クローン病
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一般的にどのような薬を飲んで治療しますか?副作用はありますか?
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科
吉岡 藍子 監修
回答
炎症をおさえる5-ASA製剤が基本になります。必要に応じてステロイドや免疫調整薬も使用します。
解説
炎症をおさえる5-ASA製剤という薬が、クローン病の薬物療法で中心的に用いられる薬です。
ただし、まれに耐性がある人もいて、効き目が出ないことや、逆に症状が悪くなってしまうことがあります。
炎症がひどいときには、5-ASA製剤とあわせて、短期的にステロイドを使用したり、免疫調整薬を併用したりします。
免疫調整薬は、ステロイドと違って継続的に飲みつづける薬になります。
なお、ステロイドや免疫調整薬の副作用として、体の抵抗力が落ちて感染症にかかりやすくなる、といったことがあります。
また、免疫調整薬は種類によって、肝臓や腎臓に負担をかけることがあります。
(参考文献)
ほかのクローン病の質問
クローン病とはどのような病気ですか?
口から肛門にいたる消化管全体に炎症が起きる、原因不明の難病です。小腸から大腸、肛門に変化が起こりやすい病気です。
どのようにして診断しますか?
内視鏡検査を行って胃腸の粘膜の様子を観察し、クローン病に特徴的な変化が観察されれば診断を確定します。
どのような症状が見られますか?
腹痛や下痢、発熱、血便が見られます。肛門や皮膚、関節などお腹以外に症状が出ることもあります。
薬が効かない場合はどうしたらいいですか?
追加の薬を使用したり、絶食して腸を休めたりします。また、感染症など他の病気が合併していないか調べます。
どのような検査を行いますか?
おもに内視鏡検査で胃腸の粘膜のようすを観察します。血液や便の検査、CT検査など内視鏡以外の画像検査も行います。
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