クローン病
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状とクローン病の関連をAIでチェックする
クローン病について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
クローン病と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
便に赤い血が混じっている
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 症状の頻度
- 年に数回程度は同じような症状がある
お腹の痛みがある
- 症状の出方
- 全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
クローン病とはどんな病気ですか?
「クローン病」とは、口から肛門にいたる消化管全体に炎症が起きる、原因不明の難病で、小腸から大腸、肛門に変化が起こりやすい病気です。主に10〜20代の人が発症することが多く、遺伝的な要因も関係していると言われています。腹痛や下痢、発熱、血便が見られます。肛門や皮膚、関節などお腹以外に症状が出ることもあるため、下痢や腹痛の悪化、体重減少、発熱などの症状がある場合は早めに受診しましょう。
クローン病の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
クローン病への対処法は?
脂質制限の食事療法や薬で治療されますが、専門の医療機関での治療が必要です。
クローン病の専門医がいる近くの病院はありますか?
クローン病の専門医がいる病院を見るクローン病のQ&A
- A.
持続性または反復性の血が混じった下痢や粘血便が見られます。
解説クローン病では持続性または反復性の血が混じった下痢や粘血便が見られます。
下痢の回数については、排便回数6回以上は重症、4回以下が軽症の基準のひとつになります。また、血便の程度も重症度の基準のひとつになります。
寛解期になると血便は消失しますが、典型的な血便を伴わずに内視鏡所見でクローン病が疑われる症例もあるなど、症状には個人差があり、重症度によっても異なります。
血便や下痢などが起こっている時には食事に気を使い、低脂肪・低残渣の食事を心がけましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る厚生労働科学研究班事業.“令和5年度 改訂版令和5年度 改訂版潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針”.厚生労働科学研究班事業.http://www.ibdjapan.org/pdf/doc15.pdf,(参照 2024-10-31).
クローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/442(参照 2024-10-23) - A.
腸の狭窄などによって吐き気を生じることがあります。
解説クローン病の合併症として生じた腸の狭窄や閉塞によって吐き気が生じることがあります。
腸の狭窄や閉塞によって食べ物が消化されずに詰まってしまうことで、吐き気や嘔吐の原因となります。
体内から水分や電解質が急激に失われるので、放置すると重篤な状態になる可能性があります。
お腹の張り、ガスや便が出なくなった、という症状があれば早めに担当医に申し出ましょう。
狭窄部位を広げる処置を行うか、高度な狭窄の場合、手術で腸管切除が検討されます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る板橋道朗. イレウスの診断と治療―総論および診断―. 日本消化器外科学会教育集会. 2010, , .
久松理一.クローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/219(参照 2024-10-31) - A.
あります。成人で30~40%、小児ではさらに高い割合との報告もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るクローン病を含めた炎症性腸疾患では、貧血の合併率は成人で30~40%、小児ではさらに高い割合という報告もあります。
症状については、無症状で経過するケースから、疲れやすさや倦怠感などの症状が現れるケースなどさまざまです。
活動性病変からの消化管出血や、炎症が起きている腸管の栄養吸収不良、口からとる食事量の低下などの栄養不足による貧血に加えて、慢性炎症による貧血を合併することもよくあります。
定期的な検査を行い、貧血症状がある場合は適切な対処が必要です。 - A.
下痢や血便よりも腹痛、体重減少、発熱などの症状で発症することが多く見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る成人とは異なり、下痢や血便よりも腹痛、体重減少、発熱などの症状で発症することが多く見られます。
低身長や体重が増えないといった成長障害がきっかけで診断されることがあり、初発時の7.6%に認める特徴的な症状です。特に男子に多いと報告されています。
重症になると腹痛のために活動制限が出たり、水様便や血便などの典型的な症状がみられるようになります。
子供が発症した場合は診断基準を満たさない非典型例も少なくないため、診断の際はその点も考慮されます。 - A.
クローン病では口腔内やのどにも症状が現れる可能性があり、その場合のどの痛みが生じることがあります。
- A.
体重減少の程度は患者さんや症状によりますが、一般的には5%以上体重が減ることを体重減少といいます。
解説クローン病では、体重が通常の5%以上減少することが一般的です。
クローン病では、小腸の炎症は比較的よく起こる症状です。
クローン病は口腔から肛門まで消化管のどの部位にも症状が出る可能性がありますが、主に腸管(小腸や大腸)が障害されたことによる症状が出ます。
どの臓器に炎症が起こるかは患者さんによってさまざまであり、侵される病変部位により小腸型、小腸・大腸型、大腸型に分けられます。
腸管に炎症が起こった結果、びらんや潰瘍ができることにより、クローン病の特徴的な症状である腹痛と下痢といった症状を引き起こします。
これらの症状は半数以上の患者さんで見られます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るクローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/442(参照 2024-10-23)
日本臨床検査医学会.“臨床検査のガイドライン JSLM2018”.日本臨床検査医学会.http://www.jslm.info/GL2018/pdf/GL2018.pdf,(参照 2024-10-23). - A.
皮膚の合併症として、痛みを伴うしこりや炎症、口内炎などができることがあります。
解説クローン病の皮膚症状の画像は医療機関や専門の医療サイトで確認できます。
クローン病の皮膚の合併症には結節性紅斑(圧痛を伴う赤色や紫色のしこり)、壊疽性膿皮症(痛みを伴う皮膚の炎症)、アフタ性口内炎(痛みを伴う口内炎)などがあります。
消化管の症状が出る前に皮膚の症状が現れることもあります。ほとんどが多発性であり、よく皮膚の合併症がみられる部位は下肢(脚全体)、体幹(胴体)です。
多くは紅斑や腫脹が出た後、潰瘍性病変を形成しますが、下腿の場合は非潰瘍性のケースもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る田中将貴ほか.皮膚.2000,42(3),310-314.
三輪 尚之ほか.日本消化器内視鏡学会雑誌.2010,52(3),419-425.
久松理一.クローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/219(参照 2024-10-23) - A.
クローン病では、皮膚の合併症が現れることがあります。
解説クローン病では、皮膚の合併症が生じることがあります。
クローン病は口腔から肛門までの消化管、主に腸管の症状が出ることが多いですが、消化管以外の部位に症状が出ることもあり、その中で最も多いのが皮膚の症状です。クローン病の患者の約20-30%が皮膚の合併症を経験するとされています。
皮膚の合併症には結節性紅斑(圧痛を伴う赤色や痛みを伴う紫色のしこり)、壊疽性膿皮症(痛みを伴う皮膚の炎症)、アフタ性口内炎(痛みを伴う口内炎)などがあります。消化管の症状が出る前に皮膚の症状が現れることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る久松理一.クローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/219(参照 2024-10-23)
三輪 尚之ほか.日本消化器内視鏡学会雑誌.2010,52(3),419-425. - A.
発症初期は軽度で一時的な腹痛が起こります。狭窄がある場合は食べたときに痛むことがあります。
解説クローン病による腹痛は、腸管の狭窄や炎症により、食後に強くなることが多いです。クローン病で生じる腹痛は、発症早期では軽度で一時的なことが多いです。
腸管が狭窄している(細く狭くなっている)場合には、食べたときに腹痛を強く感じることがあります。痛む部位は、症状が出ている場所により異なります。
腹痛に伴い、下痢の症状がみられることも多くあり、症状が進むと下血などを伴うこともあります。ただし、クローン病の症状は患者さんによりさまざまであり、腹痛の症状がなく肛門の症状や発熱が出てくる場合もあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るクローン病(指定難病96).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/442(参照 2024-10-23)
クローン病(指定難病96).難病情報センター.URL(参照 2024-10-23) - A.
クローン病の特徴的な症状である腹痛と下痢が多くの患者さんに見られます。
解説クローン病の初期症状として最も一般的なのは腹痛と下痢です。他にも発熱や体重減少などが見られることがあります。
クローン病は消化管のどの部分にも影響を及ぼす可能性がありますが、特に小腸と大腸に症状が現れることが多いです。主に腸管が傷ついたたことによる症状が出ます。
クローン病の特徴的な症状である腹痛と下痢は半数以上の患者さんで見られ、これらが初期症状として現れる可能性が高いと考えられます。
その他、発熱、下血、腹部腫瘤、体重減少、全身倦怠感、貧血などの症状がみられることもあります。また、症状が進むと、腸管以外の部位にも合併症などが現れます。
これらの症状が見られる場合は、専門医による診断と治療が重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本消化器病学会.“炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改定第二版)”.日本消化器病学会.https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/ibd2020.pdf,(参照 2024-10-23).
クローン病(指定難病96).難病情報センター.URL(参照 2024-10-23) - A.
基本的に定期通院が必要ですが、下痢や腹痛の悪化、体重減少、発熱などの症状がある場合は早めに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るクローン病の治療開始後は、基本的に定期通院が必要となります。
ただし、便の回数が普段より多いときや、下痢や腹痛、発熱があるときは、定期通院のタイミングを待たず早めに受診しましょう。
また、体重が減少しているときも、炎症が強いなど何らかの原因で食事から栄養がうまく吸収できていないと考えられるため、受診するようにしてください。 - A.
おもに大腸での症状が見られる、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)と区別する必要があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る同じ炎症性腸疾患という病気のくくりに含まれる、潰瘍性大腸炎という病気があります。
クローン病と症状がよく似ているため、区別が必要です。
潰瘍性大腸炎はもっぱら大腸内で炎症が広がるように起こるのに対して、クローン病は口から肛門までどの部分にも、また数ヶ所にわたって飛び飛びに炎症が起こることがあります。 - A.
腹痛や下痢、発熱、血便が見られます。肛門や皮膚、関節などお腹以外に症状が出ることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るおもに腹痛、下痢、発熱、血便が見られます。
また、腸が炎症を起こしている部分が、体の外からふれて確認できるしこりとなることもあります。
肛門のまわりに膿がたまったり、痔瘻(じろう;膿の通り道である瘻管が管状のしこりとなって残ったもの)ができたりと、肛門とその周囲に症状が起こることも特徴的です。
消化器の症状以外に、だるさや貧血、体重減少、関節痛や皮膚の異常が見られることもあります。
クローン病について、医師からのよくある質問
- お腹の痛みがありますか?
- 便がゆるいか、あるいは下痢をしていますか?
- 油っこい食事をした後に痛みが出ますか?
- 便に赤い血が混じっていますか?
- 便の色がおかしいですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科