膵臓癌の初期症状は?慢性膵炎・急性膵炎・膵臓癌と症状の関連性をAIで無料でチェック

監修医師吉岡 藍子消化器内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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膵癌

膵臓にできる悪性腫瘍で、発見が遅れやすく予後が厳しいがんです。みぞおち・背中の痛み・黄疸・体重減少・新たに発症した糖尿病などが症状ですが、早期は無症状のことが多いです。外科手術と化学療法が治療の基本です。

監修医師吉岡 藍子消化器内科・内科

急性膵炎

すい臓が急激に炎症を起こす病気です。みぞおちから背中に突き抜けるような激しい痛みが特徴で、アルコールや胆石が主な原因です。重症化すると命にかかわるため、激しい腹痛があれば早急に受診してください。

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慢性膵炎

膵臓に慢性的な炎症が繰り返し起きて線維化が進み、消化酵素の分泌や血糖調節といった膵臓の機能が低下する病気です。上腹部・背部の痛み・脂肪便・体重減少・糖尿病が現れます。飲酒が主な原因で、禁酒と薬物療法が基本です。

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膵臓がん(膵がん)とは

膵(すい)臓にできる悪性腫瘍(がん)で、アルコールや糖尿病などが関連することがあります。早期には自覚症状はありません。

「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?

膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。発見時には「進行している」「再発が多い」など、診断と治療が難しい病気です。

膵臓がん(膵がん)とは、膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。がん統計では男性で第4位、女性で第3位の死因になっています。
膵臓の位置が深いため検査がしづらく、症状も出にくいため、早期発見が難しく診断時に既に進行していることが多いです。また、手術をした場合も再発の多いがんです。

さらに詳しく:「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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膵臓がん(膵がん)の症状

膵臓がん(膵がん)の初期症状で背中の痛みがみられることはありますか?

背中の痛みがみられることがありますが、症状が出た時点である程度進行している可能性があります。

膵臓がん(膵がん)では、背中の痛みがみられることがあります。

ただし、膵臓がんは小さいうちは症状が出にくく、気づきにくいがんです。慢性膵炎の患者さんでは膵炎による痛みであるのか、がんによる痛みであるのか判断が難しい場合があります。

早期のがんを発見するのは難しいですが、進行した場合には腹痛、食欲不振、腹部膨満感(おなかが張る感じ)、黄疸、腰や背中の痛みなどが起こります。

その他の症状としては、急に糖尿病を発症したり、悪化することもあります。

症状は患者さんによって個人差があり、膵臓がんであっても背中の痛みが起こらないこともあります。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)の初期症状で背中の痛みがみられることはありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓がん(膵がん)には初期症状はありますか?

膵臓がん(膵がん)ではどのような症状がありますか?

糖尿病が急に悪化する、腹痛、背部痛、食欲低下、体重減少、皮膚が黄色くなる(黄疸)などがあります。

悪性腫瘍一般に言えることですが、きっかけなく急に体重が減って病院にいらっしゃる方が多いです。
膵臓は血糖を下げるホルモンを分泌する臓器です。そのため、膵臓に腫瘍ができることで糖尿病が急に悪化する場合があります。
腫瘍が周囲の神経に浸潤(細胞など組織が周囲にじわじわ広がっていくこと)した場合には、上腹部~背部の痛みがあらわれることがあります。胆管(胆汁の通り道)に及んだ場合には、胆汁が腸に逃げることができなくなり、皮膚が黄色くなる「黄疸」という症状が出現します。
また、膵臓の消化酵素が十分に分泌されなくなり、消化不良や脂肪便(脂肪が多く含まれた便)などの症状を引き起こす可能性もあります。

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膵臓がん(膵がん)の原因

膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?

慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満、膵臓の良性腫瘍などがあります。

慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満のある方は膵臓がん(膵がん)になりやすいことが知られています。また、家族に膵臓がん(膵がん)の方がいる場合には、発症のリスクが増すことが知られています。そのほか、「膵管内乳頭粘液性腫瘍」という良性腫瘍のある方もまた、膵臓がん(膵がん)になりやすいです。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓がん(膵がん)の原因や症状は女性と男性で違いが出ますか?

膵臓がんのリスクや、一部の原因となる病気には男女差があります。

膵臓がん(膵がん)の罹患リスクは男性が女性に比べて1.5倍高く、やや男性に多くなっています。

日本における研究では、ホルモン剤を使用したことがない女性に比べて、ホルモン剤を使用したことがある女性では膵臓がんの罹患リスクが高かったとの報告もありますが、具体的な理由は明らかになっていません。

膵臓がんのリスクになる膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)も、2:1で男性に多いと言われています。慢性膵炎も膵臓がんのリスクとなりますが、これに関しても4:1で男性に多いです。

このように膵臓がんの原因、がんのリスクに関してはやや男性で高い結果となっています。症状については、基本的に膵臓がんで男女差はありません。

病気のできる場所や周囲への広がりによって、痛みは黄疸のような症状を起こすことがあります。

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コーヒーは膵臓がん(膵がん)の原因になりますか?

コーヒーと膵臓がんのリスクの関係について、医学的にはっきりとした見解は得られていません。

コーヒーと膵臓がんのリスクの関係について、医学的にはっきりとした見解は得られていません。

膵臓がん(膵がん)に関しては、過去に、コーヒーがリスクを増加させるという研究結果が発表されたことがあります。しかし、その後の研究では必ずしもそのような結果にはなっていません。

日本で行われた研究では、コーヒーをほとんど飲まない男性に比べ、よく飲む男性ほど膵臓がんのリスクが低くなる傾向が見られたとの報告があります。

つまり、コーヒーが膵臓がんのリスクを増すという報告とリスクを減らすという報告、どちらも存在し、一定の見解は得られていないというのが現在の状況です。

そのため、膵臓がんを心配している方も、特にコーヒーを制限したりする必要は無いでしょう。

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膵臓がん(膵がん)の検査・診断

膵臓がん(膵がん)と診断された高齢者の中で治療しない場合の余命(生存率)はどのくらいですか?

高齢者を含む臨床試験では、無治療の患者さんの群での生存期間の中央値は72日との報告があります。

膵がんは進行の速いがんであり、まったく治療しない場合、残された時間は多くありません。

無治療の膵がん患者さんの生存期間中央値は、わずか72日であったという報告があります(2007年報告)。つまり、2,3ヶ月というのがひとつの目安になる時間だということです。

もちろん、これはあくまで統計学的な数値に過ぎず、実際の患者さんの余命はこれよりもずっと長い場合も、短い場合もあります。

高齢の患者さんでは抗がん剤治療での体の負担は大きく、治療を行うかどうかは重要な選択となります。

治療の方針については主治医とよく相談し、決定しましょう。

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血液検査で膵臓に関する数値が悪い場合、膵臓がん(膵がん)の可能性はありますか?

血中膵酵素の値が高かった場合には、膵臓がんである可能性もありますが、必ずしも膵臓がんであるとは限りません。

アミラーゼ、リパーゼなど、膵臓の酵素に関する血液検査の項目は、膵臓がん(膵がん)があると上昇することがあります。

そのため、血液検査で膵酵素の値が高かった場合には、膵臓がんである可能性があります。膵臓がんの可能性が疑われた場合、造影CTやMRCPといった画像検査で検査をすることになります。

ただし、数値が高かったからといって必ず膵臓がんであるわけではありません。膵炎やIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)など、他の原因によって高くなることもあり、逆に膵臓がんがあるにもかかわらず、これらの項目が高い値にならないこともあります。

血液検査で膵臓に関する数値が悪い場合、膵臓がんの他にも、さまざまな病気の可能性があるため、他の検査も併用して総合的に診断を行います。

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膵臓がん(膵がん)が疑われる場合、どのような検査を行いますか?

造影CT検査、腹部MRI検査、超音波内視鏡検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影などの検査が行われます。

膵臓がん(膵がん)は、腹痛や体重減少などの症状で各種の検査を行った結果、見つかることがあります。

体の症状のみで膵臓がんと診断することは極めて困難ですが、糖尿病やIPMN、慢性膵炎などの病気がある方で、血液検査で腫瘍マーカーの上昇があった場合などには、膵臓がんを念頭に検査を進めていく場合があります。

具体的には以下のような検査があります。

造影CT

造影剤という薬剤を血管の中に流した状態で行うCT検査で、膵臓がんそのもののほか、周囲のリンパ節転移、血管への侵襲など治療法を決定する上で重要な情報を得ることができます。肺転移や腹膜播種など全身への転移が無いかもこの検査で確認します。

MRCP

MRI検査の一種で、膵臓の管の情報を画像化した検査です。膵管の拡張や胆管への影響を調べることができます。また、造影CTで見づらい膵臓がんを見つけることができる場合もあります。

超音波内視鏡

胃カメラを用いて胃の中から観察する超音波検査です。膵臓について詳細な画像を得ることができ、小さい病変でも見つけることができる場合があります。また、細胞を調べる組織診の検査も超音波内視鏡を使うことがあります。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影

胃カメラで膵液の出口から細い管をいれて行う検査、処置です。黄疸の出ている患者さんでは、治療と診断を兼ねて行う場合が多いです。細胞を取って調べる生検のほか、黄疸の治療である胆管ステント留置を同時に行うことがあります。膵炎の合併症があり、処置後数日は注意が必要です。

それぞれの検査に強みと危険性があり、患者さんの状態によって適切な検査を選択します。

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膵臓がん(膵がん)の早期発見のために意識すべきことはありますか?

健康診断で異常となったら放置せずに精密検査を受けましょう。

膵臓がんはがんの中でも早期発見が難しいことで知られています。初期はほとんど自覚症状が無く、血液検査でも異常が出ない場合が多いです。

CTやMRIで見つかるときには進行膵がんとなっている場合がほとんどで、遠隔転移していることも珍しくありません。

超音波内視鏡検査や膵液細胞診という検査で、早めに見つけることのできる可能性がありますが、体の負担が大きい検査であるため、多くの患者さんに実施することは難しい状況です。

少しでも早い段階で見つけるために、例えば健康診断で膵臓の項目で異常が出た場合には、かならず精密検査をうける、体重減少や黄疸などの症状が出た場合には早めに医療機関を受診する、といったことが大切です。

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膵臓がん(膵がん)の治療・対処法

膵癌への対処法は?

膵臓の他の病気や家族歴がある方は、定期検査による早期発見が根治につながります。

膵臓がん(膵がん)の手術後、膵液漏(膵液瘻)が起こるとどうなりますか?

感染、腹膜炎、出血が起こることがあります。

膵液漏によって感染、腹膜炎、出血が起こる可能性があります。

膵臓の手術後に膵臓を切離した部分から膵液が漏れると膵液漏が生じます。

ドレーン排液アミラーゼ値が血清アミラーゼ正常上限基準の3倍以上で膵液漏と定義されており、手術の方法にもよりますが、発生率は12~20%程度です。膵液漏とは、言わば、消化液がおなかの中に漏れ出てしまっている状況です。

漏れ出た膵液は腹膜に炎症を起こし、組織を溶かしてしまいます。その結果として腹痛、発熱といった症状を起こします。

また、膵液のたまりが血管に触れる位置にあると、血管が壊れ、出血を起こすこともあり、危険な合併症です。

治療はドレーンや経鼻ドレナージチューブを留置して、膵液の逃げ道を作り、膵液が漏れている穴が塞がるのを待ちます。

膵液漏は特に膵頭十二指腸切除術の合併症として起こりやすいとされています。

症状が重篤な場合は命に関わる可能性もあり、危険な合併症のひとつです。

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膵臓がん(膵がん)で助かった人や完治した人の特徴はありますか?

原則的には、早めに発見できるほど完治する可能性は高くなります。

膵臓がん(膵がん)を完治させるには、原則的には手術をする方法しかありません。

まれに化学療法が非常によく効く患者さんもいますが、そのような方の特徴はわかっていません。

基本的には、他のがんと同様に、膵臓がんも初期の小さいうちに発見されれば完治する可能性が高くなります。しかし、膵臓がんは早期の発見が極めて難しく、ステージ0で見つかることはほとんどありません。

手術できるステージの患者さんは約20%と言われており、術後の再発率も高いことが知られています。

例えばIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の患者さんでは、定期的な画像検査を行うことが早期のがんを発見する助けとなることがあります。

リスクの高い患者さんでは定期的な画像検査が推奨されます。

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膵臓がん(膵がん)に対し免疫治療は行えますか?

使うことのできる可能性がありますが、多くの方では難しい状況です。

すべての膵がんに対して有効な免疫治療の薬剤は、まだ存在しません。
遺伝子に特定の変化がある膵がん患者さんに対してのみ、使うことのできる免疫治療の薬剤が現在2種類あります。ただし、そのような遺伝子の変化を認める膵がんの患者さんは1%程度と言われています。そのため、主な治療は化学療法となります。

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膵臓がん(膵がん)で抗がん剤治療を行った際の余命(生存率)はどのくらいですか?

GEM-nabPTXという治療での生存期間中央値は13.5ヶ月であったという報告があります。

膵がんの抗がん剤治療は何種類か存在し、患者さんの年齢や持病などにより適切な治療法を選択します。

比較的行われることの多い、GEM-nabPTXと呼ばれる治療では、治療を行った患者さんの生存期間中央値は13.5ヶ月であったという報告があります(2007年報告)。

ただし、この数値はあくまで統計学的な数値に過ぎず、必ずしも個々の患者さんに当てはまるものではないことに注意が必要です。

例えば、高齢の患者さんでは通常の抗がん剤治療では体の負担が大きく、より負担の少ない種類の抗がん剤治療が選択される場合があります。

そのほかに、抗がん剤の副作用が出現し、治療を続けることが難しくなる場合もあります。

行う治療によって体の負担も変わってくるため、治療法については主治医とよく相談しましょう。

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膵臓がん(膵がん)に対し陽子線治療は行えますか?

病気の状況によっては、陽子線治療を行える場合もあります。

陽子線治療は放射線治療のひとつなので、特定の部位だけを治療するという「局所療法」に分類されます。
病気がひとつの場所に留まっている状態(=転移のない早期の状態)で、何らかの要素で手術が難しい患者さんには、陽子線治療が有効な可能性があります。一方で、遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)があり病気が全身に広がっているような状態であれば、「局所療法」である陽子線治療よりは、全身に薬剤が到達する「化学療法」をおすすめします。
最適な治療は患者さんごとの状況によって異なるため、治療の方針は主治医とよく相談して決めるようにしましょう。

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膵臓がん(膵がん)の場合、主にどのような治療をしますか?

早めに見つかった場合は手術と抗がん剤治療、進行している場合は抗がん剤治療を行います。

主に手術治療、化学療法、支持療法の3つがあります。
遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)が無い場合や、病気が主要な血管に浸潤(細胞など組織が周囲にじわじわ広がっていくこと)していない場合には、手術治療となります。
手術前に化学療法(抗がん剤治療)を数回行い、腫瘍を小さくしてから手術で取り除く場合が多いです。
手術は膵臓の半分を手術で取ってしまう、とても体の負担が大きい手術です。そのため、高齢の方やほかの病気を多く抱えている方では、手術以外の治療が好ましい場合があります。
化学療法では、点滴あるいは内服の抗がん剤治療を行います。化学療法と放射線治療を同時に行う、化学放射線療法がおこなわれる場合もあります。
手術治療、化学療法どちらも難しい場合には、痛みや黄疸といった症状に対する治療のみを行う、対症療法(病気の根本的治療ではなく現れた症状への対応としての治療)が選択される場合もあります。
どの治療が良いかは患者さんの状態、病気の進行の度合いによって変わってくるため、主治医とよく相談して決めましょう。

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受診の目安・何科を受診するべきか

膵臓がん(膵がん)の薬

膵臓がん(膵がん)における抗がん剤の副作用について教えてください。

使用する抗がん剤により異なりますが、食欲不振、悪心・嘔吐、発疹、疲労感、発熱などがあります。

膵がんの抗がん剤治療で用いられる薬は何種類かあり、副作用もそれぞれ異なります。

例えば、使われることの多いゲムシタビンという薬剤では、食欲不振、悪心・嘔吐、発熱などの副作用があります。

骨髄抑制の副作用もあり、免疫をつかさどる白血球数が減ってしまうため、あまりに減ってしまった場合には、次の治療を延期せざるを得ない場合もあります。

また、頻度は低い一方で重大な副作用として、間質性肺炎があります。これは滅多に起こりませんが、起こった場合には命に関わることもあり、抗がん剤治療を中止し、肺炎の治療を行う必要があります。

抗がん剤治療では常に副作用のリスクがあり、治療のメリットとデメリットを総合的に考え、治療の判断をします。

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膵臓がん(膵がん)の経過・予後

余命1ヶ月の膵臓がん(膵がん)の症状について教えてください。

一般的に、進行した膵臓がんは腹痛や背部痛、下痢や、糖尿病の症状、体重減少などが起こります。

膵臓がん(膵がん)は、発生部位や転移した臓器によって症状が異なります。

膵がんは一般に進行の速いがんですが、通常余命1ヶ月というような場合、がんは全身へ転移し、肝転移や腹膜播種を起こしていることが多いです。

そのような患者さんが皆同じ症状であるということはなく、病変の広がり方によって症状はさまざまです。

経験的には、お腹の神経にがんが浸潤することで起こる腹痛や背部痛、腹水によって起こるお腹の張り、嘔気といった症状をきたす方が多いです。

このような病気の状況では、痛み止めなどの薬を十分に用いて、できるだけ体の症状がつらくないようにすることが大切です。

つらい症状があれば主治医に伝え、痛み止めの調整などを行いましょう。

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膵臓がん(膵がん)でCA19-9が高値の場合、余命はどのくらいですか?

CA19~9の値だけで余命を判断することはありません。

CA19~9は、主に消化器系のがんで上昇する、腫瘍マーカーのひとつです。

膵臓がんでもCA19~9は上昇します。個々の患者さんをみると、腫瘍が増大するにつれCA19~9も上昇することが多いです。

しかし、CA19~9は膵臓がんの病気の状況を必ずしも正確に反映するものではありません。例えば胆管炎などの合併症が起こっている状況では、CA19~9は本来の値よりも高い値が出ることが多いです。

また、日本人では10%ほどの患者さんは生まれつきCA19~9がまったく上昇しない体質をもっており、そのような患者さんでは膵臓がんがあったとしてもCA19~9は上昇しません。

このように、CA19~9は膵臓がんの病状以外の影響も受けるため、この値をもって余命を判断するということは通常ありません。

医師は病気の広がりや大きさの他、患者さんの年齢、持っている病気、残された体力などを総合的にみて、今後の予想される経過や治療方針を判断します。

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膵臓がん(膵がん)の予防

コーヒーは膵臓がん(膵がん)の予防になりますか?

コーヒーが膵臓がんの予防になるかは、はっきりとはわかっていません。

コーヒーが膵臓がんの予防になるか、医学的にはっきりとした見解は得られていません。

コーヒーと膵臓がんに関する研究はいくつか存在し、リスクを上昇させるという結果がでた報告と、リスクを低下させるという逆の結果が出た報告があり、医学的に一定の結論は出ていないというのが現状です。

日本で行われた研究では、男性のみにおいて、ほとんど飲まないグループに比べ、よく飲むグループほどリスクが低くなるという傾向が見られたとの報告があります。

つまり、膵臓がんを心配してコーヒーを飲んだり、飲むことを制限したりする必要はありません。

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膵臓がん(膵がん)の予防のためにできることは何がありますか?

禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形の維持、感染予防だと言われています。

膵臓がんに限った予防法ではありませんが、一般的ながんの予防には、禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形の維持、感染予防が効果的だと言われています。

中でも膵臓がんのリスク要因として、喫煙、飲酒、肥満、糖尿病や慢性膵炎の既往歴、家族に膵臓がんにかかったことがある人がいる、といったことが挙げられます。これら喫煙、飲酒、肥満などには注意が必要です。

一方で、喫煙や飲酒、肥満などのリスク因子が無いにもかかわらず膵臓がんとなる方もいるため、上記のような予防に加えて、健康診断や人間ドックでの定期的な検査をおすすめします。

家族に膵臓がんにかかったことがある人がいる方は特に、定期的な健康診断が大切です。

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対処法・セルフケア

膵臓がん(膵がん)の手術後の過ごし方や生活について教えてください。

規則正しい生活を心がけ、低脂肪の食事をとりましょう。

必要に応じて術後に化学療法を行う可能性があります。

また、特に全摘出した場合は糖尿病や消化吸収障害を発症するため、インスリン補充、膵酵素補充療法が行われます。

脂質が上手く消化吸収できなくなるため低脂肪の食事をとるようにし、脂溶性ビタミンが不足しがちなので意識して摂取します。

腹痛などが生じた場合は担当医に相談して対処しましょう。

また、手術後は身体を動かす機会が減って身体機能が低下しがちです。禁煙、規則正しい生活を心がけ、担当医の指示でリハビリとして有酸素運動や筋力トレーニングなどをできる範囲で取り入れましょう。

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膵臓がん(膵がん)に関連するその他の質問

膵管拡張した場合、元に戻るのでしょうか?

一概には言えません。

膵管拡張した場合、元に戻るのかは、一概には言えません。

膵管はさまざまな原因で拡張することがあります。

慢性膵炎や、膵臓がんによる閉塞(管が詰まること)が原因で拡張した膵管は非可逆的な変化であり、原則的には元には戻らないと考えられます。

例外として、膵管内に膵石が存在して、急に膵液の流れが悪くなったような場合には、処置によって解消すれば元に戻る可能性もあるでしょう。

そのほかに粘液を産生する良性腫瘍が膵管できたことにより、膵管拡張する場合もあります。

以前にはなかった膵管拡張が出現した場合、膵臓がんの可能性があるため、造影CTやMRCP、超音波内視鏡検査といったより詳しい検査で調べた方が良いでしょう。

膵管拡張は早期膵臓がんの発見のきっかけにもなります。

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膵臓がん(膵がん)で下痢が続くことはありますか?

膵臓がんの症状で下痢が続くことがあります。

膵臓がんの症状で下痢が続くことがあります。

膵臓には脂肪の吸収を助ける消化液を分泌する機能があります。そのため、膵臓がんによって膵臓の機能が低下すると、脂肪の吸収がうまくいかなくなり、油の浮くような下痢をすることがあります。

膵臓がんの手術の際に、腸の動きを調整する神経も一緒に切除する可能性があり、その結果、下痢を起こしやすくなることもあります。

具体的には、拡大手術でリンパ節や神経叢を郭清した場合、術後1年間は48%に下痢症状がみられたという報告があります。

そのほかに、抗がん剤の副作用で下痢を認める場合もあります。

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みぞおちが痛い場合、膵臓がん(膵がん)の可能性はありますか?

膵臓がんである可能性はありますが、痛みの原因が必ず膵臓がんであるとは限りません

膵臓がん(膵がん)では、みぞおちの痛みがみられることがあります。

しかし、みぞおちの痛みはそれほど珍しい症状では無く、胃炎や慢性膵炎のような他の病気でもしばしば起こる可能性のある症状です。

そのため、みぞおちの痛みのみで膵臓がんの可能性が高いとは、通常は考えません。急な体重減少や、糖尿病の発症、黄疸の症状などが同時にある場合には可能性は上昇します。

また、膵臓がんは小さいうちは症状が出にくく、気づきにくいがんです。そのため、膵臓がんであってもみぞおちの痛みが出ないということも珍しくありません。

膵臓がんの診断は、体の症状に加え、血液検査、各種画像検査などの情報を加味して行います。

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膵臓がん(膵がん)の場合、痛みはありますか?

進行すると、お腹や背中に痛みを感じます。

膵臓がんが進行して腫瘍(腫れ物やしこり)が周りの神経に及ぶと、上腹部の重い痛みを感じる方がいらっしゃいます。痛みの程度に応じて、痛み止めを内服して症状をコントロールします。

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膵臓がん(膵がん)が発覚するきっかけはなんですか?

腹痛や体重減少のほか、血液検査やCT検査で異常を指摘されることがあります。

皮膚が黄色くなる「黄疸」や、腹痛の症状がある場合には、症状をきっかけとして膵臓がん(膵がん)と診断される場合があります。
しかし、特徴的な症状に乏しいことも多く、ほかの病気を調べる目的で行ったCT検査で偶発的に発覚する方もいらっしゃいます。診断には造影CT、MRIといった専門的な検査が必要になります。

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肝臓と膵臓の関係を教えてください。膵臓がん(膵がん)になった場合、肝臓には影響が出ますか?

閉塞性黄疸などで二次的に肝臓に影響することがあります。

肝臓には、胆汁という消化液を作る働きがあります。

肝臓で作られた胆汁は、胆管という管を通って腸に出ていきます。胆管の一部は膵臓の中を通っており、膵臓に病気ができると、中を走っている胆管に影響が出ることがあります。

具体的には、膵臓がんが進行すると胆管が狭くなり、胆汁が通れなくなることがあります。そうなると閉塞性黄疸を起こし、肝臓の機能に悪影響が出ます。

また、膵臓がんは肝臓、肺、腹膜、大動脈周囲のリンパ節などに遠隔転移し、特に肝臓には膵臓がんが小さいうちから転移しやすいと言われています。

肝臓に転移すると肝機能が悪化することがあります。

このように、膵臓には胆汁の通り道があるため、膵臓がんになった場合、肝臓に影響が出る場合があります。

さらに詳しく:肝臓と膵臓の関係を教えてください。膵臓がん(膵がん)になった場合、肝臓には影響が出ますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓に影があると言われましたが、膵臓がん(膵がん)の可能性はありますか?

膵臓がんである可能性はありますが、必ずしもがんであるとは限りません。

「膵臓に影がある」と言われた場合、多くは超音波検査やCT検査などの画像検査をし、膵臓になんらかの異常が発見されることがあります。

一口に影がある、と言っても状況はさまざまで、例えば嚢胞とよばれる良性の病変があるだけ、ということもあります。このような場合には、時間をおいて同様の画像検査を行い、変化が無いかを確認するという対応が必要となる場合が多いです。

膵臓がんを疑うような影がある場合には、血液検査や、より詳しい検査を行って診断を進めていきます。

画像検査のみで確定診断ができることはほとんどなく、病変の部分から細胞を取ってきて調べる組織診の検査を行うこともあります。

精密検査をすすめられた場合は、なるべく早く受診するようにしてください。

さらに詳しく:膵臓に影があると言われましたが、膵臓がん(膵がん)の可能性はありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓がん(膵がん)はどこに転移しやすいですか?

膵臓がんが転移しやすいのは、膵臓の周りのリンパ節や肝臓、腹膜などです。

膵臓がん(膵がん)が転移しやすいのは、膵臓の周りのリンパ節や肝臓などの臓器です。

臓器を被っている腹膜に転移し、がん細胞がお腹の中に散らばって広がる腹膜播種が起こることもあります。

膵臓がんは小さいうちから転移しやすく、症状も出づらいので、早期発見が難しいがんです。発見されて診断がついた時点で、すでに転移があるなど進行していることが少なくありません。

転移の有無は治療法を決定する上で重要な情報であり、造影CTなどの画像検査で調べます。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)はどこに転移しやすいですか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

末期の膵臓がん(膵がん)が治ったというケースはありますか?

まれに、抗がん剤治療が非常に良く効くケースはあります。

「末期」という表現は、医学的にはあまり用いない場合が多いですが、一般的にはがんが他の臓器にも遠隔転移をした、ステージIVの状態を指す場合が多いとされています。

膵臓がんは早期発見が困難で、発見した時点でステージIVとなっている場合も少なくありません。ステージIVの膵臓がんでは、原則的には抗がん剤での治療を行います。

抗がん剤治療の効きかたは患者さんごとにさまざまですが、一時的に病気を小さくすることで、今まで通りの生活をできるだけ長い時間行えるようにすることが治療の目的になります。

まれに、抗がん剤治療が非常に良く効き、肝臓や肺に転移した病変が消えてしまい、もとの病気も縮小する、という場合があります。その時に患者さんに体力的な余裕が残されていれば、手術治療を行って病変を取り除くことで完治を目指す場合もあります。

このように抗がん剤が非常に良く効く場合もありますが、治療の効果は患者さんごとに異なるため、患者さんの体力や治療の効き具合をみて最適な治療法を選択することが大切です。

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膵臓がん(膵がん)の種類にはどのようなものがありますか?

多くは主膵管に発生する腺がんですが、ほかの種類もあります。

膵臓がんは細胞の性質によって数種類に分類されます。

最も一般的なのは浸潤性膵管がんと呼ばれる種類のもので、ほとんどの膵臓がんはこの種類に分類されます。

そのほかに腺房細胞がんという種類の膵臓がんもあり、腺房細胞がんは通常の膵がんと異なり、周りの組織を押し広げるように大きくなるという特徴があります。浸潤性膵管がんは、染み込むように大きくなります。

多くはありませんが退形成がんという種類の膵臓がんもあり、退形成がんは膵臓がんの中でも性質が悪く、進行が速く治療が効きづらいことが知られています。

そのほかに腺扁平上皮がんという種類の膵臓がんもあります。これは扁平上皮とよばれる種類の細胞が含まれた膵臓がんで、通常の膵がんと比べて悪性度が高いことが知られています。

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膵臓がん(膵がん)では胆管炎になりやすくなるのでしょうか?

膵臓がんでは胆管炎をおこす可能性は上がると考えられます。

膵臓の中には胆管が走っており、がんで圧迫されて胆管が狭くなったり塞がったりすると、胆汁が正常に流れずにたまってしまう可能性があります。

その結果として細菌に感染すると胆管炎が起こるため、膵臓がんでは胆管炎になることがあります。

腹痛、高熱、黄疸などの症状が出た場合は医療機関を受診しましょう。

また、胆管炎を予防するため、胆管にステントを留置して胆汁を排出しやすくする処置を行うこともあり、多くの場合は内視鏡を用いて実施されます。

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膵臓がん(膵がん)に効く食べ物はありますか?

膵臓がんを治してくれる食べ物はありませんが、血糖値を考慮した食事は必要になることが多いです。

糖尿病、肥満の方は、膵臓がん(膵がん)のリスクが高いと言われています。

そのため、バランスの良い健康的な食生活を心掛けることは、膵臓がんのリスクを減らすことにつながると考えられます。一方で、膵臓がんそのものを治してくれる食べ物はありません。

膵臓がんによって膵臓の機能が低下すると、糖尿病を発症する場合があります。そのような場合には、摂取カロリーが過剰にならないよう気をつける必要があります。

また、胆管ステントの入っている方では、繊維質の食事は避けるようにしましょう。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)に効く食べ物はありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓がん(膵がん)のステージについて教えてください。

がんの大きさや広がりなどの状態により0期、ⅠA期、ⅠB期、ⅡA期、ⅡB期、Ⅲ期、Ⅳ期の7段階に分類されます。

膵臓がん(膵がん)のステージは、

  • 0期
  • ⅠA期
  • ⅠB期
  • ⅡA期
  • ⅡB期
  • Ⅲ期
  • Ⅳ期

の7段階に分類されます。

各ステージは病変の広がりや大きさによって分類されます。一般的には、病気が進むほどステージが高くなっていきます。

ステージ0は上皮内がんという早期の状態で、膵臓がんがステージ0で発見されることは非常に珍しいです。

大まかに、腫瘍が膵臓を超えていなければステージI、膵臓を超えて浸潤すればステージIIとなります。また、腫瘍が腹部の主な血管に浸潤すると、ステージIII、肺や肝臓などに遠隔転移していればステージIVに分類されます。

このほかに切除可能性分類という別の分類もあり、手術治療が行えるかどうかを評価するうえで大切になってきます。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)のステージについて教えてください。監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

糖尿病と膵臓がん(膵がん)の関係性を教えてください。

糖尿病は、膵臓がんのリスク因子です。

糖尿病は膵臓がんのリスク因子であり、糖尿病ではない人の約2倍とされていますが、膵臓がんに限らず大腸がん、肝臓がん、全がんのリスク増加と関連しています。

つまり、糖尿病の患者さんは膵臓がんになりやすいということです。

逆に、膵臓がんになったことで糖尿病になったり、糖尿病が悪化したりする場合もあります。

膵臓がんは膵臓の機能を低下させ、もともと糖尿病が無かったにもかかわらず糖尿病を発症する場合や、糖尿病のコントロールを急激に悪化させることがあります。

さらに詳しく:糖尿病と膵臓がん(膵がん)の関係性を教えてください。監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓はなぜ暗黒の臓器と呼ばれるのでしょうか?

身体に症状が出にくく異常を発見しにくい上に、治療が難しいためです。

膵臓は、「暗黒の臓器」「silent organ」と呼ばれることがあります。

これは、膵臓がんでは症状があまり出ないことも多く、非常に進行した状態で見つかることが珍しくないためです。

膵臓を評価する画像検査も難しい場合があります。腹部超音波検査では、膵臓を見ようとすると胃の空気が邪魔になってしまい、観察できない箇所が出る場合があります。

また、CTやMRCPの検査では小さな病変の発見は難しい場合もあります。外科的切除が唯一の根治(再発せずに治癒すること)が期待出来る治療法ですが、切除可能な例は15~20%程度です。

切除手術後も再発が極めて多く、5年生存率が20~40%と予後不良とされています(2004年報告)。

このように膵臓がんは早期発見、治療ともに難しく、より良い検査、治療の待たれている状況です。

さらに詳しく:膵臓はなぜ暗黒の臓器と呼ばれるのでしょうか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?

治療前に転移をしていることが多いため、すぐにがんが全身に広がります。

膵臓がん(膵がん)は進行スピードが非常に速いと考えられています。
発見が難しいため、診断されたときは既にがんが肺や肝臓などの他の臓器に転移し、最も病状の進んだステージIVである方が最も多い病気です。

さらに詳しく:膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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膵臓がん(膵がん)について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「膵癌」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 心当たりがないのに、1ヶ月で2kg以上体重が減りましたか?
  • お腹の痛みは特定の一ヶ所に留まっていますか?
  • 最近やせてきていますか?
  • 最近、白目や体の皮ふが黄色くなっていると感じますか?
  • 体を動かしてから出ましたか?

膵臓がん(膵がん)に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

白目や皮ふが黄色くなっている
症状の頻度
初めての症状である
自覚した時期
1-4週間前から
症状の経過
改善も悪化もしていない
最近やせてきた
自覚した時期
1か月以上前から
症状の経過
悪化している
背中の痛みがある
症状の出方
全く前ぶれのない突然の発症だった
症状の程度
人生最大の痛み、もしくは想像出来る中で最大の痛み

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この記事の監修医師

監修医師 吉岡 藍子

吉岡 藍子

消化器内科・内科

消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03