扁桃周囲膿瘍で入院する場合は何日程度の期間になりますか?

症状の重さや病院にもよりますが、通常5~7日程度です。

解説

扁桃周囲膿瘍の場合、入院期間は通常5~7日程度が必要です。
扁桃周囲膿瘍は扁桃炎が重症化した状態で、膿がたまっているため、膿の排出処置が必要になります。
通常は局所麻酔下で膿の排出処置を行い、その後も抗菌薬の点滴投与を続けて経過を観察する必要があります。

入院中は、切開排膿や抗菌薬の点滴の他に以下のようなことを行います。

のどの観察

扁桃周囲膿瘍が進行するとのどの腫れが悪化して、呼吸困難や窒息のリスクが高まります。定期的に口からの視診や、より詳細な診察のために鼻から挿入するファイバースコープによる観察が行われます。

採血

体の炎症状態や感染の程度を評価し、治療効果のモニタリングを行うため定期的に採血が行われます。

水や栄養補給を目的とした点滴

扁桃周囲膿瘍の治療中は、飲食が困難になることがあります。そのため、水分や栄養の補給を目的とした点滴が施されます。症状の改善が見られたら、経口摂取へ移行します。

疼痛管理

扁桃周囲膿瘍は強い痛みを伴うため、適切な疼痛管理が必要です。痛みの度合いに応じて、鎮痛剤を使用します。

  • アセトアミノフェン(アセリオ)の点滴薬
  • 経口薬:アセトアミノフェン(カロナールⓇ︎)
  • ロキソプロフェン(ロキソニンⓇ︎)

などを使用します。

公開日

最終更新日

真生会富山病院 耳鼻咽喉科

阿河 光治 監修

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