子宮頸癌に初期症状はある?子宮頸癌
監修医師金沢 誠司産婦人科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
子宮頸がんとは
子宮の入り口の子宮頸部から発生する悪性腫瘍(癌)です。性行為で感染するヒトパピローマウイルス感染が原因となります。若年者にも多く、生理以外の出血や性交時に出血したりします。
子宮頸がん検診とはなんですか?
子宮の入り口付近(頸部)に発生するがんを早期発見するための検査のことです。
子宮頸がん検診は、子宮入り口付近の頸部に発生するがんを、早期発見するために行われる検査です。がんになる前の前がん病変と呼ばれる異常を見つけ、適切な治療につなげることを目的としています。検診で異常が見つかっても、すぐにがんと確定するわけではありません。
子宮頸がんの原因は、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染で、感染からがん化まで5~10年かかるため、定期的な検診が予防に有効です。
検査方法は、細胞診とHPV検査の2種類あります。
細胞診では子宮頸部の細胞をブラシで採取し、顕微鏡で観察します。20代以上の女性を対象に、2年に1回の受診が推奨されます。
HPV検査は、子宮頸部の細胞を採取し、HPV感染の有無を調べる検査です。厚生労働省の指針では、30歳以上が対象者です。基本的に5年に1回の受診が望ましいとされていますが、感染リスクが高い場合は1年後の受診が推奨されています。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html(参照 2024-10-07)
日本婦人科腫瘍学会.子宮頸がん検診について.公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会,https://jsgo.or.jp/public/keigan_kenshin.html(参照 2025-06-09)
がん検診.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html(参照 2025-05-30)
子宮頸がんとはどのような病気ですか?
子宮の腟側にある管状の部分を子宮頸部と呼びます。この子宮頸部にできるがんを子宮頸がんと言います。
子宮は大きく、頭側にある袋状の部位である「子宮体部」と、腟側にある管状の部位である「子宮頸部」に分けられます。
このうち子宮頸部のほうにできるがんを子宮頸がんと呼びます。
他の悪性腫瘍と違って20歳代から30歳代の若年の女性に多いこと、発症初期の段階ではほとんど症状が見られないことが特徴です。
子宮頸がんの症状
子宮頸がんと症状が似ている他の病気はありますか?
不正性器出血を来す他の疾患には、子宮体がんや月経異常、子宮頸部や子宮内膜のポリープなどがあります。
子宮頸がんは初期には症状が出現しませんが、進行がんになると不正性器出血(月経以外のタイミングで見られる性器からの出血)をはじめとした症状が出現してきます。
不正性器出血を来す疾患は、子宮体がん、子宮頸部や子宮内膜のポリープ、月経異常、子宮筋腫、妊娠関連などさまざまです。
子宮頸がんの初期症状に痛みはありますか?
子宮頸がんの初期症状として、痛みの症状が出ることは少ないです。
子宮頸がんの初期症状として、痛みの症状が出ることは少ないと考えられます。
がんになる前の状態の時期には症状がないことが大半であり、痛みはもちろん、おりものや出血などもほぼありません。
子宮頸がんが進行すると、早期の症状として出血やおりものの変化がみられることがあります。
また、さらに進行してがんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。
異形成や初期の子宮頸がんの段階では自覚症状はほとんどないため、定期的に検査を受けることが大切です。
子宮頸がんには初期症状はありますか?
初期には症状がないことがほとんどです。そのため早期発見のためには、がん検診の定期的な受診が大切です。
がんが進行してくると、不正性器出血(月経以外のタイミングで見られる性器からの出血)などが見られるようになりますが、早期の子宮頸がんではほとんど症状は生じません。
そのため、子宮頸がんの早期発見のためには、定期的にがん検診を受けることがとても重要です。
子宮頸がんではどのような症状が見られますか?
初期の子宮頸がんのほとんどが無症状です。進行すると不正出血や下腹部の痛み、おりものの異常などが出現します。
初期にはほとんど自覚症状がないことが子宮頸がんの特徴の一つです。
そのため自力で異変に気づくことが難しく、早期発見には定期的な検診が重要です。
がんが進行してくると、
- 不正性器出血(月経以外のタイミングで見られる性器からの出血)
- 下腹部の痛み
- おりものの異常
- 腰や背中の痛み
といったさまざまな症状が出現してきます。
子宮頸がんの原因
性行為以外で子宮頸がんになる原因は何がありますか?
性行為でのウイルス感染が主な原因とはなりますが、実際に子宮頚がんを発症するかどうかは免疫力なども重要な要素となります。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であり、このウイルスは性行為などにより子宮頸部に感染します。
通常HPVウイルスに感染しても、自然に治癒しますが、なんらかの理由でHPVに持続的に感染することで、子宮頸がんへと進展します。
HPV持続感染のリスクとしては、以下のようなものが知られています。
- 複数の相手との性行為
- 免疫力の低下や他の感染症の罹患
- HIV感染、クラミジア感染症など
- 免疫の働きを抑える薬剤の使用
- 喫煙
- その他(長期間の低用量ピルの使用などが関連している可能性が指摘されています)
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん 全ページ.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/print.html(参照 2025-02-27)
公益社団法人 日本産科婦人科学会.子宮頸がん.公益社団法人 日本産科婦人科学会,https://www.jsog.or.jp/citizen/5713/(参照 2025-02-27)
American Cancer Society.“Risk Factors for Cervical Cancer”.American Cancer Society.https://www.cancer.org/cancer/types/cervical-cancer/causes-risks-prevention/risk-factors.html,(参照 2025-02-27).
National Cancer Institute.“Cervical Cancer Causes, Risk Factors, and Prevention”.NIH.https://www.cancer.gov/types/cervical/causes-risk-prevention ,(参照 2025-02-27).
石川光也.子宮頸がんの原因と症状.国立がん研究センター,https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/cervical/020/index.html(参照 2025-02-27)
子宮頸がんの検査・診断
子宮頸がんの初期症状はセルフチェックできますか?
子宮頸がんは進行するまで症状がなく、セルフチェックはできません。
子宮頸がんは、がんになる前の状態では特に症状がなく、自分で気づくことはできません。ワクチンのほか、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
子宮頸がんが進行した場合には、月経中でないときや性交時に出血が起こったり、匂いを伴う濃い茶色や膿のようなおりもの、水っぽいおりものや粘液がたくさん出るなどの症状がみられることがあります。
また、さらに進行してがんが子宮の外に広がると、
- 多量の出血
- 骨盤や下腹部
- 腰の痛み
- 尿や便に血が混じる
- 下肢のむくみ
などの症状が出ることもあります。
子宮頸がんの再検査が必要と言われ、不安です。 異常なしの確率はどれくらいありますか?
再検査が必要となった状況によって異なるため、一概にはお答えすることができません。
再検査が必要になった状況によって異なるでしょう。
一般的には、異状所見があったために再検査(精密検査)を案内されている可能性が高いため、何らかの異常が見つかる可能性がそれなりにあると考えられます。
子宮頸がん検診(細胞診)の結果がHSILやASC-Hの場合には、LSILやASC-USよりも病変が見つかる可能性が高いと考えられます。
一方で、病変が見つかったとしても初期病変の場合には、経過観察中に自然軽快することも少なくありません。
定期的に検診を受けている方で前年まで異常所見が無かった方であれば、手術などの治療が必要な病変が新たに見つかる可能性はかなり低いということができます。
子宮頸がん検診前に性行為をした場合、検査に影響はありますか?
現時点ではがん検診自体の検査結果に大きな影響はないと考えられますが、不安な場合は事前確認しましょう。
子宮頸がん検診前に性行為を行った場合でも、現時点では日本のガイドラインに明記されていないため、がん検診そのものの検査結果に大きな影響はないと考えられます。以下、個人の見解です。
参考文献
子宮頸がん 予防・検診.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/prevention_screening.html(参照 2025-09-29)
日本医師会.子宮頸がん検診Q&A.知っておきたいがん検診,https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/cervix/qa/(参照 2025-09-29)
日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
国立がん研究センター.“科学的根拠に基づくわが国の子宮頸がん検診を提言する「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」更新版公開”..https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0729/20200729.pdf,(参照 2025-09-29).
子宮頸がん検診で超音波検査は行いますか?
子宮頸がん検診では、一般的に超音波検査は実施されません。
子宮頸がん検診では、一般的に超音波検査は実施されません。
現在の日本の標準的な検診方法は、細胞診とHPV検査の2つです。細胞診は子宮頸部の細胞をブラシで採取し、顕微鏡で異常がないかを調べる検査、HPV検査は発がんリスクの高いヒトパピローマウイルス(HPV)の感染の有無を調べる検査です。
超音波検査は、子宮や卵巣の状態を超音波画像で確認する検査ですが、子宮頸がんの初期病変を発見するための検診項目とされていません。超音波検査は、検診で異常が見つかったあとの精密検査や、子宮体がん・卵巣がんの検査で用いられるのが一般的です。
子宮頸がん検診ではどのような検査をしますか?
子宮頸がん検診では、細胞診かHPV検査のどちらかが行われます。
細胞診は子宮頸部の細胞を専用のブラシで採取し、顕微鏡で異常がないかを調べる検査です。軽度の異常から高度な病変まで段階的に判定され、国際的な分類に基づいて結果が報告されます。日本では、20歳から2年に1回の受診が推奨されています。
HPV検査は高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無を調べる検査で、近年導入されました。特に16型や18型など発がんリスクの高い型を特定し、ウイルスに持続感染している人を早期発見できる検査です。厚生労働省の指針では30歳以上を対象に5年に1回の間隔で行われますが、感染リスクが高い場合は1年後の受診が推奨されています。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html(参照 2024-10-07)
日本婦人科腫瘍学会.子宮頸がん検診について.公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会,https://jsgo.or.jp/public/keigan_kenshin.html(参照 2025-06-09)
がん検診.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html(参照 2025-05-30)
子宮頸がんの検査結果はいつわかりますか?
通常は1ヶ月以内に検診結果がわかります。
検診を受けた医療機関によっても異なりますが、検診結果は基本的には数週間から1ヶ月程度で受け取ることができます。結果は郵送で届く場合と、受診して医師から説明を聞く場合があります。
検査結果によっては、精密検査が必要になることもあります。検査を受けた以上、しっかりと結果を確認するようにしましょう。
精密検査が必要になった場合には、コルポスコピーという拡大鏡での詳細な観察や、子宮頸部の組織を一部切り取る組織診といった検査を行うことが多いでしょう。
妊娠中の場合、子宮頸がん検査はいつ行いますか?
通常は妊娠初期に子宮頸がん検査を行います。
妊娠中は、週数が進むと子宮の入り口が軟らかくなり、検査により出血しやすくなるため、通常は妊娠初期に1回、子宮頸がんの検査を行います。
妊娠中の子宮頸部の細胞診異常は、妊娠女性の1〜5%と推測されています。
妊娠中に子宮頸がんやがんの前段階である異形成がみつかった場合には、妊娠週数やがんの進行度、患者さんの希望などにより治療法が選択されます。
軽度な異形成であった場合には、治療せずに経過観察となることもあります。
HPV検査で陽性だった場合、どうすればいいですか?
陽性の場合には子宮頸がんの精密検査が行われ、その結果により治療法が決められます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性の多くが生涯で一度は感染するとされているウイルスであり、子宮頸がんの原因になると言われています。
HPVは感染しても特に症状はなく、陽性であってもウイルスが自然に排除されることが多いですが、そのまま留まることもあります。
長い間排除されずに感染したままでいた場合、子宮頸がんが発生すると考えられています。
そのため、陽性だった場合は子宮頸がんの精密検査を行い、子宮頸部異形成などの前がん病変の有無などを確認します。
子宮頸がん検査の結果、ASC-USだった場合、コルポスコピーは必要ですか?がんの確率はどれくらいですか?
コルポスコピーは必須ではありませんが、行われることもあります。現時点でがんの可能性は低いと考えられます。
ASC-USは、明らかな病変とまでは言えないが病変がある可能性を否定できないという、判定保留ともいえる結果となります。
コルポスコピー検査を行うこともありますが、まずは子宮頸がんや異形成の主要な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染確認を行うこともあります。
HPVが陰性であれば、コルポスコピーは不要とされています。
現時点で子宮頸がんが見つかる確率は低いと考えられますが、10〜20%程度で前がん病変である中等度異形成や高度異形成が見つかるとの報告もあります。放置せずに、必ず産婦人科を受診するようにしましょう。
子宮頸がん検査の結果の見方を教えてください。
結果がNILMであれば正常所見、それ以外の場合には異常所見の可能性があります。
現在日本では、子宮頸がん検診(細胞診)の結果は、ベセスダ システム(Bethesda System)と呼ばれる手法で記載されています。
NILM(Negative for intraepithelial lesion or malignancy)であれば、「子宮頸がんを示唆する異常所見なし」と解釈して問題ありません。
一方で、LSIL、HSIL、ASC-H、AGC、AISなどの場合には病変を疑う所見があり、コルポスコピーをはじめとした精密検査を速やかに受けることが望ましいでしょう。
ASC-USの場合は判定保留と表現することもできますが、自己判断で経過観察とせずに産婦人科を受診しましょう。
子宮頸がんと診断された場合、どのような検査を行いますか?
超音波検査などの画像検査や、血液検査などを行います。
子宮頸がんの診断が確定したら、内診所見に加えて経腟超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像検査を実施して、子宮頸がんがどの程度進んでいるか評価します。
また、血液検査をして腫瘍マーカーなどの測定や全身の状態の評価も行います。
どのようにして子宮頸がんを診断しますか?
子宮頸部の細胞や組織を採取し、顕微鏡で評価することで診断を確定します。
まずは、子宮頸部の細胞をブラシで擦って採取し、顕微鏡で観察・評価するスクリーニング検査(細胞診)を行います。
この細胞診で異常を認めた場合には、拡大鏡(コルポスコピー)で病変の位置を評価・確認しながら狙いを定めて組織を採取し、精密検査(組織診)を行って診断を確定します。
子宮頸がんの治療・対処法
子宮頸癌への対処法は?
定期的な子宮頸がん健診により、早期発見・早期治療が可能な疾患です。1-2年に1回の健診をお勧めします。子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)も予防に有効です。
子宮全摘出手術後も子宮頸がん検診は必要ですか?
基本的に必要ありませんが、担当医に確認しましょう。
悪性腫瘍のために子宮全摘出手術を受けた場合、基本的に子宮頸部も一緒に摘出されるため、通常の子宮頸がん検診は必要ありません。気になる症状がある場合は担当医に相談しましょう。
また、良性の病気のために子宮全摘出手術を受けた場合、その後は子宮頸がん検診の対象外です。しかし、手術の方法によって膣の一部に頸部の組織が残る可能性があるため、医師の判断で引き続き検診を受けるように指示されることもあります。
どのようにすればいいか、担当医に確認して指示を受けるとよいでしょう。
子宮頸がんによる入院の期間はどのくらいですか?
治療の種類や経過等によって数日から数週間と大きく異なります。
子宮頸がんの治療に伴う入院期間は病状や治療方法などで大きく異なります。
例えば、がんの手前の段階で行われる円錐切除術は、一般的には1〜3日程度の入院で済むことが多いです。しかし、広範囲の切除を行う場合や、放射線治療や化学療法を併用する場合は、1週間以上、数週間の入院が必要になることも少なくありません。
手術後の回復期間や安静期間も考慮されるため、具体的な入院期間については担当医にご相談ください。
なお、子宮頸がんの手術の種類については、ユビー病気のQ&A 「子宮頸がんの手術にはどのようなものがありますか?」に解説していますのでご参照ください。
子宮頸がんの生存率や完治率はどれくらいでしょうか?
進行度によって異なります。発見が早ければ早いほど、高い確率で完治を目指せます。
子宮頸がんは大まかに4つのステージに分類され、どのステージまで進行しているかによって完治率も変わってきます。
Ⅰ期であれば5年生存率は90%以上ですが、Ⅱ期では80%程度、Ⅲ期では50〜60%程度、Ⅳ期では20〜30%となり、病変の進行に伴って治癒が難しくなります(2019年報告)。
なお、異形成や上皮内がんといった前がん病変(がんになる手前の状態)の段階であれば、ほぼ確実に完治が目指せます。
子宮頸がんの治療費はどのくらいですか?
子宮頸がんの治療は基本的に保険適用となりますが、治療方法に応じて金額は異なります。
子宮頸がんの治療は基本的に公的医療保険の適用となりますが、治療の種類により金額は異なります。手術や治療薬についても複数の種類があり、金額もさまざまですので、個別のケースについては医療機関にご確認ください。
公的医療保険のほかに、医療費の負担を軽くするための制度が設けられています。
高額医療制度
公的医療保険の対象となる医療費のうち、ひと月(月の1日~末日)に医療機関等で支払った額が一定額(年齢や所得により異なる)を超えた場合に、超えた分が支給される制度。
高額医療・高額介護合算療養費制度
世帯内の同一の医療保険の加入者の方について、毎年8月から一年間に罹った医療保険と介護保険の自己負担額を合計して、基準額(年齢や所得により異なる)を超えた場合に、超えた分が支給される制度。
所得税の医療費控除
1月1日から12月31日までの1年間に、一定以上の医療費の自己負担があった場合に、税金の一部が還付される制度。
詳細につきましては、医療機関や各自治体の窓口にお問合せください。
円錐切除術とはどのような手術ですか?後遺症は残りますか?
子宮頸がんの手術のひとつであり、子宮頸部の一部を切り取ります。がんが前段階の場合等で行われます。
円錐切除術は子宮頸がんの手術のひとつであり、子宮の入口部分である子宮頸部の一部を円錐状に切り取ります。がんの手前の段階(前がん病変)であったり、妊娠や出産の希望がある場合に子宮を温存する場合の治療として選択されます。また、がんの広がりを詳しく調べるときにも行われることがあります。
子宮の多くが残るため、基本的に将来妊娠は可能です。しかし、子宮頸部が短くなるため早産や流産のリスクが高くなったり、子宮の入り口が狭くなるため経血が出にくなったり、妊娠しにくくなる等の影響がでる場合もあります。
子宮頸がんの手術にはどのようなものがありますか?
子宮頸部の部分的な切除から子宮周囲をすべて切除する術式までさまざまな術式があります。がんの広がりやステージ等に応じて決められます。
子宮頸がんで行われる手術には以下のような種類があります。がんのステージや広がり、患者さんの年齢などの状況に応じて選択されます。
円錐切除術
子宮頸部(子宮の入口)を部分的に切り取る手術です。がんの前段階での手術として、もしくは、がんの広がりを詳しく調べるときに行います。子宮の多くが残りますが、妊娠や出産に影響する場合もあります。
単純子宮全摘出術
子宮だけを切除する手術です。円錐切除で切断面に病変がみつかったり、ごく初期のがんの場合に行います。子宮を摘出するため、妊娠はできなくなりますが、性交渉は可能です。
準広汎(こうはん)子宮全摘出術
がんを残さないように、単純子宮全摘出術より少し広めに子宮を切除する手術です。子宮と一緒に、周りのじん帯などの組織と腟の一部を切り取ります。膀胱はほぼそのままなので、排尿への影響は一般的に起こりません。妊娠はできなくなりますが性交渉は可能です。
広汎子宮全摘出術
がんを完全に取り除くために、準広汎子宮全摘出術よりさらに広く子宮を切り取ります。子宮と一緒に、周りの組織や腟を大きく切除します。がんを完全に取り除く可能性が高くなる一方、リンパ浮腫、排尿や性生活への影響などが起こりえます。卵巣も併せて切除するかは、年齢などを考慮して決めることになります。
広汎子宮頸部摘出術
妊娠可能な状態を保つため、子宮体部(子宮の奥2/3ほど)と卵巣は残して、ほかは広汎子宮全摘出術と同じ範囲を切除します。通常であれば、広汎子宮全摘出術が選択されるステージであるものの、妊娠を望んでいて、妊娠が可能な年齢の場合に選択を検討します。ただし、リンパ転移がない等、一定の基準を満たす必要があります。
治療を開始してから治るまでの流れが知りたいです。
子宮頸がんの進行度によって大きく異なります。進行しているほど、治療は困難となります。
病状によっても大きく異なります。
前がん病変(がんになる手前の状態)や早期の子宮頸がんの場合
子宮頸部の部分切除(円錐切除術)などを受けることで完治が期待できます。
入院が必要な場合でも、数日で退院できることがほとんどです。
子宮頸がんが進行している場合
がんのステージや全身状態に応じて、手術や放射線治療、薬物治療などの治療を行います。
病変箇所の切除が可能な場合は手術をまず考えます。
切除不能な症例の場合、放射線や薬物療法を中心とした治療を行うことが多いですが、個々の症例によって対応は異なります。
治療や外来通院期間は通常年単位となります。
病状が進行しており治療が困難である場合
症状の軽減に努める緩和ケアを行います。
一般的にどのような治療を子宮頸がんに行いますか?手術は可能ですか?
早期のがんは局所の手術で治療可能ですが、進行がんの場合は放射線治療や薬物治療も含めた治療が必要となります。
前がん病変(がんになる手前の状態)の段階で見つかった場合や早期の子宮頸がんの場合には、子宮頸部の部分切除(円錐切除術)などで治療することができ、妊娠・出産も可能です。
進行がんの場合には、子宮・卵巣の摘出や放射線治療、薬物治療などが必要となります。
受診の目安・何科を受診するべきか
コルポスコピーの異常を指摘された場合、何科を受診したらよいですか?
コルポスコピー自体、産婦人科で受けていると思いますが、引き続き産婦人科を受診しましょう。
コルポスコピーの異常を指摘された場合は、産婦人科を受診する必要があります。
子宮頸がん検診は検診センターなどでも行っていますが、コルポスコピー検査は産婦人科で行うことが一般的です。
コルポスコピーで何らかの異状があった場合には、同時に組織診を行っていることが多く、組織診の結果も含めて、引き続き産婦人科にて今後の対応を相談する必要があります。
子宮頸がんが疑われる場合など、所見の程度によってはクリニックでは対応できずに、高次医療機関の受診を案内されることもあります。
コルポスコピーの異常を指摘された場合、放置するとどうなりますか?
子宮頸がんを見逃す可能性があり、大変危険です。
コルポスコピーは、通常、子宮頸がん検診において、何らかの異状が指摘されたときに精密検査の一環として行います。
コルポスコピーでも何らかの異状を認めているにもかかわらず放置した場合には、子宮頸がんの発見が遅れる可能性があり大変危険です。最悪、進行がんの状態となり命にかかわることもあり得ます。
初期の子宮頸がんやその前がん病変である子宮頸部異形成は症状がないことが多いのですが、進行して症状がでてから受診しては遅いため、定期的な検診が推奨されています。
医師の指示に従い適切な治療や定期検査を受けるようにしましょう。
子宮頸がんかもしれない場合、医療機関を受診する目安はありますか?
症状のない初期段階での発見が望ましいため、20歳を過ぎたら2年ごとの定期検診受診をおすすめします。
子宮頸がんは進行がんにならないと目に見える症状を現さないため、早期発見のためには定期的な検診が非常に大切です。
日本では現在、20歳を過ぎたら2年ごとのがん検診受診が推奨されています。
また、不正性器出血などの症状を認める際にも、なるべく早く受診して原因を詳しく調べてみましょう。
子宮頸癌の専門医がいる近くの病院はありますか?
子宮頸癌の専門医がいる病院を見る子宮頸がんの薬
子宮頸がんのワクチンにはどのような副作用がありますか?
子宮頸がんワクチンの主な副作用(副反応)として、発熱や接種部位の痛みや腫れなどがあります。
子宮頸がんワクチンの主な副作用(副反応)として、以下があげられています。
頻度はまれですが、ワクチンとの因果関係が否定できない重い症状として以下のようなものが報告されています。
アナフィラキシー
呼吸困難やじんましんなどが現れる重いアレルギー(約96万接種に1回)
ギラン・バレー症候群
両手足の力の入りにくさなどが現れる末梢神経の病気(約430万接種に1回)
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
頭痛、嘔吐、意識低下などが現れる脳などの神経の病気(約430万接種に1回)
複合性局所疼痛症候群(CRPS)
怪我をきっかけには現れる持続的な痛みがある原因不明の病気(約860万接種に1回)
また、ワクチンとの因果関係が証明されたわけではありませんが、接種後に痛みが広い範囲に広がったり、手足の動かしにくさ等を中心とする「多様な症状」が起きたとの報告もあります。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)には怖い副作用があると聞きましたが、本当ですか?
合併症が全くないわけではありませんが、基本的には安全性の高いワクチンであると言われています。
WHO(世界保健機関)はHPVワクチンを極めて安全性が高いワクチンと位置づけており、国内での調査においても、HPVワクチン接種後のさまざまな症状とワクチン接種との関係については明らかではないとされています。
一方で、ワクチン接種に伴う局所の痛みや腫れは多くの方が経験します。
中には痛みに伴って気を失ってしまう方もいますので、ワクチン接種後は30分程度安静にして様子を見守ることも重要です。
子宮頸がんで用いる抗がん剤にはどのような副作用がありますか?
吐き気、髪の毛の抜け落ち、手足の痛みや感覚の低下などが挙げられますが、使用する薬剤によって異なります。
シスプラチンという薬剤を中心に複数の薬剤を使用することが多く、
- 吐き気・嘔吐
- 脱毛
- 手足の痛みやしびれ
- 貧血
- 下痢
- 免疫力の低下
など、さまざまな症状を来す可能性があります。
副作用の内容や程度は、実際に使用する薬剤によって異なってきます。
子宮頸がんの経過・予後
子宮頸がんの進行速度はどのくらいですか?
子宮頸がんは、一般的には前がん病変を経て、数年以上かけてゆっくり進行します。
子宮頸がんの進行速度は、感染したウイルスの型や個人によっても異なりますが、一般的には数年から10年以上かけてゆっくり進行します。
一方で、進行速度が速くなる代表的なリスク因子としては、以下のようなものが挙げられます。
- 若年:30歳未満では進行が速くなりやすい
- ウイルスの型:HPV16型、18型といったウイルスに感染すると進行が速いことが知られています
子宮頸がんは婦人科の診察や検査でも発見しやすく、早期発見・治療できれば予後もよいがんです。
異形成や初期の子宮頸がんの段階では、自覚症状はほとんどないため、定期的に検査を受けることが大切です。
子宮頸がん検診後の下腹部痛はいつまで続きますか?
個人差がありますが、2~3日程度で自然に治まるのが一般的です。
個人差がありますが、子宮頸がん検診後の下腹部痛は、2~3日程度で自然に治まるのが一般的です。痛みと同時に少量の出血を伴うこともあります。
子宮頸がん検診では、子宮頸部の細胞を採取する際に軽い刺激が加わるため、人によっては鈍い痛みや、引っ張られるような感覚を伴うことがあります。
ただし、痛みが続く、出血がひどくなった、発熱を伴う、といった場合は婦人科を受診しましょう。なんらかの異常が起こっている可能性があります。
子宮頸がんの予防
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を打つためにはお金がかかりますか?
一定の条件に当てはまる方は、公費(自己負担なし)でHPVワクチンを接種することができます。
現在小学校6年~高校1年相当の女子、および平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性の中で、定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方は、公費でHPVワクチンを接種することができます。
子宮頸がんを予防するためにできることはありますか?
HPVワクチンと子宮頸がん検診でほとんどの子宮頸がんが予防・早期発見できます。
一般的に子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に持続的に感染することで発症します。
そのため、HPVに感染する前にHPVワクチンを接種することは、子宮頸がんの発症予防に大変有効です。
ただし、HPVワクチンによる子宮頸がんの予防効果は100%ではないため、がん検診を受けることは引き続き重要です。
初期の子宮頸がんは無症状である場合がほとんどで、自力で異変に気づくことが難しいため、定期的にがん検診を受診するようにしましょう。
対処法・セルフケア
子宮頸がん検診後に出血量が多く、止まらない場合の対処法を教えてください。
2~3日様子を見ても止まらない場合、婦人科を受診しましょう。
子宮頸がん検診では、ブラシで子宮頸部をこすって細胞を採取する際に出血することがあります。しかし、通常は少量の出血が2~3日続く程度と考えられます。安静を保ち、シャワーなどで洗って清潔にしながら出血量の様子を見てください。
出血量が多い場合は、適切な処置を受けるために婦人科の受診を検討するといいでしょう。血液が止まりにくくなる薬を服用している、子宮頸部ポリープを指摘された経験がある方は、早めの対応が望ましいでしょう。
参考文献
(1)Polyps:子宮頸管ポリープ,子宮内膜ポリープ.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%881%EF%BC%89polyps%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E9%A0%B8%E7%AE%A1%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%EF%BC%8C%E5%AD%90%E5%AE%AE%E5%86%85%E8%86%9C%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97/(参照 2025-06-09)
子宮頸がん検診.北海道対がん協会,https://hokkaido-taigan.jp/medical/exam/uterine/(参照 2025-06-09)
円錐切除術の術後の安静期間、仕事復帰や性行為ができるタイミングを教えてください。
個々人の病状や、手術の方法によっても異なりますので主治医と相談するのが良いでしょう。
円錐切除術は術後経過が問題なければ手術の翌日には退院としている施設が多く、翌々日から仕事に復帰される方もいます。
一方で、術後の安静期間は病状や手術に用いる器具や術式、術中の出血量などさまざまな要因を踏まえて主治医(執刀医)が判断するため、上記とは大きく異なることもあります。
性交渉の再開時期に関しても、主治医(執刀医)の判断によって異なりますので一概にはお答えすることができません。
術後数週間は断続的に出血を認めることも少なくないため、創部に直接的な刺激が及ぶ性交渉はしばらく控えることが望ましいのではないかと考えます。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん 治療.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/treatment.html(参照 2024-10-07)
日本産科婦人科学会.子宮頸がん.公益社団法人 日本産科婦人科学会,https://www.jsog.or.jp/citizen/5713/(参照 2024-10-07)
M. Furugori, et al. Short‐ and long‐term complications and the impact on quality of life after cervical conization by harmonic scalpel. Obstetrics and Gynecology, https://obgyn.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jog.13273(参照 2024-10-07)
子宮頸がん検診を受けるのが怖い場合、どうしたらよいですか?
検診の目的を今一度確認し、医療機関でスタッフに相談しましょう。
子宮頸がん検診は、子宮入り口付近の頸部に発生するがんを、早期発見するために行われる検査です。がんになる前の「前がん病変」と呼ばれる異常を見つけ、適切な治療につなげることを目的としており、命を守るために行われるものです。
また、検査はカーテンで仕切られた個室で行われ、検査自体は短時間で終了します。
健康を優先する視点を持ち、誰かに付き添いをお願いする、女性医師の対応が可能な医療機関で検診を受診する、といった工夫をするといいでしょう。
また、痛みが怖い場合は、深呼吸して足の力を抜くなど、リラックスを心がけると痛みが軽減されるでしょう。
参考文献
がん検診.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html(参照 2025-05-30)
国立がん研究センター.子宮頸がん 予防・検診.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/prevention_screening.html(参照 2025-06-09)
日本医師会.子宮頸がん検診Q&A.知っておきたいがん検診,https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/cervix/qa/(参照 2025-06-09)
子宮頸がん検診後の過ごし方で気をつけることはありますか?
清潔を保ち、検診の結果はきちんと確認しましょう。
細胞を採取する際に子宮頸部をブラシで軽くこするため、少量の出血が2~3日程度見られることがあります。清潔に保つように心がけましょう。出血量が増えたり、腹痛や発熱がみられたりする場合は、早めに婦人科を受診してください。
また、検診結果の返却後は内容を確認し、もし精密検査が必要とされた場合は、放置せずに受診しましょう。検診で問題がなくても、月経不順や不正出血が現れた場合、次回の検診を待たずに婦人科を受診してください。
子宮頸がんの治療中に日常生活で気をつけることはありますか?
性生活や入浴に制限がある場合や、日々の体調管理によりいっそう注意していただく必要がある場合があります。
治療内容や病状によって、日常生活において課される制限も大きく異なります。
早期の子宮頸がんの場合には、術後の性生活や入浴を一定期間控えていただく程度で済むことが多いです。
進行がんの場合には、手術と併せて放射線治療や薬物治療なども行うことが多く、食事内容の調整や感染症対策など、体調管理にいっそう注意が必要となります。
子宮頸がんに関連するその他の質問
子宮頸がんが発覚するきっかけにはどのようなものがありますか?
検診で異常が指摘されたり、異常なおりものや不正出血などで気づく場合があります。
子宮頸がんが発覚するきっかけには、検診での異常指摘や自覚症状があります。具体的には以下のような場合です。
なお、早期の子宮頸がん、特に前がん病変である子宮頸部異形成は自覚症状がないことが大半であり、ご自身では気づきにくいという特徴があります。
そのため、症状の有無にかかわらず定期的に検診を受けておくことが早期発見にとって非常に重要となります。
子宮頸がん検診の結果について電話がかかってきたのですが、悪い結果ですか?
悪い結果とは限りません。連絡を受けた医療機関に確認しましょう。
2023年に公表された統計データでは、細胞診による子宮頸がん検診を受診した20~74歳のうち、要精率(ひっかかる確率)は全体の2.3%、実際に前がん病変や子宮頸がんが見つかったのは、ひっかかった人の中の6.53%です。
子宮頸がん検診でひっかかったからといって、がんが確定するわけではありません。子宮頸がんの多くの原因であるHPVウイルスに感染しても免疫の働きでウイルスが排除されることが多く、進行しない、もしくは改善する可能性もあります。
検診結果を正しく理解し、精密検査の指示があれば必ず受けましょう。
子宮頸がん検診はクーポンがなくても受けられますか?
子宮頸がん検診は、クーポンがなくても受診可能です。
子宮頸がん検診は、クーポンがなくても受診可能です。受診費用を自己負担すればクーポン券対象でなくても受診できます。もし紛失した場合でも多くの自治体で再発行の手続きがとれますので、担当部署に問い合わせてみるとよいでしょう。
クーポンなしの自己負担で子宮頸がん検診を受ける場合、加入している健康保険組合によって、補助を利用できる可能性があります。具体的な費用は、受診予定の医療機関に問い合わせて確認しましょう。
子宮頸がん検診で性行為未経験と嘘をつくとどうなりますか?
正確な健康状態の評価が妨げられ、適切な検査やケアを受けられないリスクがあります。
現在、子宮頸がん検診で性行為の経験について嘘をついた場合にどうなるかを研究した有効なデータは、確認できません。このため、以下に個人の見解を記載します。
妊娠しているかもしれない場合、子宮頸がん検診ではどうすればいいですか?
妊娠の可能性がある場合には、その旨を検診を受ける前に伝えて対応を相談しましょう。
子宮頸がん検診は初期の妊婦検診で行われる検査であり、妊娠中であっても検診を受けること自体は可能です。
ただし、妊娠中は出血等が起こりやすくなっており、もし出血が起こった際、原因が判断しにくくなります。
そのため、妊娠の可能性がある場合には、その旨を検診を受ける前にしっかりと伝えたうえで、対応を協議する必要があります。
自治体の検診では、妊娠の可能性がある方や妊娠中の方の受診は断られる場合もあります。
子宮頸がん検診後にすぐ生理がきたのは関係ありますか?
直接の関係はありません。
子宮頸がん検診後に生理がきたことは、基本的に検診と生理の直接的な関係はありません。
子宮頸がん検診では、医師が子宮頸部の細胞をブラシなどで軽くこすって採取します。この際、子宮の入り口が刺激されることで、ごく軽い出血が起こることがありますが、これは生理とは異なる出血です。
また、生理周期はホルモンの変化によって調節されており、検診の刺激で生理が早まる医学的な根拠は確認されていません。
ただし、検診を受けることに対するストレスや緊張が、間接的にホルモンバランスに影響を与える可能性は否定できず、結果として予定より早く生理が始まるケースも考えられます。
参考文献
日本女性心身医学会.“女性の病気について”.日本女性心身医学会.https://www.jspog.com/general/details_07.html,(参照 2025-06-09).
7.月経周期と女性ホルモンのメカニズム.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/lecture/7-%e6%9c%88%e7%b5%8c%e5%91%a8%e6%9c%9f%e3%81%a8%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%83%9b%e3%83%ab%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0/(参照 2025-02-07)
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html(参照 2024-10-07)
性行為未経験の場合、子宮頸がん検診を断られることはありますか?
性行為未経験でも、子宮頸がん検診を断られることは基本的にありません。
性行為が未経験である場合でも、子宮頸がん検診を断られることは基本的にありません。
性行為経験の有無にかかわらず、日本では細胞診の場合、20歳以上で2年に1回、HPV検査の場合は30歳以上で、基本的に5年に1回の検診受診が推奨されています。
子宮頸がん検診の目的は「前がん病変の早期発見」です。HPV未感染者でも細胞異常が起こる可能性があるため、年齢に応じた受診が推奨されます。
心配な場合は婦人科医に相談して、自身のリスクや検査方法について、個別にアドバイスを受けましょう。
お腹に痛みがある場合、子宮頸がんの可能性はありますか?
子宮頸がんの症状にお腹の痛みはありますが、ほかに症状がなければ可能性は低いと考えられます。
子宮頸がんが進行した際の症状として、お腹の痛みはありますが、その他の症状がなければ可能性は低いと考えられます。
お腹の痛みのみで子宮頸がんを疑われることは通常ありません。
がんになる前の状態の時期には症状がなく、痛みはもちろん、おりものや出血などもありません。
子宮頸がんが進行すると、出血やおりものの変化がみられることがあります。
また、さらに進行してがんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。
子宮頸がん検診の「炎症性変化」とはどういう状態ですか?
子宮頸部に炎症が起きている状態です。
子宮頸がん検診の細胞診における「炎症性変化」とは、子宮頸部に炎症が起きている状態です。細菌感染やウイルス感染、物理的刺激などが原因で生じた細胞の変化のことで、がん細胞ではないものの正常な状態とは異なる所見が確認されたことを意味します。
炎症は細菌やウイルスの感染など、さまざまな原因で発生します。HPV感染に加えて子宮頸部の炎症が慢性化すると発がんリスクが高まる可能性が指摘されており、医療機関を受診し、早めに対処することが望ましいでしょう。
参考文献
Papa Dasari et al. Colposcopic evaluation of cervix with persistent inflammatory Pap smear: A prospective analytical study. Cytojournal. 2010, , .
子宮頸がん 検査.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/diagnosis.html(参照 2025-06-09)
北里大学 医学部.“科学研究費補助金研究成果報告書”..https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-20791161/20791161seika.pdf,(参照 2025-06-17).
子宮頸がん検診前に陰部の毛の処理は必要ですか?
子宮頸がん検診を受ける際、陰部の毛の処理は特に必要ありません。
現在、陰毛が子宮頸がん検診に与える影響を研究した有効なデータは確認できません。このため、以下に個人の見解を記載します。
子宮頸がん検診で妊娠が発覚することはありますか?
基本的に、子宮頸がん検診で妊娠が判明することはありません。
基本的に、子宮頸がん検診で妊娠が判明することはありません。
子宮頸がん検診の主な目的は、子宮頸部の細胞を採取して異常がないかを調べる細胞診やHPV検査です。これらでは妊娠の有無はわかりません。
ただし、検診時の問診で最終月経期間や妊娠の可能性を確認される、オプションで経腟超音波検査を受けるなどで、妊娠に気づくきっかけとなる可能性はあります。
また、妊娠がわかっている場合、子宮頸がん検診は標準的な妊婦健診として妊娠初期に行われます。
子宮頸がん検診を自費で受ける場合の費用を教えてください。
医療機関や検査内容によって異なります。
子宮頸がん検診を自費で受ける場合の費用は、医療機関や検査内容によって異なります。目安は5,000~15,000円程度と考えましょう。超音波検査、腫瘍マーカーなどを取り入れている場合もあるなど、それぞれ種類が異なります。
また、自費で受ける検診は任意型検診と呼ばれ、受診頻度は自分で設定できます。場合によっては、加入している健康保険組合の補助を利用できる可能性がありますので確認してみてください。
具体的な費用は、受診予定の医療機関に問い合わせて確認しましょう。
子宮頸がん検診後に生理がこないのですが、大丈夫ですか?
様子を見て、必要であれば婦人科を受診しましょう。
子宮頸がん検診自体が、生理周期に影響を与える根拠は医学的に確認されていません。様子を見て、必要であれば婦人科を受診しましょう。
子宮頸がん検診では、子宮頸部の表面をブラシで軽く擦って細胞を採取する検査を行い、通常は月経周期に直接的な影響を与えることはないと言えます。しかし、検診時に緊張やストレスを感じて、生理周期が乱れる可能性はありえます。
妊娠の可能性がなく、予定日よりも3週間以上生理がこない場合は、婦人科の受診を検討しましょう。
生理が終わってすぐに子宮頸がん検診を受けても大丈夫ですか?
出血が完全に止まっていれば、検診を受けても問題ありません。
出血が完全に止まっている場合、検診を受けても問題ありません。子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を採取して行います。出血していても検診自体は受けられますが、正確な検査結果が得られない可能性があります。
自治体によっては「出血中は受診できない」と決められている場合もありますので、受診前に確認してください。もし、判断に迷った時は、検診を予約する際に医療機関に相談してみることをおすすめします。
子宮頸がんは早期発見が非常に大切です。できるだけ適切な時期に検診を受けるようにしましょう。
子宮頸がん検診後におりものが茶色いのですが、大丈夫ですか?
多くの場合は一時的なものであり、心配ないと考えられます。
子宮頸がん検診後に茶色いおりものが見られる場合、多くの場合は一時的なものであり、心配ないと考えられます。
検診では子宮頸部をブラシやヘラでこすって細胞を採取しますが、その際に少量の出血が起こることがあります。茶色くなったおりものは、血液が酸化して茶色に変化し、おりものに混じったためと考えられます。
通常は2~3日で自然に治まりますが、強い腹痛や発熱を伴うなどの症状がみられたら、医療機関を受診しましょう。
子宮がん検診と子宮頸がん検診の違いを教えてください。
検査対象と位置付けが異なります。
子宮がん検診と子宮頸がん検診の違いは、検査対象と位置付けにあります。
子宮頸がん検診は子宮の入口付近にある頸部を調べる検査で、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が引き起こす病変を、早期発見するための検査です。
具体的には細胞診やHPV検査などがあり、細胞診は20歳以上で2年に1回、HPV検査は基本的に30歳以上で5年に1回の頻度が望ましいとされています。
一方、子宮がん検診という名称は、子宮頸がんに加え「子宮体がん(子宮内膜がん)」を含む広い概念として使われる場合があります。
ただし、日本で公的な対策型検診として実施されているのは、子宮頸がん検診のみです。子宮体がんについて、現時点で一般向けの定期検診としてのエビデンスは確立していません。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html(参照 2024-10-07)
日本婦人科腫瘍学会.子宮頸がん検診について.公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会,https://jsgo.or.jp/public/keigan_kenshin.html(参照 2025-06-09)
がん検診.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html(参照 2025-05-30)
子宮頸がんは出産で治ることはありますか?
出産によって治ることは期待できません。
一般的には出産することにより、子宮頸がんが治ることはありません。
前がん病変である子宮頸部異形成は、全員が子宮頸がんに進行していくわけではないため、結果として出産後に自然に病変が消失していることはあります。
しかし、妊娠中に特に異形成が治りやすいということもありません。
むしろ、妊娠中はコルポスコピーや組織診などの評価が難しくなるため、病変を見逃したり、悪化に気づくのが遅れることもあります。
病状が落ち着いていることを確認してからの妊娠出産がすすめられます。
子宮頸がん検診でポリープが見つかることはありますか?
ポリープが見つかる可能性はあります。
子宮頸がん検診では、ポリープが発見される可能性があります。
検診の目的は子宮頸がんや前がん病変の早期発見ですが、検査時に医師が子宮頸部を専用の器具で擦って細胞を採取する際、子宮頸部を直接観察します。その際にポリープが偶然見つかるケースがあると考えられます。
子宮頸管ポリープの多くは良性で、特に症状がない場合は経過観察となることもあります。ただし、出血を伴う場合や大きさ・形状により、検診後に医療機関で組織検査や切除が必要になる場合があります。
参考文献
日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2023 CQ206. 日本産科婦人科学会. 2023
(1)Polyps:子宮頸管ポリープ,子宮内膜ポリープ.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%881%EF%BC%89polyps%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E9%A0%B8%E7%AE%A1%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97%EF%BC%8C%E5%AD%90%E5%AE%AE%E5%86%85%E8%86%9C%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97/(参照 2025-06-17)
子宮頸がん検診でひっかかる確率はどのくらいですか?
全体の2.5%、実際に病変が見つかったのはそのうち6.53%でした。
2023年に公表された統計データでは、細胞診による子宮頸がん検診を受診した20~74歳のうち、要精率(ひっかかる確率)は全体の2.3%、実際に前がん病変や子宮頸がんが見つかったのは、ひっかかった人の中の6.53%です。
子宮頸がん検診でひっかかったからといって、がんが確定するわけではありません。子宮頸がんの多くの原因であるHPVウイルスに感染しても、免疫の働きでウイルスが排除されることが多く、進行しない、もしくは改善する可能性もあります。
検診結果を正しく理解し、精密検査の指示があれば必ず受けましょう。
子宮頸がん検診でひっかかる原因には何がありますか?
主な原因は、HPVウイルスの感染と、それに伴う膣の細胞の変化です。
子宮頸がん検診でひっかかる(要精密検査となる)主な原因は、HPVウイルスの感染と、それに伴う膣の細胞の変化です。HPVは性交渉で感染するウイルスで、80~90%の人が生涯に一度は感染しますが、通常は2年以内に自然に排出されます。
子宮頸がん検診では、細胞診で異常細胞を検出した場合や、HPV検査で高リスク型HPVの感染が確認された場合にひっかかります(要精密検査と判定されます)。
細胞診やHPV検査では、子宮がん以外でも要精密検査となることがあり、必ずしもがんを意味しません。また、自己採取などの検体の採取方法が不適切な場合も精度が低下し、誤判定の原因となります。
子宮頸がん検診は何歳から何歳まで受けるべきですか?
細胞診は20歳から、HPV検査は30歳からを対象としています。上限は明確に示されていません。
厚生労働省の指針では、細胞診(細胞の異常の有無を調べる検査)は20歳から、HPV検査(HPVウイルス感染の有無を調べる)の場合は30歳からを対象とし、上限は検査法によって異なります。細胞診は上限年齢が明確に示されていません。
一方で、HPV検査は「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン2019年度版」と「対策型検診におけるHPV検査単独法による子宮頸がん検診マニュアル」内では、30~60歳の女性を対象とする、とされています。
また、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」において、がん検診の受診を特に推奨する年齢の上限は69歳だとされています。70歳以上の方は、体力や体調なども考慮したうえで受診を検討しましょう。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/prescr/screening/cervixuteri.html(参照 2025-06-17)
厚生労働省.“がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001266920.pdf ,(参照 2025-06-17).
日本産科婦人科学会.“対策型検診における HPV検査単独法による子宮頸がん検診マニュアル ”..https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240222_HPV.pdf ,(参照 2025-06-17).
子宮頸がん検診の頻度は何年おきの間隔で受けたほうがいいですか?
細胞診は1年おき、HPV検査は4年おきの受診が推奨されています。
子宮頸がん検診の推奨頻度は、検査方法と年齢によって異なります。2025年6月の時点では、子宮頸がん検診は2種類です。
細胞診
20歳以上の女性は2年に1回の受診が推奨されています。医師が子宮頸部の細胞を採取して、顕微鏡で異常な細胞がないかどうか調べる方法です。
HPV検査
30歳以上の女性は5年に1回の受診が推奨されています。ただし、HPV検査が陽性の場合は1年後の受診が推奨されます。
医師が子宮頸部の細胞を採取して、子宮頸がんの原因となるHPVウイルス感染の有無を調べる方法です。
子宮頸がん検診の費用は年代によって変わりますか?
変わりません。自費か公費かによって費用が変わります。
子宮頸がん検診の費用は、基本的に年代によって変わることはありません。
自治体が実施する検診では、20歳以上の女性を対象に2年に1回の受診が推奨されており、無料~割安で受診可能です。
自治体から案内がある対策型検診と、個人の意思で受診する任意型検診では費用に差があります。年代ではなく、自費か公費かによって費用が異なると考えましょう。
具体的な子宮がん検診の費用が知りたい場合、受診予定の医療機関に問い合わせるのが確実です。
子宮頸がん検診の費用はどれくらいかかりますか?
受診方法によって異なります。
子宮頸がん検診の費用は、受診方法によって異なります。
自治体が実施する対策型検診を受診する場合、自己負担額は無料~安く設定されている場合が多いでしょう。お住まいの自治体の補助制度を確認し、具体的な金額を確認してください。
20歳以上の女性が、2年に1回受診することが推奨されており、各自治体で経済的負担が軽減される仕組みがあります。
自分の意思で受ける任意型検診は、基本的に全額自己負担となります。金額は実施している医療機関によって異なります。職場の健康保険組合や、特定健診と連動した補助制度を利用できるケースもあるため、事前に確認しましょう。
生理中に子宮頸がん検診は受けることができますか?
検診自体は受けられますが、なるべく避けるのが望ましいでしょう。
生理中の子宮頸がん検診は、なるべく避けるのが望ましいでしょう。
子宮頸がん検診では、子宮頸部から細胞をブラシやヘラでこすり取って検査します。生理初日や終わりかけを含め、生理中は細胞を採取する際に経血が混じって、細胞の状態を正確に評価することが難しくなり、正しい診断結果が得られない可能性があるためです。
医療機関によっては、生理期間を避けて受診するように案内されます。スケジュールの都合などで、どうしても生理期間と重なりそうな場合は、事前に医療機関に相談しましょう。
子宮頸がん検診で使われるブラシについて教えてください。
子宮頸がん検診で使用されるブラシは、子宮頸部の細胞を適切に採取するための専用医療器具です。
子宮頸がん検診で使用されるブラシは、子宮頸部の細胞を適切に採取するための専用医療器具です。
先端がブラシ状のものと、ヘラのようなものがありますが、どちらも子宮頸管と外子宮口付近の細胞を効果的に採取できる設計になっています。また、妊娠中や妊娠の可能性がある時には、採取できる細胞は少ないものの綿棒も使われることがあります。
子宮頸部からブラシで採取した細胞は、ガラス板の上に広げてから色素で染め、顕微鏡で観察されます。
細胞採取は原則として医師が行います。自己採取は、細胞が採取できていない場合が多いので、どうしても医師採取ができない事情がある時を除いて避けましょう。
参考文献
国立がん研究センター.子宮頸がん検診について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html(参照 2024-10-07)
子宮頸がん 検査.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/diagnosis.html(参照 2025-06-09)
日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2023 CQ201. 日本産科婦人科学会. 2023
子宮頸がん検診でわかる病気を教えてください。
子宮頸がんと、その前段階の前がん病変の有無がわかります。
子宮頸がん検診では、主に子宮頸がんと、その前段階である前がん病変を発見できます。子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因で、検診ではHPV感染の有無や、ウイルスが引き起こす細胞の異常を調べます。
- HPV感染:特に発がんリスクの高い16型・18型など13種類のHPV感染を特定します。多くの場合、感染は一時的ですが、持続すると病変へ進む可能性があります。
- 前がん病変(CIN1/CIN2/CIN3):子宮頸部の細胞に軽度~高度の異形成が認められる状態。CIN3は浸潤がんに進行するリスクが高いため、治療の対象になります。
- 子宮頸がん:扁平上皮がんと腺がんの2種類があり、早期発見で根治可能です。
子宮頸がんの場合、しこりができることはありますか?
進行したり転移した場合には、しこりができることがありますが、初期ではしこりに触れることはありません。
進行してがんが大きくなった場合には、腫瘤として肉眼的に観察することも可能です。また、リンパ節などに転移した場合には、しこりとして触知できる場合があります。
子宮頸がんでは、がんになる前の状態の時期には自覚症状がありません。
子宮頸がんが進行すると、初期症状として出血やおりものの変化がみられることがあります。
また、さらに進行してがんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。
そのため、しこりに気づいた時点では、すでにがんが進行してしまっている可能性が高いです。
異形成や初期の子宮頸がんの段階では、自覚症状はほとんどないため、定期的に検査を受けることが大切です。
子宮頸がんと性交渉の関係性について教えてください。
子宮頸がんの原因となるウイルスは、主に性交渉により感染します。
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染です。
HPVは、性経験のある女性の大半が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
HPVは男女ともに存在しており、皮膚や粘膜にある細胞に感染するため、性器の接触だけでも感染する可能性はあります。
HPVに感染してもウイルスは自然に排除されることが多いですが、そのまま留まることもあります。
長い間排除されず感染したままでいた場合に、子宮頸がんが発生すると考えられています。
性交渉のパートナーが多いと、HPVの感染機会が増えるため、子宮頸がんのリスクは高くなります。
子宮頸がんと高度異形成の関係性について教えてください。
高度異形成とは、子宮頸がんになる以前の前がん病変のことであり、治療が必要です。
高度異形成とは、子宮頸がんになる以前の前がん病変のことです。
放っておくと子宮頸がんに進行することがあり、高度異形成がみつかった場合には、医師と相談のうえ、治療の対象となります。
高度異形成がみつかった患者さんで、妊娠・出産の希望がある場合は、子宮を温存して局所的に病変を取り除く手術(子宮頸部円錐切除術やレーザー蒸散術など)を行うことが一般的となります。
患者さんの年齢や希望、がんの状態により治療法は異なりますので、詳しくは担当の医師にご相談ください。
若い女性も子宮頸がんの検診を受けたほうがよいですか?
20歳以上の女性であれば、2年に1回は子宮頸がんの検診を受けたほうがよいとされています。
子宮頸がんは他の悪性腫瘍と異なり、高齢の女性よりもむしろ若い女性において見つかりやすい病気と言えます。
近年は特に若年化が進んでおり、20〜30歳代での発症が増えてきています。
20歳を過ぎたら、ぜひ2年ごとにがん検診を受けるようにしましょう。
子宮頸がんのステージ(転移の有無別)について教えてください。
子宮頸がんは大まかにⅠ~Ⅳ期に分類されます。
子宮頸がんの進行度は、大まかに下記の4つのステージに分類されます。
Ⅰ期
子宮頸部のみに病変が起こっている。
Ⅱ期
がんが子宮頸部を超えて広がっているが、骨盤壁や腟壁の下方部分3分の1までは広がっていない。
Ⅲ期
がんが骨盤壁まで達していて、がんと骨盤壁との間が全てがん化している。または、がんが腟壁の下方部分3分の1まで広がっている。
Ⅳ期
がんが小骨盤腔を超えて広がっている。または、がんが膀胱・直腸の粘膜にまで広がっている。
ステージが進めば進むほど完治は難しくなりますので、なるべく早めの対処が必要です。
どのような人が子宮頸がんになりやすいですか? 原因は何ですか?
HPV(ヒトパピローマウイルス)に長期間感染することが主な原因とされています。
子宮頸がんの主な発症要因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続的な感染であるとされています。
HPVは、多くの場合は感染しても自然に治癒しますが、ウイルスが排除されずに感染が長く持続してしまうと、子宮頸がんが発症します。
性交歴のある女性の過半数がHPVに感染歴があるとされており、誰もがなりうる疾患です。
性的活動性が高いほど発症リスクが高いとされる一方、性交歴のない女性で発症することは稀であるとされています。
子宮頸がんについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「子宮頸癌」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- お腹の痛みがありますか?
- 骨盤の痛みはありますか?
子宮頸がんに関連する病気・症状
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この記事の監修医師
金沢 誠司 先生
産婦人科・産科・婦人科
産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03