血便
の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/28
「血便」がどの病気に関連するかAIでチェックする
血便について「ユビー」でわかること
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「血便」はどんな症状ですか?
血便とは
「血便」に関連する主の病気には、大腸ポリープ、ヘリコバクター・ピロリ感染症、虚血性腸炎などがあります。
「血便」に関連する症状はありますか?
「血便」のQ&A
- A.
主に肛門や肛門に近い直腸、大腸の病気が原因で起こります。稀に小腸や胃などの病気が原因となることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血便の原因としては、以下のようなものが考えられます。
大人の血便で考えられる病気
憩室出血
大腸の憩室という小さな突起から出血するものです。動脈からの出血なので出血量が比較的多いです。
感染性腸炎
カンピロバクターやアメーバなどの感染で血便をきたすことがあります。
虚血性大腸炎
一時的に血の巡りが悪くなった部分の大腸の粘膜がただれてしまい、そこから出血します。腹痛や下痢の症状を伴うことが多いです。
大腸がん、直腸がん
特に肛門の近くにある直腸がんや大腸の左側のがんは出血を伴うことが多いです。他方、大腸の右側のがんは、通過する便に含まれる水分がまだ多く柔らかいため、がんに擦れても出血がつかないことがあります。そのため、ある程度進行してからでないと出血しないことが多いです。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎などでは、腹痛や下痢と一緒に血便が見られることがあります。
ポリープ
ポリープの表面が便で擦れることで出血しますが、少量の出血にとどまることが多いです。
痔核など
肛門付近のいわゆるいぼ痔や切れ痔、あな痔は痛みとともに出血することが多いです。トイレの水に垂れて広がるので一見出血量が多いように見えますが、他の疾患と比べてそこまで出血量が多くないことがほとんどです。
小児の血便で考えられる病気
腸重積
口側の腸が肛門側の腸にはまり込むことで腹痛や血便を引き起こします。
メッケル憩室
胎児期にあった小腸の袋状の突起物が稀に自然に消えずに残ってしまうことがあり、そこから出血することがあります。
若年性ポリープ
肛門に近い大腸や直腸に見られる茎のあるキノコ状のポリープで、表面が便にこすれて出血することがあります。
炎症性腸疾患
小児で発症することもあり、下痢とともに出血することがあります。
- A.
便秘などの排便異常や、飲み薬の影響が挙げられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便秘
便秘になって硬い便が肛門を通る時に切れてしまったり、元々あった痔が擦れて出血してしまったりすることで、血便をきたすことがあります。
下痢
度重なる下痢やトイレットペーパーの刺激で肛門付近の粘膜がただれて出血することがあります。出血量は少量の場合が多いです。
薬
血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、大腸などの消化管からも出血しやすいので、血便をきたす場合があります。この時、大腸などに出血の原因となる病気(例えばポリープなど)が見つかる場合もあります。
- A.
便に赤い血が混ざっていた場合、出血した場所が肛門に近い可能性が高く、肛門や大腸の病気が原因として考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便に鮮やかな赤色の血が混じっている場合、出血している場所が出口に近い可能性が高いです。具体的には、肛門や肛門の近くの大腸の病気が考えられます。
肛門の病気
便やティッシュが擦れることなどによる物理的な刺激によって出血することが多いです。
- 痔(内痔核、外痔核など)
- 痔核(いぼ痔)
- 裂肛(切れ痔)
直腸、大腸の病気
ポリープやがんなどの腫瘍の表面が便で擦れることで出血します。
また、以下のような病気で粘膜がただれることによって出血することもあります。- 感染性腸炎
- 虚血性腸炎
- 潰瘍性大腸炎
上部消化管(食道、胃、十二指腸)の病気
出血量が多い場合に速やかに肛門まで到達すると鮮血となります。
- 潰瘍
- 静脈瘤
- A.
潰瘍性大腸炎の可能性はあります。血液が下痢と一緒に出たり、粘液のような便に血液が混ざったりすることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る潰瘍性大腸炎は、腹痛や下痢を伴って血便が出ることが多い病気です。若い人から高齢者まで発症することがあります。出血の程度は様々なので、気になる症状があれば受診して大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
- A.
排便の際に出血したり、便に血液が混ざったりする症状を指します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る赤い血(新鮮血)や赤黒い血が便に混ざって、あるいは便と一緒に肛門から出てくることを「血便」と言います。肛門自体や肛門に近い大腸から出血した時に見られることが多いです。また稀ではありますが、小腸やそれより口側の胃などの出血が速く肛門まで流れ出てくることで血便となることもあります。
- A.
血便が出た直後の数時間は、食事や運動を控えて様子を見ましょう。症状が続くようなら早めの受診をお勧めします。日常的には、規則正しい生活を送り、水分を少量ずつこまめに摂ることが大切です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血便が出た直後の過ごし方
血便が出た時は、直後の数時間は食事や運動を控えて様子を見ましょう。血便が繰り返し出るといった場合には、すぐに治療が必要な可能性があるため、食事は控えて検査に備えましょう。
日常生活における血便の予防
血便の予防においては、規則正しい生活を送ることが大切です。また、痔がある方の場合、便秘にならないことも出血の予防につながります。食事を含めた規則正しい生活は、便通を良くする上でも重要です。食物繊維を意識して摂ったり、バランスのいい食事内容にしたり、水分をきちんと摂取したりすることが、便秘の予防あるいは改善に有効です。
さらに、適度な運動で肥満を予防したり、過度な飲酒や喫煙を控えたりすることは、生活習慣病にならないための予防策になり、ゆくゆくは血便をきたす病気をはじめとする消化器系の病気の予防にもつながります。 - A.
原因となる病気によっては薬で治療することがあります。出血の量や治療内容に応じて止血剤や輸血製剤を使用する場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血便の原因となる病気を治療する薬
血便の改善は、原因となっている病気を治療することによって進めていきます。例えば痔の出血の時は痔の薬、潰瘍性大腸炎の時は炎症を抑える薬、感染性腸炎の時は抗生剤や整腸剤を使うというように、病気に応じた薬を用いて治療を行います。
内視鏡や手術の際に用いる薬
血便が大量で、出血が継続していると思われるケースでは、内視鏡や手術などで止血の処置を行うことがあります。このようなケースでは、処置の補助として止血剤を使用することがあります。また、出血量が多く貧血が進んでいたり血圧が低くなってしまったりする場合は、輸血も行うことがあります。
- A.
症状が強い時は救急外来を、症状がそこまで強くない時は消化器内科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る症状が強い場合
大量に出血している場合や、腹痛や下痢など他の症状も強い場合は救急外来を受診しましょう。
症状がそこまで強くない場合
症状が比較的落ち着いていて、出血量も多くない時は消化器内科を受診してください。痔の心当たりがある時は肛門科への受診をお勧めします。
- A.
血便が出たら、その量や回数を問わず早めに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血便が出ているということは、今まさに出血が続いている可能性があるということです。特に出血量が多い場合は、一刻も早い止血が必要な事態である可能性もあります。血便が出たら、量や回数にかかわらずなるべく速やかに受診して、出血の原因を詳しく調べてもらうようにしましょう。
- A.
いつから、どのくらい、どんな色だったか、他の症状はあったか、などを説明しましょう。可能であればトイレを流す前に写真に収めておくとわかりやすいです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る出血の色や出方、量
血便が起こっている時は、出血の色や出方、量などから出血源を探っていきます。特に今まさに出血が続いているような時は、止血が必要な場合もあるので、色や出血量が大事な情報になります。
血便以外の症状や状況
他の症状や状況と合わせて病気の目星がつく場合もあるので、以下のようなポイントを説明できることが望ましいです。
過去に経験した同様の症状や消化器系の病気
今までに同じような症状があったかや、過去の消化器系の病気があれば説明できるとよいでしょう。血便をきたす病気の中には繰り返し出血を引き起こすものもあります。また、過去(直近)の大腸内視鏡検査などで処置をした場合の合併症として血便が起こることもあります。
- A.
1回だけでも受診をおすすめします。出血量が少なくても重大な病気が隠れている可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血便を繰り返す場合は、出血が継続しており出血量も多いことが予想されるので、比較的早めの受診・処置が必要になります。
血便が1回で量が少ない場合は、緊急性はあまり高くないかもしれませんが、大腸がんなどの重大な病気が隠れている可能性もあるので、日中に受診して検査を受けることをおすすめします。
血便はどんな病気に関連しますか?
血便について、医師からのよくある質問
- 便に赤い血が混じっていますか?
- 1週間以内に痛み止め・解熱薬(ロキソニン、バファリン、カロナール等)を飲みましたか?
- これまでに【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】と診断されたことはありますか?
- これまでに【肝機能障害】と診断されたことはありますか?
- 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたことがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科