前立腺がんの放射線治療に副作用はありますか?
治療後早めに出る副作用と治療後しばらくしてから出る副作用があり、放射線治療の種類により異なります。
放射線治療には、大きく分けて2種類 あります。
外照射(IMRTなど)
体の外から放射線を当てる方法です。
1週間~1ヶ月ほど、毎日通院する必要がありますが、手術は不要です。
小線源療法(ブラキセラピーなど)
小さな金属(シード)を前立腺に埋め込み、内部から放射線を照射します。
連日の通院は不要ですが、麻酔を用いた1回の手術でシードを埋め込みます。
どちらの治療も、体力的に標準的な手術が難しい患者さんでも受けることができます。
また、放射線治療は前立腺全摘除術と比べると負担が少ない ですが、副作用のリスクがゼロではないことに注意が必要です。
考えられる副作用
放射線の影響により、前立腺が一時的に腫れたり、周囲の臓器にも影響が及ぶことがあります。
主な副作用として、以下のような症状が報告されています。
特に治療後早めに出る副作用
- 頻尿
- 排尿時の痛み
- 尿が出にくくなる
- 軽い下痢(5~10%)
治療後しばらくしてから出る副作用
- 排尿トラブル
- 直腸からの出血
- ED(勃起障害/勃起不全)
これらに対する 対症療法 もありますので、症状がある場合は、我慢せずに早めに担当の医師に相談しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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