子宮頸部異形成の場合、主にどのような治療をしますか?
進行度によって異なりますが、高度異形成の場合には子宮頸部の切除を行うことが一般的です。
子宮頸部異形成に対する治療法は、病変の進行度によっても異なります。
進行度ごとの主な治療法は以下の通りです。
軽度(CIN1)
自然治癒する可能性が高いため、経過観察となります。通常、半年ごとに通院を行います。
中等度(CIN2)
自然治癒が期待できるものの、CIN3や子宮頸がんに進展する可能性もあるため、より慎重な経過観察が必要となります。場合によっては、高度(CIN3)に準じた治療を行うこともあります。
高度(CIN3)
子宮頸がんへの進展を防ぐために、次のような治療を行うことが一般的です。
円錐切除術
子宮頸部をメスで切除する一般的な術式となります。治療効果は高いのですが、妊娠した場合には早産に注意が必要となります。
LEEP
特殊な電気メスを用いて病変のある部位を切り取る術式です。円錐切除よりも短時間で簡便に行うことができる反面、切除範囲は円錐切除よりも小さくなる傾向があります。
レーザー蒸散術
レーザーで病変を焼きます。妊娠、出産への影響は少なく簡便な治療法となります。ただし、表面の病変しか治療することができず、術後に病変の評価を行うことができないため、条件を満たす一部の患者さんのみに行います。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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