椎骨動脈解離はどのような検査で診断しますか?

画像検査(MRI・MRA、CTA、脳血管撮影)で診断します。

解説

MRIやMRA(MRIの装置で血管を詳しく見る検査)で脳や脳血管の様子を評価して診断します。また、これらの検査では分かりにくい場合には、造影剤を使用した3D-CTA(CT検査で血管を詳しく見る検査)やカテーテル検査(血管内に細い管を挿入して体内を見る検査)で血管の壁の状態を確認して診断します。
典型的な椎骨動脈解離では、椎骨動脈の膨隆(ふくらみ)・狭窄(せばまり)・閉塞(ふさがり)などが画像上で認められます。初回の画像検査のみでは診断が難しいこともあり、病状や検査画像の変化から総合的に判断します。先行する頭痛や首の後ろ側の痛みがあり、MRAやCTAで偽腔(動脈が裂けたことによりできる血液の通り道)があることが証明できれば、診断はほぼ確実です。

公開日

最終更新日

病院勤務 脳神経内科

鈴木 智 監修

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椎骨動脈解離

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「椎骨動脈解離」とはどのような病気ですか?

首から脳に血液を送る「椎骨動脈」の内側の膜が傷つき、そこから血液が流れ込んで血管が裂けていく病気です。

椎骨動脈解離の原因や考えられる症状には何がありますか?

首の急なひねりなどが原因と言われています。発症すると首の後ろや後頭部に激しい痛みを感じ、進行すると脳梗塞やくも膜下出血を起こすことがあります。

椎骨動脈解離には初期症状はありますか?

首の後ろや後頭部に突然痛みが生じるのが特徴です。

椎骨動脈解離の場合、主にどのような治療をしますか?

くも膜下出血を予防するために手術で治療します。また、発症後すぐに治療が開始でき、かつ症状が軽い場合には、薬による治療で経過を見ることもあります。

椎骨動脈解離が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、受診の目安はありますか?

首の後ろや後頭部に痛みを感じたら、早めに脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。痛みが強い場合やめまい・吐き気がある場合は救急車を呼んでください。

椎骨動脈解離と診断された場合、どのくらいの期間、安静にする必要があるのでしょうか?

少なくとも1ヶ月以上の安静期間を設けましょう。

椎骨動脈解離はどのような年代で多いですか?

40〜50歳代に多いと言われています。

椎骨動脈解離を予防するために、避けたほうがよいことはありますか?

首を急に動かす動作、首をポキポキ鳴らす癖、喫煙は避けたほうがよいでしょう。

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