扁桃周囲膿瘍の手術ではのどをどのように切開するのですか?
のどに膿(うみ)のたまっている状態なので、のどの麻酔をして粘膜を切開し、たまっている膿を出します。
扁桃周囲膿瘍の手術では、以下の流れでのどを切開します。
扁桃周囲膿瘍の切開術
1. 局所麻酔
まず、のどに麻酔をします。切開する軟口蓋はのどの奥の方にあるため、長い針をつけたシリンジを用いてリドカイン(キシロカインⓇ︎)の注射を行います。
2. 穿刺排膿
のどの麻酔の際やその後に、膿がたまっている部分に針を刺して膿を注射器に吸います。(穿刺排膿)この時点で膿を十分に出すことができれば、切開を行わないこともあります。
3. 切開排膿
決まった場所(キアリ点やトンプソン点)もしくは軟口蓋の最も腫れている部分に対して、メスを入れて膿を出します。切った場所を、鉗子(かんし)などを用いて更に広げることがあります。
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最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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