子宮頸がんの場合、しこりができることはありますか?
進行したり転移した場合には、しこりができることがありますが、初期ではしこりに触れることはありません。
進行してがんが大きくなった場合には、腫瘤として肉眼的に観察することも可能です。また、リンパ節などに転移した場合には、しこりとして触知できる場合があります。
子宮頸がんでは、がんになる前の状態の時期には自覚症状がありません。
子宮頸がんが進行すると、初期症状として出血やおりものの変化がみられることがあります。
また、さらに進行してがんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。
そのため、しこりに気づいた時点では、すでにがんが進行してしまっている可能性が高いです。
異形成や初期の子宮頸がんの段階では、自覚症状はほとんどないため、定期的に検査を受けることが大切です。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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