子宮頸部軽度異形成を治すにはどうすればよいですか?
軽度異形成は経過観察が基本で、多くは自然に治るとされています。
子宮頸部の軽度異形成(CIN1)は、自然に退縮することが少なくないため、通常は特別な治療を行わず、定期的な検査による経過観察が基本となります。
CIN1は、自然に退縮して正常な状態に戻ることが多い病変です。複数の研究をまとめた報告では、CIN1の約60%が自然に退縮するとされています。特に若い方や、ハイリスク型HPVが陰性の方では、退縮する可能性がより高い傾向が報告されています。一方で、一部はCIN2以上へ進展することがあり、その割合は約10%とされています。浸潤がんへ進展するケースはさらに少数です。
そのため、CIN1の段階で手術などの積極的な治療を行うことは一般的には推奨されず、定期的な検査によって病変の変化を確認していきます。産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編(2023年版)でも、組織診で確認されたCIN1については、細胞診やコルポスコピー(拡大鏡を用いた子宮頸部の観察)などを用いて経過を観察することが推奨されています。
定期的に検査を受けることで、病変が自然に退縮しているか、あるいは進行していないかを確認し、必要に応じて適切な対応を行うことができます。
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(参考文献)
日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
国立がん研究センター がん情報サービス『子宮頸がん』https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/print.html.(参照 2026-09-01).
Cooper DB, McCathran CE. Cervical Dysplasia. StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026. PMID: 28613609
Loopik DL, Bentley HA, Eijgenraam MN, et al. The Natural History of Cervical Intraepithelial Neoplasia Grades 1, 2, and 3: A Systematic Review and Meta-analysis. J Low Genit Tract Dis. 2021;25(3):221-231. PMID: 34176914
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松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
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