椎骨動脈解離の場合、主にどのような治療をしますか?

くも膜下出血を予防するために手術で治療します。また、発症後すぐに治療が開始でき、かつ症状が軽い場合には、薬による治療で経過を見ることもあります。

解説

頭痛や首の後ろ側の痛みや、その他脳梗塞の症状から椎骨動脈解離と診断されたもの(非出血例)に対しては、まずは保存的治療(体を傷つけない治療法)を行います。具体的には、血圧管理や、場合によっては血液をサラサラにする抗凝固薬や抗血小板薬を使用することもあります。動脈解離が進行するケースでは、手術を行うこともあります。
くも膜下出血で発症したものに対しては、原則としては手術を行います。手術には、血管内手術と開頭手術があります。最近は、血管内手術が優先される傾向にあります。

公開日

最終更新日

病院勤務 脳神経内科

鈴木 智 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

椎骨動脈解離

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A

「椎骨動脈解離」とはどのような病気ですか?

首から脳に血液を送る「椎骨動脈」の内側の膜が傷つき、そこから血液が流れ込んで血管が裂けていく病気です。

椎骨動脈解離の原因や考えられる症状には何がありますか?

首の急なひねりなどが原因と言われています。発症すると首の後ろや後頭部に激しい痛みを感じ、進行すると脳梗塞やくも膜下出血を起こすことがあります。

椎骨動脈解離には初期症状はありますか?

首の後ろや後頭部に突然痛みが生じるのが特徴です。

椎骨動脈解離が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、受診の目安はありますか?

首の後ろや後頭部に痛みを感じたら、早めに脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。痛みが強い場合やめまい・吐き気がある場合は救急車を呼んでください。

椎骨動脈解離と診断された場合、どのくらいの期間、安静にする必要があるのでしょうか?

少なくとも1ヶ月以上の安静期間を設けましょう。

椎骨動脈解離はどのような検査で診断しますか?

画像検査(MRI・MRA、CTA、脳血管撮影)で診断します。

椎骨動脈解離はどのような年代で多いですか?

40〜50歳代に多いと言われています。

椎骨動脈解離を予防するために、避けたほうがよいことはありますか?

首を急に動かす動作、首をポキポキ鳴らす癖、喫煙は避けたほうがよいでしょう。

関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。

詳しくはこちら