【画像で解説】前立腺がんの手術を後悔した人はいる?術後に射精できる?全摘するとどうなる?
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前立腺を全摘出した場合、射精をしたり射精感を得たりすることはできますか?
前立腺を全摘出した場合、射精をしたり射精感を得たりすることはできますか?
前立腺を全摘出すると射精そのものはできなくなりますが、射精感は残ることがあります。
前立腺全摘除術では、前立腺に加えて精嚢、精管も切除します。
前立腺や精嚢で精液が作られ、精巣で作られた精子が精管を通って尿道へ排出されるため、術後は射精ができなくなります。
また、射精感に関しては、膀胱頚部や尿道、前立腺周囲の神経系や筋肉がしっかりと機能しないと生じません。
前立腺を全摘出する際は、前立腺の周囲の神経系や筋肉に影響を及ぼしますし、取り除いた後に尿の流れ道を作るために膀胱と尿道を糸で縫合する必要があります。
その影響で、射精感を感じなくなる場合や、その感覚が変化する場合、または、同時に痛みを伴うといった変化が起こる場合があります。
プライベートな内容ですが、手術後に気になる症状がある場合は、遠慮せずに担当医にご相談ください。
(参考文献)
J. Clavell-Hernández, et al. Sex Med Rev. 2018, 6(1), 124-134.
国立がん研究センター.がんやがんの治療による性生活への影響 がんと診断された男性へ.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/dia_tre/sexual_health_issues/sexual_health_issues_02.html(参照 2024-10-30)
国立がん研究センター.前立腺がん 治療.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/treatment.html(参照 2024-10-30)
前立腺がんの手術に後悔した人はいますか?
前立腺がんの手術に後悔した人はいますか?
後悔される方もいますが、なるべく後悔しないために、事前に各治療の特徴を知ることが大切です。
他の治療と同様、前立腺がんの手術後に「別の治療法を選べばよかった」と、後悔される患者さんはいらっしゃいます。
ロボット手術の普及もあり、最近の報告では自分で治療に関して調べると、より後悔が少ないという報告がありますが、手術を受けた患者の約12~31%が手術後に「後悔」を感じたという報告もあります。
逆に放射線治療を受けた患者さんや、監視療法を選択した患者さんの中にも、後悔を感じている方はいらっしゃるようです。
手術を行って後悔した理由
- 尿失禁や勃起障害(ED)などの合併症が予想以上で生活の質が低下した
- 手術後のリスクや副作用の実態を十分に理解していなかった
手術を行って後悔した方のうち、多かった意見は上記の通りです。
手術のあとに起こりやすいことは、ユビー病気のQ&A「前立腺がんでは前立腺の全摘出が必要になるのですか?全摘出するとどうなりますか?」をご参照ください。
後悔しないための対策
- 手術のリスクを理解して、やるべきかをなるべく自分なりに考える
- セカンドオピニオンをしてみる
- 骨盤底筋体操を早めに始めてみる
特に勃起障害(ED)や尿失禁があると、後悔する傾向が高いです。
なお、手術にも勃起神経をなるべく温存する方法はあり、尿失禁などは手術後徐々に改善することが知られております。
そのため、手術した場合の合併症のリスクなどを担当医に聞いて、慎重に治療法を選ぶことが大切です。
また、必要に応じてセカンドオピニオンを求めることで、後悔のリスクを減らせる可能性もあります。
(参考文献)
前立腺がんでは前立腺の全摘出が必要になるのですか?全摘出するとどうなりますか?
前立腺がんでは前立腺の全摘出が必要になるのですか?全摘出するとどうなりますか?
必ずしも必要ではありませんが、根治性が高い治療法です。いくつかの合併症を生じることはあります。
前立腺がんは、ステージ分類と進行リスクの分類の結果を中心に、本人の年齢や身体の状態、希望なども考慮して治療法が決定します。
年齢や持病などを考慮して、期待余命が10年以上(10年以上生きる可能性がある方)の場合に、がんが転移や周囲への高度な浸潤をしていなければ、基本的に手術を行うことになります。
前立腺の全摘出は、がん細胞をすべて取り除き根治の可能性がある基本的な治療法のひとつです。また、仮に手術後再発しても放射線療法やホルモン療法などの治療法を温存できるため、前立腺がんの治療として最初に行われることが多い治療法です。
ただし、手術そのものや手術の細かい方法の違いなどによって、いくつかの合併症を生じるリスクもあるため、絶対に必要というわけではありません。
もし、手術する場合は以下のような注意点を知っておく必要があります。
手術後の前立腺がんの経過に関して
- 1週間弱で退院でき、退院して2週間~1ヶ月程度してから徐々に社会復帰できることが多いです
- 取り出した前立腺の病理検査によって、その後のがんの進行リスクが分かります
- 数年間は定期的に検査をしてがんの再発がなければ、根治したと判断されます
- 手術後の定期検査などで、腫瘍マーカーのPSAの上昇や画像検査での進行など、再発の可能性がある場合は、放射線治療やホルモン療法などの治療を追加することがあります
全摘出の合併症のリスク
一時的なものから1年以上続くものなど、合併症の種類によって持続時間はさまざまですが、手術によって起きやすい、または、まれですが重大な合併症は以下のようなものがあります。
ロボットを用いた手術方法など、手術方法自体も合併症が起こりにくくなるように徐々に変化していますが、合併症が起こる可能性はあるので、手術した後に、何か気になることがある場合は、我慢せずに早めに担当の医師や看護師、薬剤師などに伝えることが重要です。
また、事前に行うことで合併症を減らすことができる運動や生活習慣もあるので、手術前からも担当のスタッフに相談しましょう。
(参考文献)
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編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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