公開日:
最終更新日:
腱鞘炎は冷やすか温めるかどちらがよいのでしょうか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
発症初期は冷却が有効ですが、長く続いている症状に対しては温めて血行を良くすることが効果的です。
解説
腱鞘炎は、指や手の使い過ぎによって生じる腱や腱鞘の炎症です。そのため、長時間の手や指の使用後に冷却することで、発症を予防したり、炎症を軽減する効果が期待できます。特に、症状が現れ始めて3〜4週間は、炎症を抑制することで悪化を防げる可能性があります。
そのほか、慢性的な腱鞘炎に対しては、温めて血行を改善することによって、腱や筋肉が硬直して手や指が動かなくなることを防げる可能性があります。また、血行が促進されると痛みの緩和も期待できます。
発症してからの期間や具体的な症状によって適切な対処は異なるため、判断に迷う場合には、医師の指示を仰ぐことをおすすめします。
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかの腱鞘炎の質問
腱鞘炎とはどのような病気ですか?
手の使い過ぎにより腱鞘や腱そのものが炎症を起こし、指や手首に痛みを感じる病気です。
腱鞘炎にはどのような人がなりやすいですか? 原因はありますか?
日常的に手や指をよく使う習慣がある人がなりやすいです。また、更年期や妊娠中の女性もなりやすい傾向にあります。
腱鞘炎を放置するとどうなりますか?
痛みを避けるために指をあまり動かさなくなると、関節が固まって動かしにくくなることがあります。
腱鞘炎ではどのような症状が見られますか?
指の付け根に痛みや腫れを生じたり、指の曲げ伸ばしの際に引っ掛かったりします。
腱鞘炎と症状が似ている他の病気はありますか?
骨折や細菌感染症、関節症、リウマチなどの関節炎と症状が似ていることがあります。
腱鞘炎に関連する病気や症状
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について回答しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。