抗生物質が原因でカンジダになることはありますか？

腟カンジダ症や口腔カンジダ症などは、抗菌薬を長期間にわたり使用することがきっかけとなる場合があります。特に腟カンジダ症のきっかけとしてはもっとも多いと言われています。
カンジダは、もともと消化管や粘膜、デリケートゾーンなどに常在していることも多いため、抗菌薬を長期間使用することで常在菌のバランスがくずれ、カンジダが異常に増殖して発症すると言われています。

腟カンジダ症の他のきっかけとしては、妊娠、糖尿病、化学療法（抗がん剤治療）や放射線療法、免疫抑制剤の使用、通気性の悪い下着の着用、不適切な自己洗浄などがあげられますが、原因がわからない場合も多くあります。

口腔カンジダ症を発症しやすい状況としては、抗菌薬の使用の他にステロイド薬の使用、糖尿病、高齢者・乳幼児や、唾液量の減少などがあります。