前立腺がんの放射線治療は高齢者でも受けられますか?リスクについて教えてください。
はい。放射線治療はご高齢の患者さんでも受けることができますが、副作用が現れることがあります。
前立腺がんの放射線治療は、高齢の患者さんでも受けることができます。
放射線治療には、大きく分けて2種類 あります。
外照射(IMRTなど)
体の外から放射線を当てる方法です。
1週間~1ヶ月ほど、毎日通院する必要がありますが、手術は不要です。
小線源療法(ブラキセラピーなど)
小さな金属(シード)を前立腺に埋め込み、内部から放射線を照射します。
連日の通院は不要ですが、麻酔を用いた1回の手術でシードを埋め込みます。
どちらの治療も、体力的に標準的な手術が難しい患者さんでも受けることができます。
また、放射線治療は前立腺全摘除術と比べると負担が少ないですが、副作用のリスクがゼロではないことに注意が必要です。
考えられる副作用
放射線の影響により、前立腺が一時的に腫れたり、周囲の臓器にも影響が及ぶことがあります。
主な副作用として、以下のような症状が報告されています。
副作用には、すぐに現れる急性期症状と時間が経ってから出る晩期症状があります。
これらに対する対症療法もありますので、事前に担当医の説明をしっかり聞くことが大切です。
特に外照射のほうが直腸や膀胱に影響が出る可能性がありますが、最近はスペーサー(放射線の影響を和らげるゼリー状の成分)を使うことによって、副作用を抑えられることが報告されています。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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