椎骨動脈解離と診断されました。入院や薬の必要性について教えてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただき、ありがとうございます。椎骨動脈解離と診断されて、不安なお気持ち、よくわかります。どんな治療が必要なのか、安静にするとは具体的にどういうことなのか、心配になりますよね。
椎骨動脈解離は、脳に血液を送る大事な血管の一部が裂けてしまう状態で、これが原因で脳梗塞や脳出血のリスクが高まることがあります。治療の基本は、安静にして血圧をしっかり管理することです。
【安静について】
安静にするというのは、次のようなことを心がけることです。
- 激しい運動や重い物を持つのは避けましょう。
- 首をあまり動かさず、負担をかけないようにしましょう。
- 十分な睡眠をとって、体を休めてください。
- ストレスをためないように、リラックスする時間を持ちましょう。
【入院の必要性について】
入院が必要かどうかは、症状の重さや脳梗塞・脳出血のリスク、発症からの時間などを考慮して決まります。症状が軽く、リスクが低い場合は、自宅で安静にして血圧を管理しながら様子を見ることもあります。でも、症状が重い場合やリスクが高い場合は、入院してしっかり治療を受けることが必要になることもあります。
【薬物療法について】
治療には、血圧を下げる薬がよく使われます。これによって、血管への負担を減らし、脳梗塞や脳出血のリスクを下げることができます。もし脳梗塞が見られる場合は、血液をさらさらにする薬を使ったり、脳出血がある場合は脳の圧を下げる治療をすることもあります。
【主治医との相談】
今の治療方針や不安なことについては、主治医に直接相談することが大切です。具体的にどのくらい安静にするべきか、どんな薬が必要か、入院が必要かなど、詳しく説明を受けてください。
【セカンドオピニオン】
もし主治医の説明に納得がいかない場合や、他の医師の意見も聞いてみたいときは、セカンドオピニオンを受けることもできます。これは、今の主治医とは別の医師に意見を求めることです。セカンドオピニオンを受けることで、より納得のいく治療法を選ぶことができます。
【まとめ】
椎骨動脈解離の治療は、安静にして血圧を管理することが基本です。入院や薬の必要性は、症状やリスクを総合的に判断して決まります。治療について不安なことがあれば、主治医に相談することが大切です。また、納得できない場合は、セカンドオピニオンを考えてみてもいいでしょう。どうぞお大事になさってくださいね。
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