10代や20代などの若年層でもクラミジア感染症になるリスクはありますか?
はい。10代や20代の若年層はクラミジア感染症にかかるリスクが高いです。
クラミジア感染症は世界で最も多い性感染症のひとつです。約80%が感染しても無症状のため、知らないうちに感染している方も多く、特に性的活動が活発な若年層でよく見られます。
クラミジア感染症と診断された人の約77%が10代または20代だったという報告や、症状のない健全な若い日本人男性の調査でも約3%が陽性だったという報告、通常の妊婦検診でも約2%は陽性だったという報告などがあります。
クラミジアは、ハグや、お風呂やプール、便座、食器類の共用などでは感染しませんが、粘膜を通じて性器だけでなく口の中や喉にも感染します。
免疫細胞による除去が難しいため、治療しないと年単位で感染が続くこともあり、コンドームの使用だけでは予防できないため、注意が必要です。
以下の場合は特に感染するリスクがあるので注意が必要です。
- 新しい性的パートナーや複数のパートナー、性感染症のあるパートナーを持つこと
- コンドームを使用しない性行為をすること
感染していると炎症が波及して、将来的に発熱や下腹部痛、不妊症になることがあるので、症状がある場合や気になる場合は、遠慮せずに女性は婦人科、男性は泌尿器科に受診しましょう。
クラミジアの症状に関しては「クラミジア感染症の原因や考えられる症状には何がありますか?」もご参照ください。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
S. Takahashi, et al. J Infect Chemother. 2005, 11(6), 270-273.
S. Suzuki, et al. Infect Chemother. 2022,54(1),173-175.
J.S. Hocking, et al. Infect Dis Clin North Am. 2023, 37(2), 267-288.
NHS website.Chlamydia.NHS,https://www.nhs.uk/conditions/chlamydia/(参照 2024-11-08)
.Table 6. Chlamydia — Reported Cases and Rates of Reported Cases by Age Group and Sex, United States, 2018–2022.CDC,https://www.cdc.gov/std/statistics/2022/tables/6.htm(参照 2024-11-08)
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