終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査の結果の見方を教えてください。

無呼吸低呼吸指数(AHI)などの詳細なデータを複合的に見て判断します。

解説

終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査は、一晩かけて睡眠の状態を詳細に記録・分析する検査です。主に用いられるのは、脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸の動き、血中酸素飽和度などの項目です。特に、無呼吸低呼吸指数(AHI)は、睡眠時無呼吸症候群の評価において着目されます。

これらのデータをもとに、睡眠の深さや周期、覚醒状態、無呼吸や低呼吸の回数や重症度の評価や、睡眠時無呼吸症候群の治療におけるCPAP圧の決定に用います。具体的には、以下の項目を総合的に評価します。

  • 無呼吸低呼吸指数(AHI):1時間あたりの無呼吸低呼吸回数
  • 総記録時間(TRT):消灯から点灯までの時間
  • 睡眠時間(SPT):入眠から最終覚醒までの時間
  • 総睡眠時間(TST):睡眠時間から中途覚醒時間を除いた時間
  • 睡眠効率:TST/TRT×100(%)
  • 中途覚醒時間:睡眠時間内における覚醒時間の総和
  • 睡眠潜時:消灯から入眠までの時間
  • レム睡眠潜時:入眠から最初のレム睡眠までの時間
  • 離床潜時:最終覚醒時刻から起床時刻まで
  • 睡眠段階の出現率:各睡眠段階の総和/TST×100(%)
  • 睡眠周期:第一周期は入眠から最初のレム睡眠の終了時点までの時間で、第2周期以降はレム睡眠の終了時点から、次のレム睡眠終了時点までの時間
  • 覚醒回数:覚醒段階の回数
  • 覚醒反応指数:1時間あたりの覚醒反応回数
  • 酸素飽和度低下指数:1時間あたりの酸素飽和度低下回数
  • 周期性四肢運動指数:1時間あたりの周期性四肢運動回数

公開日

最終更新日

株式会社BearMedi 臨床検査技師

佐々木 祐子 監修

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