前立腺がんの手術に後悔した人はいますか?
後悔される方もいますが、なるべく後悔しないために、事前に各治療の特徴を知ることが大切です。
他の治療と同様、前立腺がんの手術後に「別の治療法を選べばよかった」と、後悔される患者さんはいらっしゃいます。
ロボット手術の普及もあり、最近の報告では自分で治療に関して調べると、より後悔が少ないという報告がありますが、手術を受けた患者の約12~31%が手術後に「後悔」を感じたという報告もあります。
逆に放射線治療を受けた患者さんや、監視療法を選択した患者さんの中にも、後悔を感じている方はいらっしゃるようです。
手術を行って後悔した理由
- 尿失禁や勃起障害(ED)などの合併症が予想以上で生活の質が低下した
- 手術後のリスクや副作用の実態を十分に理解していなかった
手術を行って後悔した方のうち、多かった意見は上記の通りです。
手術のあとに起こりやすいことは、ユビー病気のQ&A「前立腺がんでは前立腺の全摘出が必要になるのですか?全摘出するとどうなりますか?」をご参照ください。
後悔しないための対策
- 手術のリスクを理解して、やるべきかをなるべく自分なりに考える
- セカンドオピニオンをしてみる
- 骨盤底筋体操を早めに始めてみる
特に勃起障害(ED)や尿失禁があると、後悔する傾向が高いです。
なお、手術にも勃起神経をなるべく温存する方法はあり、尿失禁などは手術後徐々に改善することが知られております。
そのため、手術した場合の合併症のリスクなどを担当医に聞いて、慎重に治療法を選ぶことが大切です。
また、必要に応じてセカンドオピニオンを求めることで、後悔のリスクを減らせる可能性もあります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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