ロキタンスキー症候群で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬での治療はそもそも困難です。
ロキタンスキー症候群は、子宮や膣の上部の欠損ですので、そもそも薬での治療は困難です。
思春期以降に、以下のような治療を行うことが選択肢となります。
- 膣の拡張:拡張器などを用いて膣の拡張を行います。他の治療法と比較して負担が少ないため、まず試みる治療法となります。
- 膣の形成術:手術によって膣を形成します。皮膚や腸管などを利用することがあります。
また、挙児希望がある女性に向けて、子宮移植に関する議論も行われています。
海外では子宮移植やその後の出産報告もありますが、国内においてはまだ実際には行われていません。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
Na Chen et al. Update on Mayer—Rokitansky—Küster—Hauser syndrome. Frontiers of Medicine. 2022, 16, 859–872,.
難病情報センター.“Mayer-Rokitansky-Kuster-Hauser(MRKH)症候群”..https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/kenkyuhan_pdf2014/gaiyo072.pdf,(参照 2025-04-24).
日本医学会.日本医学会子宮移植倫理に関する検討委員会報告書.日本医学会,https://jams.med.or.jp/news/059.html(参照 2025-04-24)
木須伊織ほか.(2)子宮移植 概要 VS 倫理的問題点.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%ef%bc%882%ef%bc%89%e5%ad%90%e5%ae%ae%e7%a7%bb%e6%a4%8d%e3%80%80%e6%a6%82%e8%a6%81%e3%80%80vs-%e5%80%ab%e7%90%86%e7%9a%84%e5%95%8f%e9%a1%8c%e7%82%b9/(参照 2025-04-24)
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