てんかんにCBDは効果がありますか?
CBDは、薬剤抵抗性てんかんに対する新たな治療法として期待されています。
CBD(カンナビジオール)は、大麻(カンナビス)植物に含まれる成分のひとつです。 THC(テトラヒドロカンナビノール)のような精神作用がないため、適切に使用されれば安全とされています。
特に小児の「難治性てんかん」 と呼ばれる通常の抗てんかん薬が効きにくいタイプのてんかんに対して、CBDが治療の選択肢として注目されています。
代表的なものに 「ドラベ症候群」や「レノックス・ガストー症候群」 があり、これらに対してCBDが含まれる医薬品がアメリカや一部の国で承認されています。
神経細胞の興奮を抑えたり、炎症を和らげたりすることで、発作の頻度や重症度が軽減されることが期待されますが、効果には個人差があります。
主な副作用として眠気、食欲低下、下痢、肝機能への影響(特に他の薬と併用する場合)などが起こりえます。
現在日本ではCBDを含む医薬品は未承認ですが、研究や臨床試験が進んでいます。
健康食品やサプリメントとしてのCBD製品は市場に出回っていますが、医薬品のような効果が保証されているわけではありません。
CBDについて関心がある場合は、必ず医療機関で専門医に相談してください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
山本 仁ほか. 大麻由来医薬品による薬剤抵抗性てんかんに対する治療の課題と展望. 日本臨床薬理学会学術総会抄録集. 2023, , .
Serena Silvestroほか. Use of Cannabidiol in the Treatment of Epilepsy: Efficacy and Security in Clinical Trials. Molecules. 2019, 24, .
Guilherme Diogo Silvaほか. Cannabidiol in the Treatment of Epilepsy: A Focused Review of Evidence and Gaps. Front Neurol. 2020, 11, .
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