クラミジア感染症
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更新日:7/14/2023
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クラミジア感染症について「ユビー」でわかること
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クラミジア感染症とは
男性の場合は尿道炎の原因となり、排尿時の痛みや、尿道からの白色または透明の分泌物が見られます。軽症の場合は無症状のこともあります。女性の多くは無症状ですが、不妊や異所性(子宮外)妊娠の原因にもなります。
クラミジア感染症の特徴的な症状
対処法
分泌物の検査でクラミジアの感染を確認し、抗菌薬で治療を行います。ピンポン感染(パートナーとの間でうつしたり、うつされたりを繰り返すこと)を防ぐために、パートナーも同時に治療を受けるようにしましょう。男性の場合は泌尿器科を、女性の場合は産婦人科を受診して下さい。
性感染症とは
性感染症とは「性行為で感染する病気」の総称です。病気の種類や感染経路によって、性器、口の中、皮膚など全身に症状が出ることがあります。また、症状がないか、乏しい場合も多いため感染に気づかず他人に感染させてしまうこともあります。
進行後のリスク
性感染症の中には、治療をしないで放置していると症状が重くなるものがあります。例えば淋菌感染症や性器クラミジア、尖圭コンジローマは不妊や流産・早産の原因になることがあります。梅毒では症状があまりなかったり症状がない期間があるものの徐々に進行し、太い血管や神経に重い障害を残すことがあります。
また、性感染症によって性器の粘膜に小さい傷がついていたり炎症があったりすることでそこから他の性感染症の病原体が入りやすくなり、重複感染が起きやすくなることがあります。例えば、他の性感染症に罹患しているとHIVに感染するリスクが数倍になることが知られています。
検査・診断
性感染症の検査は症状によって、血液検査や尿検査、患部をぬぐって調べる検査などが行われます。
受診すべき診療科
症状がある時は性病科や感染症科、または男性は泌尿器科、女性は産婦人科を受診してください。その他の部位に症状がある時は症状にそった診療科を受診してください。症状はないものの心配な場合、特にHIVや梅毒は全国各地の保健所にて無料・匿名で検査を受けることが可能です。
参考文献
日本性感染症学会. 性感染症 診断・治療 ガイドライン. 2020.
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クラミジア感染症のQ&A
- A.
性行為によって感染する性感染症の一種で、世界で最も多いと言われてます。
解説クラミジア(Chlamydia trachomatis)という微生物による、日本及び世界で最多の性感染症です。
クラミジアは細胞の中に感染する微生物で、症状が落ち着いても治療しない限り持続的に感染し続けることがあります。
女性の場合は無症状のことが多く、子宮頸管炎や子宮付属器炎、稀に尿道炎で見つかることがあります。放置すると腹痛をきたすお腹の中の感染症になり、不妊症や流産、早産などの原因になることが問題になっています。
男性の場合は排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることがありますが、症状は軽度で無症状の方も多いです。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るWitkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
無症状のことが多いため、知らないうちに感染していることがあります。
解説年々感染者は増えており、80%近くが無症状です。世界で3%の男女が感染しているという報告があります。
主には、コンドームをつけていたとしても性行為がきっかけになるので、一度でも性行為の経験があるならば自分自身・パートナーともに知らずに感染している可能性はあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
性行為によって感染し、ほとんどが無症状ですが、感染する場所によってさまざまな症状が現れます。
解説クラミジアは世界で最多の性感染症です。
原因は性行為ですが、特に下記のようなケースが原因になります。- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーを持つこと
- コンドームを使用しない性行為をすること
症状は60~80%以上の方が無症状と言われていますが、尿道や腟、子宮頸部などの性器や直腸、喉などで症状が現れます。
男女問わず、喉や直腸に炎症をきたすことがある他に、それぞれの性器に感染することによる症状があります。女性の場合
クラミジアによって子宮頸管炎や子宮付属器炎になることがあり、それに伴って下記のような症状が出ることがあります。
- 異常な膣分泌物
- 排尿時の痛み
- 性交後や生理以外での膣からの出血
妊娠中に感染すると、早産や低出生体重などの原因になることがあります。
出産時に感染していると、生まれたお子さんにも感染することがあり、子供の目に異常な分泌物が生じたり、まぶたの腫れや喉の症状をきたすことがあります。男性の場合
排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることがあります。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
無症状のことが多いです。
解説クラミジアは60~80%以上が無症状という報告があり、症状がはっきりしないことも多いです。
女性の場合
女性の場合は、下記のような初期症状が見られることがあります。
- 異常な膣分泌物
- 排尿時の痛み
- 性交後や生理以外での膣からの出血
妊娠している時に感染すると、早産や低出生体重などになることがあります。
また、出産時に感染すると、生まれた新生児の目に異常な分泌物が生じたり、まぶたの腫れや喉の症状が出ることがあります。男性の場合
男性の場合は、排尿時の軽い痛みと、サラサラとした分泌液や粘性のある分泌液が尿道から少量出ることなどが挙げられます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
無症状のことが大半ですが、帯下異常や性交時出血、下腹部痛、右上腹部痛などがあることがあります。また無症状であっても不妊症の原因になることがあります。
解説クラミジアに感染していても大半の方が無症状です。
ただし、子宮頸管から卵管、さらには上腹部にまで感染が広がることで下記のような症状が見られることがあります。- 帯下異常(たいげいじょう:おりもののことを帯下と言い、量や色、性状に異常が生じること)
- 不正性器出血
- 下腹部痛
- 右上腹部痛
また、無症状であっても卵管に感染することで卵管の通りが悪くなり、不妊症や異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因にもなることがあるため注意が必要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会.産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020. 日本産科婦人科学会事務局,2020.
Manavi K. A review on infection with Chlamydia trachomatis. Best Pract Res Clin Obstet Gynaecol. 2006, 20, p.941-51. - A.
男性では、排尿時の痛みや尿道の痒みなどの尿道炎が多く見られます。自覚症状がない場合もあります。
解説60~80%以上の方が無症状と言われますが、排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることもあります。症状は軽度で無症状の方もいます。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。稀ですが直腸炎や咽頭炎での報告もあります。
尿道炎
性行為などの感染しうる行為をしてから1~3週間後に、排尿時に尿の出口付近が痛むことや透明でサラサラとした分泌液が尿の出口から少し出ることがあります。
前立腺炎
熱が生じ、ペニスの付け根や下腹部に違和感が生じることや、排尿時に痛むことがあります。
精巣上体炎
熱が生じ、片方の陰嚢が腫れて痛むことがあります。
直腸炎
無症状のことが極めて多いですが、便の出口付近に炎症を起こすため、便の異常や排便時の痛み、異常な便意などを起こす可能性があります。
咽頭炎
無症状のことが極めて多いですが、喉に炎症を起こすため、喉の痛みや腫れ、喉の違和感などを起こす可能性があります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
抗生物質を使った薬物治療をします。
解説クラミジアは細胞の中に感染するために、一般的な抗生物質でなくマクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系といわれる抗生物質を使用します。
妊娠の可能性がある場合など状況によって、使用できない抗生物質もあります。
また、クラミジアと同時に他の性感染症にも感染している可能性はあるため、その精査も行います。
クラミジアは、パートナーと同時に治療しないと治療後でも感染するため、パートナーと一緒に治療することが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288. - A.
症状がある場合は、泌尿器科を受診しましょう。不安があるが、症状がない場合は、婦人科や泌尿器科を受診しましょう。
解説婦人科あるいは泌尿器科を受診しましょう。
クラミジアは、きちんと治療しないと不妊症などの原因になることもあります。
また、パートナーと一緒に治療をしないと再度感染しますので、尿道や腟、子宮頸部などの性器や、直腸、喉など疑わしい症状がある場合は早めに受診しましょう。
また、下記のような感染の心当たりがある場合も受診をおすすめします。- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーがいる
- コンドームを使用しない性行為をする
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るvan Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
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監修医師
診療科・専門領域
- 泌尿器科