股関節骨折

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最終更新日

股関節骨折の場合、主にどのような治療をしますか?

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

体の状態が許せば、手術加療が行われます。骨折の部位によって大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折に分かれ、必要となる手術が変わります。

解説

この骨折では、体を動かした際の痛みがとても強く日常生活が困難となるため、骨折した直後からすぐに入院が必要となります。1〜2週間安静にしていても動いた際の強い痛みはよくならないことや、ずれてしまった骨は元に戻らず歩くのが困難になることから、手術が必要となる骨折です。

多くの高齢の方は、寝たきりの時間が長くなるほど肺炎や褥瘡(床ずれ)などの合併症の増加や筋力低下が著しく進んでいくため、体の状態が許せば早急な手術が望ましいとされています。
心臓や肺が弱っていて手術に耐えられない方では、手術を行わない保存加療となる場合があり、褥瘡や肺炎を可能な限り予防しながら、時間をかけてリハビリを進めます。

この骨折は、股関節にある大腿骨のつけ根で骨折を起こすものです。骨折する部位によって大腿骨頚部(けいぶ)骨折、大腿骨転子部(てんしぶ)骨折などと病名が細かく分けられ、必要とされる手術方法が変わります。

大腿骨頚部骨折の場合

体のより中心に近い部位で骨折したものを大腿骨頚部骨折と呼びます。
骨折部にずれがほとんどない場合には、スクリューやピンで骨折部同士をつなぎとめる手術を行います。
少しでも骨折部にずれがある場合には、スクリューやピンでの固定ではまた骨折部がずれて再手術が必要になってしまうことがあるため、この手術は基本的に行いません。骨折した骨を取り出して代わりとなる大きなインプラント(人工骨頭とよびます)を設置する手術を行います。

大腿骨転子部骨折の場合

体のより外側に近い部位で骨折したものを大腿骨転子部骨折といいます。
通常は、大腿骨の中に太い釘を入れ、そのまわりに何本かスクリューを併用する髄内釘固定術が行われます。骨折部の粉砕の程度によっては、手術後にすぐに体重をかけて歩行練習をすると骨折部のずれがおおきくなってしまう場合があり、歩行練習を少し待ってから行うことがあります。

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