うつ病と不眠症の治療中です。セカンドオピニオンを受ける意味と、睡眠薬が私の体質に合うのか教えてください。

30代女性です。10年近く前からうつ状態が続いていましたが、最近やっと精神科を受診し始めました。現在治療を受けて少し経ちますが、睡眠の問題が解決せず悩んでいます。会社は現在休職中です。 睡眠薬などの薬を4種類ほど内服していますが、一回の睡眠時間は4〜6時間程度です。その後、眠気が残るため二度寝をして、合計で8時間ほど睡眠を取っています。しかし、睡眠中に何度も夢を見てしまい、熟睡感を得られません。仕事の面談があった日などは、そのことが頭から離れず、睡眠薬を飲んでも眠れないことがありました。 2週間に1回の頻度で通院しており、その度に薬の変更があります。このことを母と会社の担当者に相談したところ、二人ともセカンドオピニオンを受けるべきだと言います。 今の先生は、私の話をしっかり聞いてくれ、意見も尊重してくれるので、できればこのまま治療を続けたいと思っています。しかし、母は勝手に知人のつてを頼って、睡眠に特化した医師を紹介してきてしまい、受診することになりました。 10年近く、うつ症状と不眠に悩まされてきたので、1ヶ月やそこらで簡単に治るとは思っていません。ですが、母や会社の人事担当者は、すぐにでも改善するべきだと考えているようです。 精神科のセカンドオピニオンを受けることに、何か意味はあるのでしょうか?また、現在服用している睡眠薬が合わないと感じているのは、私の体質の問題なのでしょうか? ご意見をお聞かせいただけると幸いです。
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匿名さんの相談

30代 / 女性

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回答

この相談に回答した医師

ユビー医師チーム

こんにちは。お話を伺いました。まず、現在の状況についてお伝えいただきありがとうございます。お辛い状況が続いていること、心からお察しします。

睡眠薬について

睡眠がうまくとれないとのことですが、うつ状態も含めて治療がすすみ、復職などが視野に入ってきた段階で初めて、睡眠が理想的な状態になることを目指すことができます。なぜなら、理想的な睡眠のためには、日中の十分な活動が必要になるからです(運動した日や、イベントなどでずっと外出していた日にぐっすり眠れた経験はないでしょうか?)。休職を始めた初期の段階では、おそらくうつ状態も残っており、様々な活動をすることができないと思います。なので、最初は最低限の睡眠を確保し、うつ状態の改善を優先させることが一般的に重要です。

睡眠薬は睡眠を確保するために非常に効果的な薬剤ですが、もちろん副作用もあります。例えば、睡眠薬の量が多すぎると、日中も眠気が強く、外出などに支障がでる場合があります。そうすると、上で述べたように、逆に理想的な睡眠からは遠ざかってしまうことになります。そのため、うつ状態が悪いときにやむを得ず睡眠薬を増やすことは仕方ないですが、すでにある程度眠れている状態で、睡眠の質を求めてどんどん睡眠薬を増やすことは一般的にあまりすすめられないと思います。なので、「睡眠薬が合わないのが自分のせい」なのでは決してなく、もしかしたら焦って睡眠の質を追求しすぎないほうがよいタイミングなのかもしれません。

主治医の先生も、必要のない薬を出すことはないと思いますので、セカンドオピニオンも意味があるとは思いますが、まずは主治医の先生に薬が必要な理由を尋ねてみるのがよいのではないでしょうか。

また、もしセカンドオピニオンを受けるときは、今の主治医からセカンドオピニオン用の紹介状を書いてもらうことが望ましいです。そうでないと、処方した理由などがわからず、正しい判断ができない場合があります。

睡眠一般について

睡眠の質には、睡眠薬以外の要素も非常に大きく影響します。

すでに実施されているかもしれませんが、例えば睡眠環境という観点では、下記のような要素について考慮することも重要です。

温度

特に夏場は熱帯夜になると途中で何度も目が覚めてしまい、寝不足になることがあります。上手く空調を活用して、快適な睡眠温度を維持してください。

騒音

繁華街や幹線道路に近いと、夜間も騒音に悩まされることがあると思います。また同居者の生活音で目が覚めてしまうこともあると思います。耳栓は慣れるまで違和感がある方もいますが、有効な手段です。

特に夏場は、早い時間に朝日が入ってくるため、本来起床するべき時間よりも早く目がさめてしまう場合があります。遮光カーテンを使用するか、アイマスクを活用することで対処することが多いです。

このような睡眠に関する情報が説明されているおすすめの書籍は以下のとおりです。よろしければ参考にしてください。

自分でできる「不眠」克服ワークブック:短期睡眠行動療法自習帳 (著)渡辺 範雄

まとめ

睡眠が理想的な状態になるのは、うつ状態などが改善し、日中も活動できるようになった段階でのことが多いです。焦りすぎず、一歩ずつ治療していくことが重要です。

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