や、1ヶ月以内でも日常生活に著しく支障をきたしている場合は受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る不眠症などの睡眠の問題で、だるさや頭痛などの身体症状を1ヶ月以上経験している場合、一度医療機関を受診しましょう。
また、1ヶ月以内であっても、日中の眠気や集中力の低下などによって仕事や学業に支障が出ている場合には、早めの受診をお勧めします。 - A.
いつから症状が見られるか、他の症状があるか、何か日常生活上の変化はあったかなどを、できるだけ詳しく説明しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る下記のような点について説明するとよいでしょう。
- どのくらいの頻度で眠れないのか(毎日か、週に数日か)
- どのような場面で眠くなるのか(電車に乗っている時、大事な会議中、運転中など)
- いつも何時に布団に入るか
- 布団に入ってから寝付くまでにどのくらい時間がかかるか
- 夜中に目が覚めることはあるか、その後再度眠れるか
- 朝起きた時に熟睡感があるか
- 昼寝の習慣はあるか
- 平日と週末で睡眠スケジュールに違いがあるか
夜によく眠れないという症状はどんな病気に関連しますか?
夜によく眠れないという症状について、医師からのよくある質問
- 体のだるさはありますか?
- 息苦しさを感じますか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
- 心当たりがないのに、1ヶ月で2kg以上体重が減りましたか?
監修医師
診療科・専門領域
- 精神科
- 心療内科