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子宮頸部異形成
同義語
子宮頸部上皮内腫瘍、CIN
「子宮頸部異形成」とは、子宮頸がんの前段階の病変(前がん病変)です。主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)への感染で、基本的に症状はありません。異形成が軽度または中等度であれば経過観察、高度であれば子宮の切除が行われます。症状がなくても、産婦人科で定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
おすすめのQ&A
病気について
「子宮頸部異形成」とはどのような病気ですか?
「子宮頸部異形成」とは、子宮頸がんの前段階の病変(前がん病変)です。
子宮頸部軽度異形成がある場合、性交渉は控えるべきですか?
必ずしも控える必要はありませんが、主治医の指示に従いましょう。
子宮頸部軽度異形成を自然治癒させる食べ物はありますか?
治療目的で食事指導を行うことはありませんが、ビタミン類などをしっかりと摂取すると良いかもしれません。
子宮頸部高度異形成から、がんになるまでの期間はどのくらいですか?
数年から10年以上かけてゆっくりとがんになることが一般的です。
子宮頸部高度異形成は自然治癒しますか?
自然治癒することもありますが、子宮頸がんになることも少なくないため、治療を要します。
症状について
治療について
受診について
(参考文献)
日本婦人科腫瘍学会. 子宮頸癌治療ガイドライン2022年版. 金原出版. 2022日本産婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023Margaretha A. Vink et al. Clinical Progression of High-Grade Cervical Intraepithelial Neoplasia: Estimating the Time to Preclinical Cervical Cancer From Doubly Censored National Registry Data. American Journal of Epidemiology. 2013, 178, p.1161-1169.Margaret R E McCredie et al. Natural history of cervical neoplasia and risk of invasive cancer in women with cervical intraepithelial neoplasia 3: a retrospective cohort study. Lancet Oncol. 2008, 5, p.425-434.Karoliina Tainio et al. Clinical course of untreated cervical intraepithelial neoplasia grade 2 under active surveillance: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2018, 360, p.499.Danielle B. Cooper; Charles E. McCathran..“Cervical Dysplasia”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK430859/,(参照 2024-03-18).国立がん研究センター 社会と健康研究センター.“有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン更新版 ”.国立がん研究センター がん対策研究所.https://canscreen.ncc.go.jp/shikyukeiguide2019.pdf,(参照 2024-03-18).American Cancer Society.“Risk Factors for Cervical Cancer”.American Cancer Society.https://www.cancer.org/cancer/types/cervical-cancer/causes-risks-prevention/risk-factors.html,(参照 2024-03-18).Maryam Gholamalizadeh et al.“The effects of dietary supplements in patients with cervical cancer: a comprehensive systematic review”.ScienceDirect.https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S259016132300042X,(参照 2024-03-18).Suchismita Nath et al.“The Effects of Dietary Nutrient Intake on Cervical Cancer: A Brief Review”.Thieme.https://www.thieme-connect.com/products/ejournals/abstract/10.1055/s-0043-1768049,(参照 2024-03-18).Vickie Mello et al.“Cervical Intraepithelial Neoplasia”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK544371/,(参照 2024-03-18).
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