便意で頻繁にトイレに行くが排便がない
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
「便意で頻繁にトイレに行くが排便がない」がどの病気に関連するかAIでチェックする
便意で頻繁にトイレに行くが排便がないという症状について「ユビー」でわかること
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「便意で頻繁にトイレに行くが排便がない」はどんな症状ですか?
便意で頻繁にトイレに行くが排便がないとは
「便意で頻繁にトイレに行くが排便がない」に関連する主の病気には、虚血性腸炎、細菌性胃腸炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などがあります。
「便意で頻繁にトイレに行くが排便がない」に関連する症状はありますか?
「便意で頻繁にトイレに行くが排便がない」のQ&A
- A.
大腸がんで便の通り道が狭くなったり、直腸近くにがんがあると症状が出ることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹の左下に位置する肛門に近い方の大腸や直腸に、ある程度の大きさの腫瘍やがんができると便の通りを邪魔して便が残っていたり、できもの自体が残便に感じられることがあります。その際、便は出ないのに出したい感じ(しぶり腹)や痛みが出現することがあります。
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説以下のような症状がある場合は、しぶり腹を疑います。
- 便意を感じてトイレに行っても便が出ない、または少ししか便が出ない
- 便を出してもまた便意を感じてトイレに行く回数が増える
- 便を出しても便がまだ残っている感じがある(残便感)
しぶり腹を疑ったら、腸の病気が原因となっている可能性もあるため、一度受診することをおすすめします。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松本直久ほか. 直腸テネスムスに対して神経破壊薬を用いた仙骨硬膜外ブロックが有効であった 1 例. Palliat Care Res. 2023, 18, p.137-141.
S S Rao et al. Symptoms and stool patterns in patients with ulcerative colitis. Gut. 1988, 29, p.342-345. - A.
便が出なくても便意を感じる、あるいは便が少量しか出ないのに何度も便をしたくなる状態です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便をしたい感じがあっても便がでない、もしくは少ししか便が出ないのに頻回に排便したくなる状態をいいます。残便感や腹痛を伴うことがあります。
便秘や過敏性腸症候群、さまざまな腸炎、大腸がんのようなできものなど、しぶり腹をきたす病気は多岐にわたります。 - A.
はい。原因によってはストレスによってしぶり腹の症状が出る可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしぶり腹とストレスは、関係があると言えます。
しぶり腹の原因は、感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、大腸がんなどさまざまなものがありますが、過敏性腸症候群もそのひとつです。
過敏性腸症候群は、腹痛や便通異常(便秘や下痢など)といった症状が慢性的に続く病気です。
過敏性腸症候群の原因のひとつにストレスがあるため、ストレスがたまった時にしぶり腹を起こす可能性があります。
そのメカニズムとしては、ストレスそのものや腸炎にストレスが重なることで、腸管の運動や感覚を司る神経伝達に異常が生じ、腹痛や便秘、下痢などの症状をきたすという可能性が提唱されています。
ストレスに伴ってしぶり腹の症状を繰り返す場合には、過敏性腸症候群などの病気が根本にある可能性があるため、一度病院の受診をおすすめします。 - A.
しぶり腹とガス貯留が必ず同時に起こるわけではありませんが、同時に起こる可能性はあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしぶり腹でガスがたまることもあり得ますが、必ずしも同時にたまるわけではありません。
しぶり腹は、炎症などによる腸管の刺激によって症状が出現します。
炎症があることとガスがたまることは必ずしも同時に起こるわけではないため、しぶり腹の症状がある時に必ずガスがたまるということはありません。
ただし、しぶり腹と同時にガスがたまること自体はあり得ます。
しぶり腹の原因には、感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、大腸がん、過敏性腸症候群などがあります。例えば、次のようなケースでは、しぶり腹と同時にガスがたまる可能性があります。- 炎症を伴う大腸がんによって腸管が狭くなり、お腹にガスが貯留するケース
- 潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群に伴って、しぶり腹と腹部膨満感(お腹が張っている感じ)の症状が同時に現れるケース
- A.
しぶり腹の別名です。便意を感じても便が出なかったり、出ても少量しか出ない状態を言います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしぶり腹のことを、英語では「rectal tenesmus(直腸テネスムス)」と言います。
直腸テネスムスというのが正式名称ですが、直腸を省略し、テネスムスのみでもしぶり腹を指すことが多いです。
「テネスムス」という言葉は、本来は腸のことだけを指すのではなく、「膀胱テネスムス(膀胱しぶり)」という場合には急激な尿意や頻尿、下腹部痛、残尿感の症状を指します。 - A.
しぶり腹の別名で「裏急後重(りきゅうこうじゅう)」とも呼ばれます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るしぶり腹のことを、東洋医学では「裏急後重(りきゅうこうじゅう)」とも言います。
急激な腹痛、常に便意があるがすっきり出ない、肛門が下に下がっている感じがする、などの症状を指しています。 - A.
直腸を含む大腸の炎症や、腫瘍などのできものが原因で起こることがあります。
解説主な原因は以下の通りです。
炎症(腸炎)
感染性腸炎
病原菌の感染によって引き起こされます。
虚血性腸炎
血流が悪くなることで腸の粘膜がただれます。
放射線性腸炎
前立腺や卵巣・子宮などの臓器のがんに対して行った放射線治療により、その周囲の大腸に影響が出て粘膜がただれます。
潰瘍性大腸炎
原因不明の大腸の炎症が起こります。
できもの、しこり
大腸がんや直腸がんなどの腫瘍や比較的大きいポリープ、痔なども症状の原因になることがあります。特に大腸の中で最も肛門に近い直腸に病気がある場合には、症状が出やすいと言われています。
過敏性腸症候群、便秘
典型的には、排便するとその後、腹痛や便意などの症状が和らぐことが多いですが、場合によってはしぶり腹を感じることもあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松本直久ほか. 直腸テネスムスに対して神経破壊薬を用いた仙骨硬膜外ブロックが有効であった 1 例. Palliat Care Res. 2023, 18, p.137-141.S S Rao et al.
S S Rao et al. Symptoms and stool patterns in patients with ulcerative colitis. Gut. 1988, 29, p.342-345. - A.
桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)は、しぶり腹や腹痛、下痢、便秘の症状を改善する効果があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)は、お腹が張り腹痛があるような便秘やしぶり腹に使用されることがあります。
1日2回あるいは3回食前に飲み、1週間ほどで効果が出てきます。それ以上飲んでも効果が見られない場合は薬の調整や変更が必要なので、処方医に相談してください。 - A.
しぶり腹を起こす原因の病気によって治療は異なります。生活習慣の改善は症状の改善や予防に繋がることがあります。
解説治療方法はしぶり腹の原因となっている病気によってさまざまですが、食事内容や食習慣の見直しや適度な運動、十分な睡眠など生活習慣の改善は症状の改善や予防のみならず原因の病気の改善にも繋がることがあります。
食事
規則正しい時間に摂取するようにして、間食や暴飲暴食は控えましょう。便秘にならないように食物繊維や水分を多く含む食べ物を意識して摂るようにします。過度な糖分や脂っぽい食べ物も消化に悪いことがあるので、摂り過ぎに注意しましょう。
運動、睡眠
運動や睡眠が直接的に症状を和らげるわけではありませんが、適度な運動や十分な睡眠は自律神経のバランスが整うため、結果的に消化が促されることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松本直久ほか. 直腸テネスムスに対して神経破壊薬を用いた仙骨硬膜外ブロックが有効であった 1 例. Palliat Care Res. 2023, 18, p.137-141.
S S Rao et al. Symptoms and stool patterns in patients with ulcerative colitis. Gut. 1988, 29, p.342-345. - A.
消化器内科を受診しましょう。数日以上続く、あるいはしばらくしてまた症状が出てくるなど繰り返す場合は、早めに受診しましょう。
解説消化管、主に大腸の病気により症状が出ていることが多いので、消化器内科を受診しましょう。
1日で症状が消えた、など一時的な場合は様子を見ることも可能ですが、数日以上続く、あるいはしばらくしてまた症状が出てくるなど繰り返す場合は、早めに受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松本直久ほか. 直腸テネスムスに対して神経破壊薬を用いた仙骨硬膜外ブロックが有効であった 1 例. Palliat Care Res. 2023, 18, p.137-141.
S S Rao et al. Symptoms and stool patterns in patients with ulcerative colitis. Gut. 1988, 29, p.342-345.
便意で頻繁にトイレに行くが排便がないという症状はどんな病気に関連しますか?
便意で頻繁にトイレに行くが排便がないという症状に関連する他の症状をチェック
便意で頻繁にトイレに行くが排便がないという症状について、医師からのよくある質問
- 便意でトイレに行くが、排便がなかったり少量しか出ないことが多いですか?
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- お腹の痛みがありますか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
- 周囲(学校や職場、家庭など)に同じような症状の人がいますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科