クローン病で手術しない方がいい場合はありますか?
基本的にはお薬による治療を行いますが、医師が必要と判断した場合は手術した方が良いでしょう。
クローン病の治療は内服や点滴のお薬での内科治療が中心となりますが、手術が必要となることもあります。
クローン病で手術を避けるべき場合は、内科治療で症状が十分にコントロールされている場合です。内科治療によって症状をコントロールすることができているのであれば、手術治療は必要はありません。しかし、腸閉塞や穿孔、膿瘍などの合併症が起きており、手術をせざるを得ない状況となることはあります。外科手術には全身麻酔をすることのリスクのほか、出血などの合併症が存在するというリスクがあります。
病変部の腸を切除する手術となる場合が多いですが、手術を何回も行うと徐々に腸が短くなり、栄養を吸収できなくなってくる、という合併症もあります。腸閉塞や腸管穿孔では、ただちに手術を行わなければ命に関わることがあり、そのような状況では手術治療が必要になります。
このように手術治療にも合併症のリスクやデメリットはあり、内科的な治療で病状が安定している場合には手術治療は不要である場合が多いです。
しかし、病気の状況によっては手術治療が必要な場面もあるため、適切な治療方法を選択することが重要です。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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