前立腺がんのホルモン療法の副作用にはどのようなものがありますか?副作用の対策はできますか?
骨折リスクの上昇や性機能性障害などが挙げられます。
ホルモン療法の副作用は、ホルモン療法の種類によってさまざまですが、男性ホルモンが減ることによって起こりやすい副作用は以下のようなものがあります。
短期間の使用でも起きやすいもの
- ホットフラッシュ、ほてり
- 疲労、倦怠感、体重の増加
長期的な使用で起きやすいもの
- 勃起障害/勃起不全(ED)
- 女性化乳房
- 骨粗しょう症、骨折
- 糖尿病
- 心血管疾患
- 貧血
その他
薬の種類によっては、稀に消化器症状や肝機能障害、間質性肺炎などが起こることもあります。
また、副作用には個人差があり、治療法の種類によっては特別な副作用もあります。
治療中にいつもと違う症状があると感じたら我慢せずに担当医に相談しましょう。
ホルモン療法の副作用への対策について
放射線療法などとホルモン療法を併用する際はホルモン療法を一定期間のみ継続し、一旦中止することで長期的な使用による副作用を減らすことができます。また、薬剤性の副作用の場合は、去勢術に切り替えるなどの対応も可能です。
必要に応じて骨粗しょう症の治療薬であるビスホスホネート製剤あるいは抗RANKL抗体を使用することもできますが、この薬自体に顎骨壊死などの副作用もあるので使用する場合は注意が必要です。
長期的なホルモン療法が必要な場合は、上記のような副作用が出やすいことに注意をしたうえで、漢方薬などを用いて症状の緩和を行ったり、運動やダイエットなど生活習慣の改善によってできるだけ生活習慣病の予防を行っていただくことも重要です。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
前立腺がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。