クラミジアに初期症状はある?クラミジア感染症
監修医師秋元 隆宏東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
クラミジア感染症と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「クラミジア感染症」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「クラミジア感染症」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、黄色の帯下(13%)、生理以外での血性帯下(12%)、尿道のかゆみ、不快感(10%)などでした。
受診した診療科は、産婦人科(36%)、婦人科(31%)、泌尿器科(24%)の順でした。
ユビーなら無料で、症状に関連のある病気や診療科をチェックできます
クラミジア感染症とは
男性の場合は尿道炎の原因となり、排尿時の痛みや、尿道からの白色または透明の分泌物が見られます。軽症の場合は無症状のこともあります。女性の多くは無症状ですが、不妊や異所性(子宮外)妊娠の原因にもなります。
「クラミジア感染症」とはどのような病気ですか?
性行為によって感染する性感染症の一種で、世界で最も多いと言われてます。
クラミジア(Chlamydia trachomatis)という微生物による、日本及び世界で最多の性感染症です。
クラミジアは細胞の中に感染する微生物で、症状が落ち着いても治療しない限り持続的に感染し続けることがあります。
女性の場合は無症状のことが多く、子宮頸管炎や子宮付属器炎、稀に尿道炎で見つかることがあります。放置すると腹痛をきたすお腹の中の感染症になり、不妊症や流産、早産などの原因になることが問題になっています。
男性の場合は排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることがありますが、症状は軽度で無症状の方も多いです。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。
クラミジア感染症の症状
クラミジア感染症の場合、男性ではどのような症状が見られますか?
男性では、排尿時の痛みや尿道の痒みなどの尿道炎が多く見られます。自覚症状がない場合もあります。
60~80%以上の方が無症状と言われますが、排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることもあります。症状は軽度で無症状の方もいます。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。稀ですが直腸炎や咽頭炎での報告もあります。
尿道炎
性行為などの感染しうる行為をしてから1~3週間後に、排尿時に尿の出口付近が痛むことや透明でサラサラとした分泌液が尿の出口から少し出ることがあります。
前立腺炎
熱が生じ、ペニスの付け根や下腹部に違和感が生じることや、排尿時に痛むことがあります。
精巣上体炎
熱が生じ、片方の陰嚢が腫れて痛むことがあります。
直腸炎
無症状のことが極めて多いですが、便の出口付近に炎症を起こすため、便の異常や排便時の痛み、異常な便意などを起こす可能性があります。
咽頭炎
無症状のことが極めて多いですが、喉に炎症を起こすため、喉の痛みや腫れ、喉の違和感などを起こす可能性があります。
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
クラミジア感染症に初期症状はありますか?
無症状のことが多いです。
クラミジア感染症は多くが無症状という報告があり、症状がはっきりしないことも多いです。
女性の場合
女性の場合は、下記のような初期症状が見られることがあります。
- 異常な腟分泌物
- 排尿時の痛み
- 生理以外での出血(性交後など)
妊娠している時に感染すると、早産や低出生体重などになることがあります。
また、出産時に感染すると、生まれた新生児の目に異常な分泌物が生じたり、まぶたの腫れや喉の症状が出ることがあります。
男性の場合
男性の場合は、排尿時の軽い痛みと、サラサラとした分泌液や粘性のある分泌液が尿道から少量出ることなどが挙げられます。
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
クラミジア感染症の原因
クラミジア感染症の原因や考えられる症状には何がありますか?
性行為によって感染し、ほとんどが無症状ですが、感染する場所によってさまざまな症状が現れます。
クラミジア感染症は世界で最多の性感染症です。
原因は性行為ですが、特に下記のようなケースが原因になります。
- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーを持つこと
- コンドームを使用しない性行為をすること
多くが無症状と言われていますが、性器・喉・直腸の炎症によってそれぞれ各性器の症状(詳細は下記)、喉の痛みや違和感、血便などを起こします。
女性器の症状
クラミジア感染症によって子宮頸管炎や子宮付属器炎になることがあり、それに伴って下記のような症状が出ることがあります。
- 異常な腟分泌物
- 排尿時の痛み
- 生理以外での出血(性交後など)
妊娠中に感染すると、早産や低出生体重などの原因になることがあります。
出産時に感染していると、生まれたお子さんにも感染することがあり、子供の目に異常な分泌物が生じたり、まぶたの腫れや喉の症状をきたすことがあります。
男性器の症状
排尿時に痛みを伴うような尿道炎になることがあります。尿道炎が放置され、前立腺炎や精巣上体炎でも見つかることがあります。
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
クラミジア感染症の原因としてストレスは考えられますか?
ストレスはクラミジア感染症の直接的な原因ではありませんが、間接的な原因となる可能性はあります。
ストレスは、クラミジア感染症の直接的な原因ではないものの、感染リスクや感染後の症状に影響を与える可能性があります。
ストレスが高いと、以下のような影響を及ぼすことが考えられます。
心理的影響
ストレスは精神的健康に悪影響を及ぼし、うつ病などの精神疾患を引き起こす可能性があります。これにより、リスクの高い性行動をとる可能性が増加します。
経済的影響
経済的なストレスは、衛生環境や生活環境に悪影響を及ぼし、感染症のリスクを高めることがあります。
免疫系への影響
長期的なストレスは免疫機能を低下させ、感染症に対する抵抗力を弱める可能性があります。
これらのストレスによる間接的な要因によってクラミジア感染症を含む性感染症のリスクを高めることがあります。
参考文献
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
Hilda Björk Daníelsdóttir et al. Adverse Childhood Experiences and Adult Mental Health Outcomes. JAMA Psychiatry. 2024, 6, p.240039.
Maria R Khan et al. Depression, sexually transmitted infection, and sexual risk behavior among young adults in the United States. Arch Pediatr Adolesc Med. 2009, 163, p.644-652.
Joy D Scheidel et al. Perceived Stress, Sexually Transmitted Infection, and Pelvic Inflammatory Disease: Examination of Differences in Associations Among Black and White Women. Sex Transm Dis. 2020, 47, p.617-624.
クラミジア感染症の検査・診断
生理中にクラミジアの検査を受けられますか?
受けることはできますが、生理中には正しい結果が得られない場合があります。
生理中でもクラミジアの検査を受けることはできますが、生理中には正しい結果が得られない場合があります。
一般的なクラミジアの検査方法は、膣分泌液や尿を用いた核酸増幅法による遺伝子検査ですが、検体に血液以外の物質が混入することで、検査結果の精度が落ちる可能性が指摘されています。また、簡易検査で用いられるイムノクロマト法も同様です。
確実で正確な検査結果を得るためには、生理が終わってからの受診が望ましいため、生理中の尿検査受検の可否については、事前に検査を受ける医療機関や自治体で確認するといいでしょう。
妊婦健診でクラミジアの検査を受けるのはなぜですか?
赤ちゃんが産道感染して、新生児クラミジア感染症を発症するのを防ぐためです。
妊婦健診でクラミジアの検査を受けるのは、赤ちゃんが産道感染して新生児クラミジア感染症を発症するのを防ぐためです。
検査にかかる日にち、陽性だった場合に治療にかかる期間を考えると、妊娠30週頃までには検査をする必要があると言われています。検査は高感度の遺伝子検査法で行われるのが一般的です。
新生児クラミジア感染症にかかると、赤ちゃんが結膜炎、咽頭炎、肺炎などを発症することがあります。また、クラミジア感染によって、早産や前期破水のリスクが上がるという報告もあります。
クラミジアの抗体検査で偽陽性になることはありますか?
クラミジアの抗体検査で偽陽性になる可能性はあります。
クラミジアの抗体検査で、偽陽性になる可能性はあります。
抗体検査は感染した際に体内で作られる抗体の量を調べるもので、過去の感染経験や治癒後にも陽性反応が出ることがあるためです。よって、現在感染していなくても抗体が残っていれば陽性となり、「偽陽性」と誤解される場合があります。
また、抗体検査そのものは感染部位を特定できず、抗体の種類や検査のタイミングによっては、感染の有無の正確な判定が難しい場合もあります。検査の精度によっても誤った陽性結果が生じることがあります。特に感染初期は、抗体の産生量が不十分なため検査には向いていません。
クラミジア感染の診断や治療効果の判定には、抗原検査や核酸増幅法による検査の併用が推奨されます。
クラミジアの検査結果が出るまで何日かかりますか?
検査の方法や受ける場所によって異なります。
クラミジアの検査にかかる時間は、検査の方法や受ける場所によって異なります。
医療機関で行われる遺伝子検査(核酸増幅検査法)は、検体を提出したあと、通常2~4日程度で結果が出ることが多いですが、混雑状況や検査機関の体制によっては、1週間ほどかかることもあります。
簡易検査であれば、当日中に結果が出ますが、精度はやや劣ると言われています。セルフ検査キットなら10分程度で結果判定が可能です。
どの種類の検査を受ける場合でも、検査を受ける期間や添付文書を確認するのが確実です。
クラミジアとカンジダは同時に検査をしてもらえますか?
同時に検査を受けられますが、方法は異なります。
クラミジアとカンジダは同時に検査を受けられますが、方法は異なります。性感染症が疑われた際は、どちらの検査も行われる場合がありますが、検査自体は別々の方法です。
クラミジアとカンジダの原因は別々の病原体であり、検査や治療の方法は異なります。
クラミジアは細菌に分類され、主に核酸増幅法による遺伝子検査で確定診断を行います。治療に使うのは抗生物質です。
一方、カンジダは真菌であり、主に顕微鏡検査や培養検査で診断されます。治療に使うのは抗真菌薬です。
クラミジアの検査方法に精液検査はありますか?
一般的ではありません。
精液検査がクラミジアの検査に用いられるのは、一般的ではありません。
クラミジアの検査に用いられるものは、尿や腟ぬぐい液、咽頭や肛門のぬぐい液などが一般的です。男性の場合、特に初尿を採取して検査することが多いでしょう。採取した検体をPCR検査などの核酸増幅法による遺伝子検査で調べ、診断を確定させます。
精液検査は男性不妊治療の一環として行われますが、調べるのは精子の量や状態などで、感染症の検査を目的としたものではありません。
クラミジアは血液検査で調べられますか?
調べられますが、主に感染歴を調べるクラミジア抗体を測定します。検査時点で感染しているとは限りません。
クラミジアの感染は血液検査で調べられますが、血液検査ではクラミジア抗体を測定します。主に感染歴を調べる検査で、検査時点で感染しているとは限りません。感染のごく初期では抗体が作られていないため、陰性となる場合もありますし、すでに治っている場合でも抗体が長く残ることがあります。
また、性器や咽頭などの身体のどこの部位に感染しているかはわかりません。確定診断のためには、PCRなどの核酸増幅法による遺伝子検査が必要です。
咽頭クラミジアは血液検査で調べられますか?
咽頭クラミジアの感染歴は血液検査で調べられますが、検査時点での感染の有無を調べるには適していません。
咽頭クラミジアの感染歴は血液検査で調べられますが、検査時点での感染の有無を調べるのには適していません。確定診断のためには、咽頭のぬぐい液やうがい液による遺伝子検査が必要です。
血液検査ではクラミジアに対して作られた抗体を測定しますが、抗体検査はあくまで過去に感染したかどうかの判定や補助診断に用いられるものです。また、どの部位に感染したかまではわからず、現在咽頭にクラミジアがいるかどうかを特定する検査ではありません。
咽頭クラミジアは尿検査で調べられますか?
咽頭クラミジアは、尿検査では調べられません。
咽頭クラミジアは、尿検査では調べられません。咽頭の感染を調べる場合は、喉の粘膜を綿棒でぬぐったり、生理食塩水でうがいをして、その液を採取したりして検査を行います。尿検査は主に尿道など性器の感染を調べるものであり、咽頭の感染を正確に検出することはできません。
咽頭クラミジアは、症状がほとんど現れないことも多いので、注意が必要です。感染の可能性がある場合は、症状の有無にかかわらず適切な検体を用いて検査を受けることが大切です。
咽頭クラミジアの検査方法を教えてください。
主にうがい液や咽頭ぬぐい液を使って遺伝子検査を行います。
咽頭クラミジアの検査方法は、主にうがい液や咽頭ぬぐい液を使って行う遺伝子検査です。口をうがいして得られた液体を採取し、検査機関に送ってPCR(核酸増幅法)などの高感度な方法で検出します。また、医療機関によっては咽頭の粘膜を綿棒でこすって、直接検体を採取することもあり、同様に遺伝子検査が行われます。
遺伝子検査の精度は高く、抗生剤の服用中や直後は検査結果に影響が出る場合があるため、治療後一定期間空けての検査が推奨されています。
クラミジアは検査なしで薬だけもらうことはできますか?
クラミジアの検査をせずに、薬だけをもらうことはできません。
クラミジアの検査をせずに、薬だけをもらうことはできません。クラミジアの治療薬である抗生物質は医療用医薬品であり、医師の診断と処方が必須です。また、症状がなくても感染していることが多く、適切な検査と正確な診断を受けてからの治療が望まれます。
誤った自己判断や服薬は、薬剤耐性菌の発生や病状の悪化、再発のリスクを高める可能性があるためやめましょう。また、治療が行われたことを確認するための再検査も推奨されています。
クラミジアの検査キットは個人輸入しても大丈夫ですか?
法律上可能ですが、注意が必要です。
クラミジアの検査キットを、個人輸入することは法律上可能ですが、注意が必要です。検査キットを個人輸入する場合、偽造品である、質の保証がない、といったリスクも考えられます。信頼できる販売元から購入しましょう。
また、個人輸入の場合、他人に譲渡や販売することは禁止されています。余ったものも自分自身で利用してください。
検査キットを使って感染が疑われた場合は、医師の診断を受けたあとに適切な治療が必要です。医療機関での診断・治療を受けましょう。
クラミジアの検査に痛みはありますか?
個人の感覚によりますが、一般的に痛みはほとんどありません。
痛みについては個人の感覚による部分が大きいため、一概に言えません。以下に個人の見解を記載します。
クラミジアの検査キットは市販されていますか?
抗原検査キットや遺伝子検査キットが市販されています。
クラミジアの検査キットのうち、抗原検査キットや遺伝子検査キットが市販されています。一部の薬局やドラッグストアのほか、オンライン通販などでプライバシーに配慮して購入することも可能です。抗原検査キットは自宅で結果を判定しますが、遺伝子検査キットは採取した検体を郵送して、結果が届くのを待つものです。
市販の検査キットを使えば自宅で手軽に検査できるメリットがありますが、もし検査結果が陽性の場合は適切な治療が必要となります。自然治癒することはなく、基本的には抗菌薬による治療が必要です。自己判断せずに、必ず医療機関を受診しましょう。
クラミジアと淋病の検査を一緒に受けることは可能ですか?
クラミジアと淋病の検査は一緒に受けられます。
クラミジアと淋病の検査は一緒に受けられます。クラミジアと淋病は両方とも性感染症の中で患者さん数が多く、同時に感染することがあるためです。
核酸増幅法による遺伝子検査を行う場合、一本のスワブ(綿棒)検体から両方検査できます。自宅で行う検査キットでも両方を一度に検査可能です。
クラミジア陽性の患者さんのうち、約10%で淋菌感染症を合併するという報告もあり、特に症状がある場合は、同時に検査をすることが望ましいとされています。クラミジアと淋病では治療薬が異なるため、正しい診断を受けて治療を行うことが大切です。
クラミジアの抗体検査とはどのような検査ですか?
クラミジアに感染した際に作られる抗体の有無を調べる検査です。
クラミジアの抗体検査は、クラミジアに感染した際に作られる抗体の有無を調べる検査です。主にIgA抗体とIgG抗体を検査します。IgA抗体は初感染や再感染で上昇し、数ヶ月で消えるため活動性感染を示す指標となります。一方、IgG抗体は感染後約1ヶ月で上昇し、数年間持続するため過去の感染歴を反映するものです。
抗体検査は、感染初期には抗体が十分量できていないため、急性感染の診断には適していません。過去に感染したことがあるかを調べるために役立つ検査です。また、感染部位が特定できないことに注意が必要です。
参考文献
髙橋 聡. Chlamydia trachomatis とその診断法. 日本臨床微生物学雑誌. 2018, 28, 1~6.
髙橋 聡. 性感染症としてのクラミジア・トラコマティス感染症; 最近の話題. Modern media. 2019, 65, 65~71.
村上光一ほか. 平成22年度性器クラミジア抗体検査結果の概要. 福岡県保健環境研究所年報. 2011, 38, 71-72.
衛生研究所.“平成18年度 クラミジア抗体検査のまとめ”.横浜市.https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/eiken/geppo/2007/0706.files/070602.pdf,(参照 2025-08-15).
クラミジアの抗原検査の結果はどのように見ればよいですか?
陽性は現在クラミジアに感染していることを示し、陰性は感染していない可能性が高いと解釈します。
クラミジアの抗原検査の結果は、陽性は現在クラミジアに感染していることを示し、陰性は感染していない可能性が高いと解釈します。
クラミジアの抗原検査とは、感染しているクラミジア菌の抗原を、尿や分泌物などの検体から直接検出する検査です。しかし、抗原検査は遺伝子増幅法に比べて感度や特異度が低いため、感染初期や治療後の判定のために行う場合は解釈に注意が必要です。感染が疑われる場合は、より感度の高い遺伝子検査も併用して診断されます。
クラミジアの抗原検査とはなんですか?
クラミジア菌そのものの存在を直接調べる検査方法です。
クラミジアの抗原検査は、クラミジア菌そのものの存在を直接調べる検査方法です。尿、膣分泌物、咽頭や肛門の分泌物などから検体を採取し、クラミジア菌特有の抗原を検出します。具体的には、エンザイム免疫測定法(ELISA)やイムノクロマトグラフィー法などの方法があります。
検査の時点で、クラミジアに感染しているかどうかを判定できます。抗体検査のように、過去の感染や体質に左右されにくいのが特徴ですが、感度や特異度はPCR法などの遺伝子検査に比べてやや劣るため、感染初期や治療後の判断には注意が必要です。
クラミジアの検査は自宅でできますか?
自宅でもクラミジアの検査は可能です。
市販の検査キットを使えば、自宅でもクラミジアの検査は可能です。
抗原検査キット、遺伝子検査キットは市販されています。一部の薬局やドラッグストアのほか、オンライン通販などでプライバシーに配慮して購入することも可能です。
抗原検査キットは自宅で結果の判定まで行い、遺伝子検査キットは検体を採取して郵送し、結果の送付を待ちます。
検査キットを使った結果、クラミジアへの感染が疑われた場合は、医師の診断を受けたあとに適切な治療が必要です。医療機関での診断・治療を受けましょう。
クラミジアの再検査にかかる費用を教えてください。
基本的に、初回の検査と大きく変わりません。医療機関や検査方法によって異なります。
初回の検査と大きく変わりません。受ける場所や検査方法によって異なりますので、以下に個人の見解を記します。
クラミジアの検査費用はどのくらいかかりますか?
受ける場所や検査方法によって異なります。
受ける場所や検査方法によって異なりますので、以下に個人の見解を記します。
クラミジアの検査キットを安く手に入れる方法はありますか?
割引やポイント還元などをうまく活用するといいでしょう。
現時点では公的な情報として掲載されているものはありません。以下に個人の見解を示します。
クラミジア治療後の再検査はなぜ必要ですか?
治療の効果を確認し、合併症や再感染のリスクを防ぐためです。
クラミジア治療後の再検査が必要な理由は、治療の効果を確認し、合併症や再感染のリスクを防ぐためです。特に女性はクラミジアに感染しても自覚症状がない場合が多く、治療後も菌が残っていることがあります。もし治っていないまま放置すると、不妊症や、骨盤内炎症性疾患などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。
また、薬剤に対して耐性のある菌がいた場合は、一般的な治療では除菌できず、再検査によって初めて発見されることもあります。さらに、自分が完治したと信じて性行為を再開すると、無自覚のうちにパートナーへ感染を広げる可能性があるのです。
そのため、治療終了後3週間など、適切な時期に再検査を受け、「陰性」であることを確認することが大切です。
クラミジアの検査はどの病院で受けられますか?
全国にある泌尿器科や産婦人科などで受けられます。
クラミジアの検査は、全国にある泌尿器科や産婦人科などで受けられます。また、各自治体の保健所でもクラミジアの検査サービスが提供されており、匿名・無料で受けられることがあります。ただし、保健所では検査日が決まっている、尿検査のみ実施している、など制限がある可能性もあります。
検査を希望する場合は、事前に確認しておくと安心です。医療機関での検査は、主に遺伝子検査である核酸増幅法が用いられ、高い精度でクラミジア感染の有無が判定されます。
クラミジアの検査に健康保険は適用されますか?
検査を受ける理由や状況によって異なります。
クラミジアの検査が健康保険の適用となるかどうかは、検査を受ける理由や状況によって異なります。医師がクラミジア感染症を疑った場合や、排尿時の痛み、かゆみ、おりものの異常、喉の痛みなど、なんらかの症状があって検査する場合は、健康保険の適用となります。
一方、「念のため確認したい」「症状はないが検査を希望する」といった、スクリーニング目的や自分の希望で自費検査を希望する場合は、健康保険は適用されません。この場合は自由診療となり、費用は医療機関ごとに異なります。
クラミジアの検査は潜伏期間中でも調べられますか?
潜伏期間でも受けられます。
クラミジア潜伏期間は1~4週間ですが、検査は潜伏期間でも受けられます。クラミジア菌が体内に存在している場合は、潜伏期間中で症状が出ていなくても、遺伝子検査の拡散増幅法など、感度の高い検査で検出可能とされています。
しかし、感染直後の場合は体内の菌量が不十分で、検査しても検出できない可能性があります。無症状なことも多いため、不安な場合は自覚症状に関わらず医療機関に相談し、検査を受けるべき適切な時期を相談するといいでしょう。
クラミジアの即日検査について教えてください。
クラミジア感染の有無を短時間で判定できる検査法です。陽性になったら医療機関を受診しましょう。
クラミジアの即日検査は、クラミジア感染の有無を短時間で判定できる検査法です。主に医療機関や一部のセルフ検査キットでは、尿や性器などから採取した検体の中から抗原検査の「イムノクロマトグラフィー法」という仕組みでクラミジアを検出します。
検査開始から10分程度で判定できるため、できるだけ早く結果を知りたい場合に適しています。しかし、PCRやTMA法などの遺伝子検査(核酸増幅法)を用いた場合に比べると、精度がやや劣るという特徴があります。さらに、即日検査だけでは確定診断ができません。陽性となったら、必ず医療機関を受診しましょう。
クラミジアの検査はいつから受けられますか?
検査法によって異なりますが、明確な決まりはありません。
ガイドライン上では明確な決まりについて言及されていません。以下に個人の見解を記載します。
クラミジアの検査方法は男性と女性で変わりますか?
検査方法そのものは変わりません。検体を採取する部位が変わることがあります。
検査方法そのものは変わりません。検体を採取する部位が変わります。
クラミジアの検査方法自体は、男性と女性で変わりません。分離培養法、抗原検査法、遺伝子検査法があり、適切だと思われる検査法が選ばれます。一方、検体の採取部位や方法には男性と女性で違う場合があります。
男性は主に尿を用いて検査し、女性は、主におりものや膣分泌物を検査しますが、性器以外の場所に感染が疑われる場合、咽頭や肛門などの感染が疑われる場所の検体を採取します。
クラミジアの検査方法にはどんな種類がありますか?
主に、分離培養法、抗原検査法、遺伝子検査法、抗体検査法があります。
クラミジアの検査方法には、分離培養法、抗原検査法、遺伝子検査法があります。いずれも尿や尿道、子宮頸部、うがい液などから採取した分泌物を調べるものです。
検査の中で最も信頼性が高いのは病原体分離ですが、時間がかかり、細胞培養といった高度な技術が必要となるため、実際は抗原検査や遺伝子検査の拡散増幅法がよく使われています。抗原検査には市販キットもあり、イムノクロマトグラフィーによる抗原検査法が主流です。
遺伝子検査法にも市販キットがあり、感度が高い一方で、治療後に判定する際は偽陽性の可能性があるため注意が必要とされています。
抗体測定も行われる場合がありますが、感染初期には抗体が検出されにくく、治療後も抗体が残るため、診断の補助として使われています。
クラミジア感染症の治療・対処法
クラミジア感染症への対処法は?
分泌物の検査でクラミジアの感染を確認し、抗菌薬で治療を行います。ピンポン感染(パートナーとの間でうつしたり、うつされたりを繰り返すこと)を防ぐために、パートナーも同時に治療を受けるようにしましょう。男性の場合は泌尿器科を、女性の場合は産婦人科を受診してください。
クラミジア感染症はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
多くは1ヶ月弱で完治を確認できます。具体的には、抗菌薬で治療し約3週間後に菌の有無を再検査します。
クラミジア感染症の治療期間と治療の流れについて解説します。
治療期間
抗菌薬を飲んでしばらく性的接触を控えれば、約1ヶ月で完治したと判断できることが多いです。
ただし、抗菌薬が効きにくい菌(耐性菌)の場合や、他の性感染症にもかかっている場合は、抗菌薬の種類を変える必要などがあるので、より長い治療期間が必要になることもあります。
治療の流れ
クラミジア感染症と診断された場合、その日からアジスロマイシンやクラリスロマイシン、ドキシサイクリンなどの抗菌薬の候補のうちひとつを使って治療します。
約3週後に再度菌がいないか検査を行って、菌がいないことがわかれば、完治したと判断できます。
検査の結果は施設によっては当日お伝えできる場合もありますが、1週間程度かかる場合も多いです。完治が確認できるまでは、性的な接触は控えてください。
注意点
- パートナーと一緒に治療しましょう
パートナーと一緒に治療をしないと互いにうつし合ってしまうため、治療しても再度感染します。またクラミジア感染症は不妊症を引き起こしやすいです。
- 妊娠の可能性がある場合は担当の医師や薬剤師に伝えてください
いくつかの抗菌薬は赤ちゃんに影響するため、使用できない場合があります。
- 薬は用法用量を守って飲んでください
薬の種類によって1日飲むだけでいい薬や、7日間飲み続ける必要がある薬など違いがあります。また、服薬を途中で中断すると、耐性菌が蔓延するおそれもあります。
副作用などが気になる場合は、自己判断でやめる前に担当の医師または薬剤師に相談しましょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
クラミジア感染症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
気になる症状があれば、婦人科か泌尿器科を受診してください。症状がなくても感染の不安がある場合は受診しましょう。
クラミジアに感染した可能性がある場合は、婦人科あるいは泌尿器科を受診しましょう。尿道や腟、子宮頸部などの性器の他に、直腸や喉にも感染するため、血便なら消化器内科、咽頭痛があれば耳鼻咽喉科への受診も検討しましょう。迷う場合は婦人科・泌尿器科で構いません。
また、パートナーと一緒に治療をしないと再度感染しますので、疑わしい症状がある場合は早めに受診し、診断された場合はパートナーにも受診してもらいましょう。
なお、下記のような感染の心当たりがある場合も受診をおすすめします。
- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーがいる
- コンドームを使用しない性行為をした
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
クラミジア感染症の専門医がいる近くの病院はありますか?
クラミジア感染症の専門医がいる病院を見るクラミジア感染症の薬
クラミジア感染症の場合、どのような薬で治療をしますか?
抗生物質を使った薬物治療をします。
クラミジアは細胞の中に感染するので、細胞の中までうまく効きやすい抗生物質を使用します。
妊娠の可能性がある場合など状況によって、使用できない抗生物質もあります。
また、クラミジア感染症と同時に他の性感染症にも感染している可能性はあるため、その精査も行います。
クラミジア感染症は、パートナーと同時に治療しないと治療後でも感染するため、パートナーと一緒に治療することが重要です。
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
対処法・セルフケア
クラミジア感染症に対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?
いいえ。自分でできる、即効性のある対処法はありません。
クラミジア感染症は自分の免疫だけでは排除しにくいため、自然に治ることは少ない感染症です。
クラミジア感染症を放置すると、女性では骨盤内炎症性疾患(PID)や卵管炎などお腹の中まで炎症をきたすことがあり、男性では尿道炎や精巣上体炎などを引き起こすことがあります。将来的に不妊の原因にもなるため特に注意が必要です。
また、クラミジア感染症患者さんが適切な治療を受けなければ、パートナーにもうつしてしまう可能性があります。
加えて、治療を開始してすぐに治癒するわけでもありませんし、他の性感染症にもかかっていることも多いです。治療開始から治療後感染していないことを確認するまではなるべく性行為を控えてください。
自分自身やパートナーに排尿時の痛みや性器からの異常な分泌物などの症状が出現し、クラミジア感染症が疑われる場合には、女性は婦人科、男性は泌尿器科を受診するようにしましょう。
クラミジアには1~3ヶ月程度の長い潜伏期間があるので、クラミジア感染症と診断された場合には、3ヶ月以内に性的関係を持った相手にも医療機関を受診するように連絡してください。
クラミジア感染症に関連するその他の質問
クラミジア感染に何年も気づかないことはありますか?
はい。自覚症状が出にくく、出ても軽い場合が多いので、長い間気がつかないことはあります。
クラミジア感染に何年も気づかないということは、ありえます。
クラミジア感染症は性感染症のひとつで、感染した場所によってさまざまな症状が出ますが、多くの場合は無症状です。クラミジアは細胞内に感染するため、免疫による排除が難しいという特徴があります。
感染に気づけず、治療せずに長期間感染が続くこともあります。自然に排除されることもありますが、平均して女性は約1年半、男性は約3年も感染が続くことが知られています。
再感染も起こりやすいため、治療を受けない場合は10年以上感染が続くこともあります。適切に治療せずに放置すると、不妊症や腹痛などの症状を引き起こすおそれがあります。
抗菌薬による治療が効果的なため、気になる症状がある場合は泌尿器科や産婦人科の受診をおすすめします。
参考文献
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
Joanna Lewis et al. Genital Chlamydia trachomatis Infections Clear More Slowly in Men Than Women, but Are Less Likely to Become Established. J Infect Dis. 2017, 216, p.237-244.
Susan Tuddenham et al. Diagnosis and Treatment of Sexually Transmitted Infections: A Review. JAMA. 2022, 327, p.161-172.
10代や20代などの若年層でもクラミジア感染症になるリスクはありますか?
はい。10代や20代の若年層はクラミジア感染症にかかるリスクが高いです。
クラミジア感染症は世界で最も多い性感染症のひとつです。約80%が感染しても無症状のため、知らないうちに感染している方も多く、特に性的活動が活発な若年層でよく見られます。
クラミジア感染症と診断された人の約77%が10代または20代だったという報告や、症状のない健全な若い日本人男性の調査でも約3%が陽性だったという報告、通常の妊婦検診でも約2%は陽性だったという報告などがあります。
クラミジアは、ハグや、お風呂やプール、便座、食器類の共用などでは感染しませんが、粘膜を通じて性器だけでなく口の中や喉にも感染します。
免疫細胞による除去が難しいため、治療しないと年単位で感染が続くこともあり、コンドームの使用だけでは予防できないため、注意が必要です。
以下の場合は特に感染するリスクがあるので注意が必要です。
- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーを持つこと
- コンドームを使用しない性行為をすること
感染していると炎症が波及して、将来的に発熱や下腹部痛、不妊症になることがあるので、症状がある場合や気になる場合は、遠慮せずに女性は婦人科、男性は泌尿器科に受診しましょう。
クラミジアの症状に関しては「クラミジア感染症の原因や考えられる症状には何がありますか?」もご参照ください。
参考文献
S. Takahashi, et al. J Infect Chemother. 2005, 11(6), 270-273.
S. Suzuki, et al. Infect Chemother. 2022,54(1),173-175.
J.S. Hocking, et al. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37(2), 267-288.
NHS website.Chlamydia.NHS,https://www.nhs.uk/conditions/chlamydia/(参照 2024-11-08)
.Table 6. Chlamydia — Reported Cases and Rates of Reported Cases by Age Group and Sex, United States, 2018–2022.CDC,https://www.cdc.gov/std/statistics/2022/tables/6.htm(参照 2024-11-08)
クラミジアの潜伏期間はどのくらいですか?
一般的に1~3週間ほどです。
性器クラミジア感染症の潜伏期間は、一般的に1〜3週間です。ただし、免疫力の状態や感染した場所によっては、症状がすぐに現れることも、全く現れないこともあります。
未治療の場合は、年単位で感染し続けることも報告されています。
性器クラミジア感染症は世界で一番多い性感染症ですが、無症状の場合や症状が軽度の場合が多いため、感染しても自覚することが難しいです。
症状の詳細は以下をご参照ください。
参考文献
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
日本性感染症学会編. 性感染症診断・治療ガイドライン2020. 診断と治療社. 2020
Joanna Lewis et al. Genital Chlamydia trachomatis Infections Clear More Slowly in Men Than Women, but Are Less Likely to Become Established. J Infect Dis. 2017, 216, p.237-244.
感染経路に心当たりがない人も、クラミジアに感染しますか?
無症状のことが多いため、知らないうちに感染していることがあります。
年々感染者は増えており、80%近くが無症状です。世界で3%の男女が感染しているという報告があります。
主には、コンドームをつけていたとしても性行為がきっかけになるので、一度でも性行為の経験があるならば自分自身・パートナーともに知らずに感染している可能性はあります。
参考文献
van Liere GA et al. Standard symptom- and sexual history-based testing misses anorectal Chlamydia trachomatis and neisseria gonorrhoeae infections in swingers and men who have sex with men. Sex Transm Dis. 2013, 40, p.285-289.
World Health Organization.“WHO Guidelines for the Treatment of Chlamydia trachomatis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK379707/,(参照 2023-07-14).
Witkin SS et al. Chlamydia trachomatis: the Persistent Pathogen. Clin Vaccine Immunol. 2017, 24, e00203-17.
Rodrigues R et al. Therapeutic Options for Chlamydia trachomatis Infection: Present and Future. Antibiotics (Basel). 2022, 11, p.1634.
Hocking JS et al. Update on the Epidemiology, Screening, and Management of Chlamydia trachomatis Infection. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37, p.267-288.
クラミジア感染症に関連する病気・症状
この記事の監修医師
秋元 隆宏 先生
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科 泌尿器科
【経歴】 東北大学医学部医学科 卒業 三井記念病院 臨床研修 三井記念病院 泌尿器科 東京大学医学部付属病院 泌尿器科・男性科 自治医科大学 腎泌尿器外科学講座 泌尿器科学部門 病院助教 琉球大学医学部システム生理学講座 東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03