後頭神経痛の可能性と頸椎動脈解離の不安について教えてください。
50代・女性のご相談
後頭神経痛と診断されましたが、以下の症状についてご相談させていただきます。
頭痛が片側にあり、少し頭を動かすだけで痛みが生じます。特にうつむくと右後頭部から右側頭部にかけて痛みを感じます。痛みの部位は時によって変わり、頭の上部や横に移動することもありますが、すべて右側に集中しています。動かずにいると痛みはありませんが、ほぼひと月続いています。
ジムのマッサージチェアで、首を強くマッサージしたあとから症状が始まりました。MRIやCTの検査では異常は見つかりませんでしたが、ネットで頸椎動脈解離などの病名を見て不安になっています。
後頭神経痛の可能性について、医師に確認したいです。どのように対処すればよいのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただき、ありがとうございます。右側の後頭部から側頭部にかけての痛みがあり、特に頭を動かすと痛みが強くなるとのことですね。MRIやCT検査で異常がなかったと聞いても、頸椎動脈解離などの病気が心配で、本当に後頭神経痛なのか確認したいというお気持ち、よく理解できます。
後頭神経痛は、後頭部の神経が刺激されることで起こる痛みで、片側の後頭部から側頭部にかけて痛みが走るのが特徴です。頭を動かしたり、特定の姿勢をとると痛みが悪化することがあります。
今回の症状は、ジムのマッサージチェアで首を強くマッサージしたあとに始まったとのことですので、後頭神経痛や強いマッサージによる首の筋肉の損傷の可能性が高いと考えられます。
考えられる病気
お話を伺った限りでは、以下の病気が考えられます。
- 後頭神経痛:後頭部の神経が刺激されることで起こる痛みで、片側の後頭部から側頭部にかけて痛みが走ります。頭を動かしたり、特定の姿勢をとると痛みが強くなることがあります。
- 首の筋肉の損傷:筋肉を激しく動かしたり、押したりすることで起こる痛みで、筋肉痛のような鈍い痛みが出ます。首を動かすと痛みが増すことがあります。
- 頸椎動脈解離:頸椎動脈の内膜が裂けることで、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることがあります。この頭痛は比較的強く、脳梗塞や脳出血のリスクがあります。
- その他の神経痛:三叉神経痛や舌咽神経痛など、他の神経痛が原因で頭痛が起こることもあります。
次のステップ
- 痛みの経過観察:痛みの程度や頻度、持続時間などを記録しておくとよいでしょう。
- 安静:痛みが強いときは、無理せず安静にしてください。
- 薬の使用:痛みを和らげるために、鎮痛薬が有効な場合があります。
- 理学療法:首や肩の筋肉の緊張を和らげるために、ストレッチやマッサージ、温めることが効果的な場合があります。
- 再診:症状が改善しない場合や悪化する場合は、再度医療機関を受診してください。
まとめ
今のところ、後頭神経痛の可能性が高いと考えられますが、症状が続くようであれば、再度受診し、他の病気の可能性も含めて医師に相談することをおすすめします。どうぞお大事になさってくださいね。お困りのことがあれば、いつでもご相談ください。
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